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マット今井『トレーディングのつぼ』バックナンバー
第123回 “大荒れ相場の乗り切り方” (2007/03/06)
ここ1週間本当に大荒れの相場になってしまいました。今回は為替だけではなくいろんな市場を巻き込んでいるので、衝撃も自然と大きくなります。こういう相場に対応するために、まずは相場を予測できればそれに越したことはありません。しかし、こうした市場の混乱はいつ起きるかわからないもので予測は非常に困難です。では、それが無理だとすればどうすればいいのでしょうか?そのためにやらなければいけないことが2つあります。この2つさえしっかりやれていれば、怪我を最小限に防ぐことができる筈です。
まず、1点目 相場観を作るときはメインシナリオとリスクシナリオを必ず作っておくこと。そして、メインシナリオに基づいてやりながらも、もしリスクシナリオで考えていたようなことがあったら、考えを直ぐ変える柔軟性を持つことです。 例えば、今回、私は今後円安基調が続くという予想をしていました。それは、日本の低金利は続くであろうし、国内投資家の海外投資は今後も続くであろうと考えていたからです。これがメインシナリオです。では、これが外れるとしたらどういうケースであろうかということを考えておくことがリスクシナリオを考えるということです。 私が考えていたのは4-5つありましたが、大きくは3つに分かれます。
1.政治的な圧力により円安が人為的に修正されるとき。
2.日本の金利が急上昇していくというムードになったとき。
3.何かが原因となって、市場に信用収縮、或いは投資家がリスクを減らさなければならないような事態に
陥ったとき。
この3つのどれかが起きそうになったときは注意が必要と考えておきます。1に関しては、G7で欧州が円安問題について話をしたいという意向を示したことで、円高トレンドに突入しないか心配されましたが、とりあえず今回は事なきを得ました。 2の円金利ですが、こちらは2月21日に0.25%の利上げを実施しましたが、それ以降の利上げに関してはとりあえず白紙ということで何とか乗り切りました。この問題はまだ先に火種は残したものの、一旦は収まった感じでした。
これでとりあえず円安シナリオのままでも大丈夫そうだと考えられました。しかし、そこに大きなショックが起きました。中国株式の急落です。今の金融市場(株、為替、商品など)はいろんなところで繋がっているので、どこかの市場が崩れると一気に他の市場に波及します。そして、それまでトレンドとなっていたものが一気に逆流を始めます。これが典型的な3のケースです。2月27日に中国株が急落したところで、この連想ができればベストでしたが、それは難しいとしても、少なくとも28日には大きな変化の可能性は感じ取れた可能性は十分にありました。「あ、なんか変だ」この感覚が大切です。
2つ目は、しっかりとストップロスを入れておくことです。最近、難平を推奨したりする人がいますが、もっての他です。しっかりストップロス注文さえ入れておけば、いくら相場が大荒れしたとしても、注文以上には損はしないわけです。つまり、損を限定していられるのです。いろんな書き込みを見ると、資金が半分なくなったとかいった類のコメントを目にします。こういう人は相場をなめています。相場は本当に恐ろしいもので、いつ牙を向くかわからないと思って掛かっていないと本当に大きな怪我をします。取引の度にストップロス注文を必ず入れて、それを習慣にする努力を是非行ってください。
この2つのことさえ守っていれば、相場に大怪我をさせられることだけは防ぐことができます。人間は儲かると気が大きくなります。こういうときこそ注意が必要です。こんなに儲かっているほうがおかしいと常に謙虚な気持ちでいたいものです。
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