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マット今井『トレーディングのつぼ』バックナンバー
第114回 “謹賀新年” (2007/01/02)
皆様、明けましておめでとうございます。昨年の外貨投資・トレードの成績は如何だったでしょうか?
投資に当たっては、しっかり流れを掴むことが稼ぐ一番の近道です。流れさえわかっていれば、極端な話チャートなどなくても儲かります。こうした流れを間違えないように今年も注意深く経済環境を見ていきたいと思います。
まず、これから2-3ヶ月の動きについて考えて見ましょう。
全般的にいえば、円安の基調はまだ続くと思います。日銀は1月か2月に利上げをするでしょうが、そのことにより円高の圧力は一時的に終わると考えます。本格的に円高になっていくためには、利上げが継続的になり、かつかなり早いスピードで実施されていくムードになることが必要です。
しかし、前半はそこまでの動きにはならないでしょうから、円高に反転するまでにはまだ時間がかかりそうです。
一方、北米(アメリカ、カナダ)は当面金利を据え置きしそうなので、ドル円とかカナダドル円の動きは緩慢な動きが続きそうです。ただ、日本の個人投資家の日本からの資金流出が続けば、こうした通貨にも円売り圧力がかかって、ドル円も重要な節目である120円を越える展開も見えてきます。
欧州での利上げはまだ続きそうです。ECBは後2回程度は利上げを実施する可能性が今のところ高いというのが私の見方です。現行が3.5%ですから4.0%程度が一つの節目ということです。イギリスも前半に1回利上げをする可能性が高い。現状5.00%ですから5.25%になりますが、これで米国の金利と並びます。それ以降の利上げについては白紙状態。これからの指標次第ということになります。
オセアニアも前半は利上げモード。ニュージーランドは早い時期に0.25%利上げをする可能性があります。実際に利上げされれば7.50%となります。オーストラリアは現状の金利維持というスタンスですが、インフレが収まっていないので、どこかでもう1度利上げが検討される時期がくると見ています。一応そこで利上げ打ち止めと今のところ見ています。
以上のように、日本以外の国で、まだ利上げモードが続いている間は、まだ円安の流れは止まらないというのが基本シナリオです。
ただ、ユーロ円も160円が視野に入ってきましたし、その他の通貨もここ20年で見ればかなり円安の水準に来ていることも事実です。各国でインフレが落ち着いて利上げが一巡したときには、この円全面安はG7諸国で問題視されるようになってくるでしょう。それがいつ起きるかということですが、2月9-10日にドイツで行われるG7が最初の山場となってきます。それ以降もG7の度に何かあるのではないかという思惑が出てくるかもしれません。政治のノイズに市場が敏感になる時期が案外早くくるかもしれません。注意を怠らないようにしたいものです。
値動きとしてはドル円の120円、ポンド円の240円、ユーロ円の160円、豪ドル円の95円、100円、ニュージーランドドル円の87円 あたりがそれぞれ節目になる可能性があります。 ドル円の120円はここ20数年の値動きの中心レートです。ポンドの240円は1998年の高値近辺(240.96円)、ユーロ円の160円は心理的な節目、豪ドル円の95円は心理的節目、100円はここ10年の高値(1997年5月)、ニュージーランドドル円の87円は一昨年の高値です。このレベルがそれぞれ高値になるかはわかりませんが、1つの目処として意識しておきたいと思います。 以上の点を頭に置きながら、毎日、状況に何か変化がないかと今年も日々チェックをしていきたいと思います。
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