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マット今井『トレーディングのつぼ』バックナンバー
第140回 ”夏場の原油価格上昇が資源国通貨を支える” (2007/07/03)
今週から月が変わり、7月がスタートした。ここまでを振り返ってみると、途中、中国株式の急落によって大きく円高に傾くという展開も一時的にはあったものの、結局は円安が進行し続けているという状態になっている。日銀は2月に利上げを実施したものの、その後はまた金利を据置いており、今月で5ヶ月目に入る。来月8月の金融政策決定会合では利上げが実施されるのではないかという見方が現状では大半を占めているが、ここまでの経済指標を見ていると、8月の実施すら危ぶまれる状況にある。円安の環境はまだ続いてしまうのであろう。
さて、今回は原油価格について少し考えてみたい。実はここ2-3年原油価格の動向には1つのパターンが見られる。夏場になると原油価格は上昇傾向になり、秋口から年末にかけて原油価格が下落していくという現象である。 2004年、原油価格は7月初旬から上昇し始め、8月の下旬に一度ピークを打っている。その後10月の後半から一転して下落傾向に転じ、そうした傾向は年末まで続いた。 2005年は6月に上昇がスタート、その後7月初旬に一旦上げ止まったものの、7月後半から再び上昇し、8月末で上昇トレンドは続いた。その後、年末までだらだらとした下げ相場となっている。
昨年2006年はどうだったであろうか?昨年は3月から原油価格が上昇、その後4月に一旦ピークをつけてしばらく揉み合いの展開に入った後、6月より再び上昇し始め、7月から8月にかけて高値圏での推移となった。そして、その後8月の中旬以降から下落が始まっているので、2004年、2005年に比べると幾分時期的に前倒しになっているが、傾向としては同じような動きとなっている。
こうした傾向が何故発生するのかについては、私は専門家ではないのでよくわからないが、一説によると今ガソリンの供給施設が十分に整っていない米国で、夏場の休暇シーズンを前に自動車などによる需要が増加し、この時期に上昇する傾向があるのだという。今年のここまでの動きを見てみると、6月頃から徐々に原油価格が上昇してきていることがわかる。先週末ニューヨーク市場では1ドル=71ドルまで上昇している。仮に例年と同じパターンになるとすれば、今後1-2ヶ月ほどは原油価格が上昇しやすいということになってくる。
そうなれば、この期間に関して資源国通貨である豪ドルやカナダドルは上昇しやすい状況になるということがある程度予想できる。ここ最近、カナダや豪州の経済指標が、ややまだら模様になってきて、一進一退の動きが続いている。しかし、何かのきっかけにこれらの通貨が再び上昇する可能性がでてくるのではないかと考えている。

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