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マット今井『トレーディングのつぼ』バックナンバー
第115回 “改めてリスク管理について考える” (2007/01/09)
2007年1月は波乱の幕開けとなりました。12月上昇基調にあった日米株式も急落、商品市場では米国の暖冬を受けて原油が急落、ドル高を嫌気して金が急落、それに連れて銀・胴なども急落。為替もドル円を除いては激しい円高相場となっています。
すべての相場も一時的な調整だとは思いますが、今回は突然の大きな相場変動を受けて、改めてリスク管理・資金管理について考えてみたいと思います。
まず、どんなトレンドのある相場でも調整のリスクは必ずあるという認識を持つことです。その場合危ないからといってトレンドから先に下りてしまうというのも1つの方法ですが、折角乗ったトレンドを途中下車するのは勿体ない。また、調整がいつ起きるかを予見するのも困難です。そんなときは、やはりロスカット注文をうまく使うことです。ロスカット注文もレベルを変えていくことで、相場が反転したときの怪我をできるだけ最小限に抑えることが有効でしょう。
特に利益が乗ってポジションをどんどん大きくしていっているときは、細心の注意が必要です。大きく調整してしまって、損の大きさに動きが取れなくなり、もうロスカットをせざるを得ない状態に追い込まれてロスカットをするというパターンが最悪です。そうならないようなレバレッジのかけ方とロスカットの設定のバランスを日頃から自分なりに研究する真摯な姿勢が大切です。
*多少の調整(相場の反転)では大きな損をしないようにレバレッジを抑え気味にしているときはこの限りではありません。
ともかく、自分はどれぐらいの値動きに耐えられるかを常によく考えておくことは非常に重要です。その意味でどれぐらいの資金を投入するか、どれぐらいのレバレッジをかけるかという点には慎重な判断が必要です。
また、調整を予見することは困難であると述べましたが、或る程度の準備はできると思います。どういうときに警戒すべきか少しご紹介をしましょう。
一番よく見ておきたいのは値動きです。
相場の動きはどれぐらい動いたか(上がったか、下がったか)という点ももちろん重要ですが、それ以上に重要なことはどれぐらいのスピードで上がった(或いは下がった)かをよく見ておく必要があります。短期間に大きく上昇(或いは下落)しているときはかなり投機資金が入り込んでいる可能性が高い可能性があります。身近なところで言えば、皆さんの投資のレバレッジ率が通常より大きくなっているような現象です。こういうときは、当然、相場は通常時より崩れやすいと認識しておく必要があるでしょう。
最近の相場では1ヶ月で6-7%以上動いたときは注意信号点滅と考えておきたいところです。
それと、自分のトレードがうまく行っているとき(儲かっているとき)ほど警戒すべきです。
自分が簡単に儲かっているときは、他の人も同様に簡単に儲かっている可能性が高いと考えます。うまく行っているときは、人は有頂天になります。自分は天才じゃないかと勘違いしたり、もっといけると思って、どんどんレバレッジを高くしていったりする人が沢山現れてきます。自分もその一人ではないかと認識しておくことはとても重要です。こういう相場は何かのきっかけがあると直ぐに崩れてしまします。何故なら、元々かなり投機が入ってきていることで、相場がオーバーシュートしているからです。オーバーシュートしている場合は、例えまだトレンドが続いているとしても、一旦調整で反転してしまうということがよく起きます。そして、ひとしきり調整(ロスカット)が終わると、また元の流れに戻る。
また、周りの人の動きも注意して見ておくと面白いと思います。ブログやいろんなネットなどで、どれぐらい儲かったという自慢のコメントが横行し始めたら、危険信号と思いましょう。人はうまくいくと自慢をしたがるものです。また、人の成功例を見て真似をする人もでてきて、益々相場は過熱感を帯びていきます。最近はインターネットという非常に便利なツールで他の人の様子を伺うことができるので、これを活用しない手はありません。
他にもいろいろありますが、今回はこれぐらいにしておきます。
最後に一言、投資(トレード)とは相場を当てるのが目的ではありません。お金を儲けることが目的です。相場観ももちろん大事ですが、リスク管理の技術も同じぐらい大切だと肝に銘じておきたいと思います。
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