マット今井「トレーディングのつぼ」バックナンバー

第66回  テクニカル分析について(3)「チャートに魂を込める(2)」 (2005/10/31)

少し、時間が空いてしまいましたが、テクニカル分析に戻りたいと思います。第63回のときに、値動きの話をしました。この続きをお話しましょう。

チャートというのは、取引された値段をつなげたものです。人が投資を判断したときも考えや心理状態なども、こうした値動きに収束していると考えれば、チャートにはそうしたものがすべて反映されていると考えることができます。そう考えてチャートを眺めて見ると、何となく人の行動パターンが見えてくるように思えてきます。
いくつか例を出して話をしてみましょう。

⇒これは、それまでは、上昇の勢いが強かったのが、次第に買い方が疲れてきて、あまり買う余力がなくなってきている状態を示します。人が挑戦できる気力が続くのはせいぜい3−4回なのでしょう。それでもダメだと、みんなが諦めてきて、そこから相場が崩れていく。三尊天井も3つの山で構成されているのもこうした行動パターンに影響を受けていると私は考えています。


2. ボトムアウト(なべ底)
私は一番チャンスだと思っているチャートの形です。下落相場が続いているときは、小さなジグザグをしながら、それまでの安値をどんどん更新しながら下がっていきます。しかし、次第に安値を更新できなくなってきます。こうなるとこの当たりが底になる可能性が出てきます。しかし、まだ確信ではありません。その後、今度はジグザグの動きの中で安値が段々切り上がっていきます。こうなってくると、しばらくしてある日急騰する日があって、長い陽線がでます。その後、今度はしっかりとした上昇相場へと転換していく。このケースも最初の下落のときは多くは損切りの売りが次々にでている状態です。そして、損切りが終わったあとも、相場を下げる人たちがいます。投機と不必要なヘッジをする投資家たちです。こういう「売らなくてもいい人たち」の売りだけだと、相場を下げきることはなかなかできません。こうした、持ち値の悪い売り筋(ショート筋)が溜まっているところで、段々買戻しが入っていくと、真綿で首を絞められたような状態の売り筋がある日、溜まらず一斉に買い戻す。この状態が先ほどの長い陽線です。
1.2は似たようなケースですが、スピードが違います。1のほうがより鋭角の動きと考えてください。

3. ボックス、ペナント

ボックスはもみ合いの状態です。こういう相場では、市場関係者のストレスがどんどん溜まっていきます。方向観のない相場は儲かりにくいうえに疲れます。ペナントは更にひどい状態で、段々値幅が小さくなっていって、イライラは最高潮に達します。みんなはどっちでもいいから動いてくれと、神に祈る気持ちで待っています。こうして、エネルギーが充電されていきます。
更に、最近ではもみ合いが続くと、それでも儲けようとする人たちがそのボックスからは抜けないことに賭けて、ノックアウトオプションなどを買ったりします。そうした行動により、ボックスの外のエリアに沢山のストップ買い、或いはストップ売りが溜まるようになってくることも、更にエネルギーを増幅させます。そして、そのレンジを抜けると、一本調子に相場が走ることになります。


ここでは、3つのケースを紹介しましたが、以上のように、チャートの形を見ながら、そこで取引している人の気持ちを考えると、更に相場が面白く見えるようになると思います。

「相場は人の欲望の集積である」

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