月曜コラム「週刊 独り言」

再び、おさらい。

2010年03月15日 09:49
酒匂隆雄
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先日、日々のブログで“両建てポジションの出口戦略”のご質問があったので、お答えと言うよりは、自分の考えをご披露したい。

今までにも何度か同じ事をお話ししているので、“またか。”と思われるベテランの方もいらっしゃろうが、何せ此処は基本的には初心者の方々の勉強と、趣味を語る場でありますので、ご容赦下さい。


先ずは、両建てについておさらいすると、(例をユーロ・円で考えてみよう。)

−相場が下ると思って売ったが、意に反して上がった。(ユーロ・ベアである。)
 依然として下るとは思っているが、短期的な上昇トレンドに逆らいたくない。
 一旦、ユーロを買い戻して、売りと買いの両方のポジションンを保有(両立て)して、ポジションをSquare.として、様子を見たい。

−相場に自信が無く、“あれ、もしかして、上昇トレンドに入ったのかな?”と微塵でも感じるようであれば、両立てにしないで、すぱっと潔く損切りすべきである。

120円をターゲットとして、123円でユーロ・ショートにしたとしよう。
124円くらいに相場が上昇したら、一旦損切るか、両立てにしようと思っているが、ユーロ
が下ると強く思っているので、やはり両立てにすることとした。
これはポジションを作った時に、オーダーを出すことに決めている。(123円でショートに
した時。)

−IFDで、124.20の“ストップの買い”を入れる。
−同時に、決済で123.80の“ストップの売り”を入れる。
これにより、124.20を付けて相場がまだ上昇すれば、少なくともポジションはSquare.で、もし相場が再び下げに転じたら、123.80でショートに戻る。
この時、持ち値は123.00−(124.20−123.80)=122.60に悪化するが、これはいい。
ターゲットは120円であり、このコストは保険料の様なもの。

124.20を付けた後、相場はどんどん上がり、125.00を越えた。
でも、心配は要らない。
相場が何処に行こうと、簿価上の損益は123.00−124.20=−1.20のまま全く変わらない。

後は、124.20で両立てにした、自分の相場観とは異なるロングのポジションを何時成敗するか(出口を見付ける。)である。

そのタイミングを見計らうのは易しくはないが、なあに、焦る必要は無い。
少なくともそのままにしておけば、損益には影響が無いのだから。

でも、そういう訳にはいかない。
そもそも、自分の相場観には合っていない俄かポジションなので、気が気ではない。

相場がまだずんずん上昇している局面でロングを切ってしまうのは危険である。
そもそも、相場がずんずん上がるのであれば、自分の相場観が間違っているのではないか?

いや、下る!
と、確信しているのであれば、相場が下りだしたことを確認(短期的な上昇トレンドが終わった。)してからでも遅くはあるまい。

先週金曜日に、125.19の高値を付けた後に反落し、124.57〜61でニューヨーク・クロージングを迎えたが、125.00というラウンド・ナンバーを意識して、124.80辺りでロングを切ってもいいかも知れない。

それですんなり下ってくれれば事は簡単であるが、再び125円を超えたら、ちょいと厄介である。
理由は、現在は持ち値123.80=123.00+(124.80−124.00)で、再びユーロ・ショートのリスクを背負っているからである。

ではどうするか?

また、
−IFDで125.20の“ストップの買い”を入れておいて、
−同時に、決済で124.80のストップの売りを出しておけばいい。

後は、上の124.00の時と同じである。
これにより、125.20を付けて相場がまだ上昇すれば、少なくともポジションはSquare.で、もし相場が再び下げに転じたら、124.80でショートに戻る。
この時、持ち値は123.80−(125.20−124.80)=123.40に悪化するが、これはいい。
ターゲットは120円であり、このコストは保険料の様なもの。

お気付きだと思うが、これらのオペレーションは相当、ポジション保有する為の“取引保証金”と、オーダーをキープする“注文中保証金”を喰う。

レバレッジを大きくしていると、直ぐに保証金がパンクする。

だから、両立てを行い、きめ細かい操作をするには、やはりレバレッジは余り大きくしてはいけない。


それと、上の例では個人的にも“直近のレンジの上サイド”に限りなく近いと思っている125円を意識したが、もっと待ってもいいかも知れない。

万一高値を付けた後、相場が下りだしても、124.00以上で俄かロングを切れれば、我慢しているショートの持ち値を改善出来る、くらいの気持ちでいることが肝要である。


但し、冒頭でも言ったが、あくまでも自分はユーロにBearish.=(弱気)であり、戦略的なショートのポジションを守る為に、短期的な戦術ポジションを取って、短期で勝負することを忘れてはいけない。


これも何時も言う事であるが、下ると思って通貨を売り、相場が直ぐに下って、そこが大高値であったり、上がると思って通貨を買い、相場が直ぐに上がって、そこが大底値であることは、“殆ど、有り得ない。”

少なかれ(25銭〜1円?)、多かれ(3円〜30円?)相場が自分の考えている方向とは逆に行くことは覚悟しなくてはいけない。


だから、上の両立ての例は、意外にしょっちゅう起こり得ることだと思うのだが。


ご質問では、戦術ポジションを切った時(上の例ではロングを切った場合)に、買い増すことを考えるとあったが、これには賛成しない。

自分は、ベアなんでしょ? だからショートにしているんでしょ?

ベアであれば下げ相場で取ればいい。
上げ相場では、ショートを守るに留めるだけで充分ではなかろうか?

 

 注射のお陰で、大分楽をしているが、それでも目が痒い花粉症の塾長。



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レバレッジ。
再び、徒然なるままに。
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