大手の経済専門誌から、3月に地方の幾箇所での講演を頼まれた。
“地方”と言うと失礼なので、“東京以外”と言い換えた方がいいであろうか?
東京では、例えば今週の火曜日もそうであるが、外為さんの“ブルー・スタジオ”で今井さんと定期的にセミナーを行うが、“東京以外”でのセミナーの数は、そう多くはない。
今回は主に関西中心であるが、塾長がまだ一度も訪れたことの無い都市が三箇所もある。
訪れるのが凄く楽しみである。
塾長は、所謂“健啖家”ではないので、本物の“グルメ”ではないが、“地方”(ご免なさい、やはり“東京以外”と言うのは、まどろっこしい。)に行って、その土地の美味しい物を頂き、出来ればその土地の“地酒”などを頂ければ、これはもう幸せ一杯である。
それと、こう言っては何であるが、“地方”に行って講演をすると、何時も新鮮な驚きがある。
皆さんが常に見聞きする情報については、東京に居ようが、地方に居ようが、その質も量も全く変わりはなかろうが、やはり東京に居る方々の方が(例えば今井さんとのセミナーもそうであるが)、一線の講師の人達との生の話を聞かれるチャンスは多かろう。
言い換えれば、“地方”に行くと、塾長(あ、バリバリの一線のディーラーではないか?)の話なども、驚きを持って聞いて頂いて、こちらもやりがいがあるというものだ。
実は3月中に、五箇所で六回の講演を頼まれたが、その内の幾つかは、既に“ワイン会”やら、“ゴルフ会”の先約があり、先方の要望どおりにいかない。
日程と場所の再アレンジをしているということだが、日にちと場所が確定次第、お知らせ致します。
楽しみにしています。
円相場が急速に戻し、ドル・円も91.30の高値を付けた。
米国実体経済は、益々悪化の一途をたどるが、この株価とドルの戻しは、20日に新大統領に就任するオバマ氏に対するご祝儀のようなもの。
“オバマ・ユーフォリア”とでも呼ぶか。
“ユーフォリア”を辞書で引くと、“根拠の無い過度の幸福感。”とある。
オバマ次期大統領は色々な景気対策を矢継ぎ早に打ち出し、“根拠が無い。”とは言わないが、まあ市場が“はしゃぎ過ぎ”の感は否めない。
期待が大きければ大きいほど、上手くいかなければ、失望も大きい。
期待が失望とならないように、オバマ氏には頑張って貰いたいものだ。
新大統領が誕生するまでは、相場が行ったり来たりするのは想定済み。
一言で言えば、“オバマ・ユーフォリア”=(ドル高)対“実体経済の悪さ”=(ドル安)と綱引きが続いているようなもので、こういう時はやはり塾長の大好きな“のらり・くらり・ディール”が有効である。
“65円まで行くであろう。”と思っても、折角4~5円も利が乗ったのであれば、それを途中で利喰うのも宜しかろうし、“90円を上切ったら92円に行くかも知れない。”と思って、90.40でロングに転ずるも好し。
但し、現在の相場は非常に難しい(いや、何時だって易しい相場なんて、無い!)ので、臨機応変に相場に向かわなければならない。
-この戻し相場が、何処まで上伸するのだろう? 果たして、92円まで戻るか?
今朝の動きを見ていると、91.20~30の頭が非常に重い。
こう言う時は、91.20で一旦売り戻してもいいかな?
-先週IFDで、90.40のストップで買いオーダーを入れ、同時に89.90でストップの売りオーダーを入れたのなら、現在は後者だけが残っている筈。
-一旦91円まで戻した後なので、このオーダーをキャンセルして、再びIFD注文を入れておく方が安全であろう。
IFDで、89.90で新規のストップの売り、そしてその決済注文を90.40で再び出しておけばいいのである。
ちょっと分かり難ければ、時系列でポジションがどう変化するかを書き出せばいい。
+は買い持ち、-は売り持ち。
投下資本は20までに留めるとする。
アクション ポジション
1)94.12で10売った。 -10
2)89.80でストップで10売った。 -20
3)90.40でストップで20買った。 0
4)91.20で指値で10売った。 -10
さあ、これからどうする? 91.60くらいなら売り増すか?
各々のアクションを取った時に、出すオーダーは、
1)の後、IFDで89.80で新規のストップの売り、そして90.40で決済のストップの買い。
ストップの売りが付いたので、90.40の決済のストップの買いはキャンセルして、新た にIFDで、90.40で新規のストップの買い、そして89.90で決済のストップの売りを入れる。
2)さて、一気に65円まで行くか? 行かないって!
3)でSquare.になった。 取り敢えず、何もしない。 一旦利喰ったり、損切りした後は、様子を見るのが鉄則。 90.40で買ったので、89.90のストップの売りがあるのを忘れてはいけない。 取り敢えず、キャンセルしておいてもよし。
どうも、91.20~30の頭が重いなあ。
4)“プライス”で91.20で10だけショートに戻し、残りの10を91.60で指値の売りオーダーを出す。
暫くは様子見。
92円を超えるようであれば、再び92.40辺りでのストップの買いを入れるのもいいが、塾長は恐らく何もしない。
但し今年は、“臨機応変”にいく積りなので、その時になったら気を変えるかも知れない。
現在のオーダーは、新規の91.60の売り増しだけ。
ちょっとゴタゴタして分かり難いが、要は、
-90円を超えた今、中途半端なドル・ショートは避ける。
-面倒臭いが、ポジションに応じて、IFDを上手く使いこなすように努力する。
-90円を再び下切れるようであれば、その時はちゃんとショートになっている様に頑張る。
勿論、これはドル・ベアリッシュの塾長が勝手に考えるシナリオであって、
-ドルがまだ上がると思えば、逆にドル・ロングになるように頑張ればいい。
新大統領が生まれて三ヶ月は、議会が敬意を表して、“Honeymoon.”と言って、新大統領
を敢えて攻撃することは無いのがアメリカのしきたり。
でも市場は、そんなことは全く気にしない。
気に食わなければ、直ぐにでも三行半(みくだりはん)を突き付ける。
さあ、オバマ氏と市場とのHoneymoon.は何時まで続くか??
ドル・円が上昇したが、極めて落ち着いている塾長。(あ、我が家の無敗のトレーダーは
相変わらず88円台に入っても、“あっ、そう?”。 91円台に戻しても、“あっ、そう?”
勿論、IFDなんて教えてやる積りも無い。)
p.s.
上のオーダーの部分を読み返してみると、自分では何を言っているかが分かっているので、どうってことはないが、よく分からない人がいるかも知れませんね。
分からなければ、遠慮しないでご質問下さい。
土曜日に名古屋で、外為さん主催のセミナーがあり、塾長も参加した。
塾長は、ペンタゴン・チャートでお馴染みの川口さんが司会をされた、“主要国通貨と経済の行方”と題するパネル・ディスカッションに、三井・住友銀行の宇野さん、JPモルガン・チェース銀行の佐々木さん、そして第一生命経済研究所の熊野さんと共に、パネラーとして参加したのである。
お三方とも、バリバリの現役で、勢いがあり、大変Lively.(活気のある)なディスカッションとなった。
(70分のディスカッションだったが、時間が足りない!
外為さん、今度はもっと時間を長くして下さいな。)
日々のブログでも話題となったが、川口さんが我が国の現状を表すのに、“漫画のドラえもんの、スネオ君みたいですね。”と発言された。
その心は、“ジャイアン(大国であるアメリカ)の影に隠れて、表に正々堂々と出ずに、裏で文句ばっかり言っている。”だったと思うが、正確ではないかも知れない。
で、そのスネオ君なる者を、塾長はよく知らない。
お断りしておきますが、勿論漫画のドラえもんのことは知っていますよ!
テレビでやっていましたよね。
でも、勿論塾長はそんな漫画は見ないし、その頃小さかったであろう我が家の子供たちも、ドラえもんのテレビは見ていなかったと思う。
或いは、ドラえもんのテレビをやっている時間には、塾長が家には居ついていなかったので、子供たちが見ていたかどうかは知らない、というのが正解かも知れない。
お三方と川口さんとはそのスネオ君の話で盛り上がったが、こっちはよく分からない。
スネオ君のCharacter.=(性格、気質)を知らないので、何故日本とスネオ君を一緒にするのかも分からない。
お三方が生まれたのは昭和45年くらいだという。
塾長はその年に大学を出て、就職をした。
ゲッ! 22~23年の年の差があるんですな!
所謂、Generation gap.=(世代の差)というやつだ。
世代の差はあったけれど、相場の話は随分盛り上がりましたぞ。
新年早々ということもあり、2009年のドル・円相場のレンジを書かされたが、塾長は、ジャ・ジャーん、あっと息を呑む65~100円。
次に佐々木さんが75~95円で、何と100円には戻らないと仰る。
そして、これは偶然であろうが宇野さんと熊野さんは同じレンジの、80~100円であった。
4人の相場観を一言で言い表すと、“2009年は、ドル安・円高の年である。”ということになる。
でも半分の人たちは、“1995年に付けた、史上最安値である79.75は切らない。”と思っている訳である。
同時に、誰も“100円を越えるような円安にはならない。”とも思っていることになる。
ふーむ。
ドル・円での、ドル・ロングのポジションは、そんなに大規模に存在するとは思わないが、それでも市場がロングであることは間違いない。
ロングにしている人たちには、余り愉快な相場観ではなかろうが、それは仕方ない。
往々にして、市場のコンセンサスが偏ると、(例えば、皆がドルが下がると言い出す。)そちらの方向には行かないことが多い。
理由は簡単で、人は“ポジション・トークを行う。”からである。
下がると思うから、ドルを売る。 売ってしまえば、“下がって欲しいな。”と思うから、“間違いなく、ドルは下がるでしょう。”と吹聴する。
逆に、ドルが上がると思うから、ドルを買う。 買ってしまえば、“上がって欲しいな。”と思うから、“間違いなく、ドルは上がるでしょう。”と吹聴する。
まあ、普通の人間の性(さが)でしょうな。
では、今回のパネル・ディスカッションに参加した全員が、ドル安・円高を唱えているから、実際はその方向には行かないか?
そうは思わない。
そもそも、お三方はバリバリの現役であるが、ポジションを取るTrader.ではない。
大変、優秀なエコノミスト、ストラタジストであり、ポジションを取るのは塾長だけであろう。
塾長は今ドル・円をショートにしているので、“ドル・円は下がる。”と言うことは、“ポジション・トークであろう。”の謗りは、甘んじてお受けするが、皆さんは違う。
お三方の冷静なファンダメンタルズ、テクニカル分析、そして塾長得意のドタ勘を駆使して相場を見てみると、“やはりドル・円は下がるな。”ということになりそうである。
年初こそ、94円の半ばを越えるドル高・円安となったが、長続きしませんなあ。
ドルが上がれば、売りたい人たちが沢山いるんでしょう。
“ポジション・トーク”が出来るのは、まだ一部の人たちだけなのかも知れない。
体重が急増して、何となくウエスト周りがきついな、と感じる塾長。
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昨年の暮れ近く、ワイン仲間とワインを飲んでいたら、“酒匂さん、神の雫(かみのしずく)という漫画をご存知ですか?”と訊かれた。
塾長は、何処かのあの人(ほら、よく漢字を読み間違える人)と違って、余り漫画が好きではない。
別に偏見を持っている訳ではないが、やはり何となく漫画は“子供が読むもの”とのイメージを持っていた、いや今でも持っている。
“いえ、そんな漫画知りません。”とつれなく言ったら、“普通のおちゃらけ漫画ではありません。ワインのことを書いた漫画で、騙された積りでお正月にでも読んでみて下さい。その出来栄えに驚かされますよ!”と偉い自信を持って彼が言う。
騙されるのは嫌だが、その“ワインのこと”が気になり、アマゾンに全巻(その時は17巻まで)を一編に購入しようとしたが、凄い人気とやらで、“直ぐには全巻が揃わない。”と言う。
こんなもの、ばらばらに読んでも仕方ないので、全巻を揃えてくれるように頼んだら、少し時間が掛かり、やっと年末に届いた。(最初の写真が、その漫画の第1~2巻)
たまげた!
まだ(折角一遍に全巻揃えたのに)3巻しか読んでいないので、偉そうなことは言えないが、確かに“騙されたと思って”買った甲斐はあった。
-親父が主人公に、20億円相当分のワインを遺産として残した。(まだ、主人公のものではない。結末は、まだ塾長も知らない。)=現実として、そんなこと有り得ないだろうに。
-ワインを初めて知って、たった1ヶ月でワインと料理のマリアージュ(相性)をピタリと当てる。=主人公は、滅茶苦茶嗅覚には優れているらしいが、ちょいと出来過ぎ。
-確か、ムートン・ロートシルトだったと思うが、デキャンタに入れて振り回し、酸化を早めようとした。=そんなことは、絶対にしない!
などの、多少荒唐無稽とも言えるストーリーの展開などがあるが、
-ワインの描写(色、味わい、余韻etc.)は、大変優れていると思う。
-決して値段の高いワインを紹介しているのではなく、“安いが美味しい。”ワインを沢山紹介している。
今は、節酒の身(決して禁酒とは言わない。だって、そう言うと嘘つきになるから。)なので、ぐっとこらえているが、“それならちょいとまとめて買いたいなあ。”というワインが幾つもある。
もし、ワインにご興味があるなら、“騙された積りで”買って、読んで御覧なさい。
この本をマスターすると、相当なワイン通になることは請け負います。
確か、現在は19巻まで出版されている筈である。
そして、この本がテレビ化されて、1月13日(火)からオン・エアーされるらしい。
どの局で、何時から放映されるかも知らないが、これも必見!
ワインとくれば、そりゃあ次の話題は車に決まっている。
フェアレディーZが6年振りにフル・モデル・チェンジした。
参加者が100万人を突破したと聞く、外為さんのバーチャル・FXの一等賞品は、この新型フェアレディーZらしいですぞ!
http://www.virtualfx.jp/
これは、豪気な!
塾長のところにも、ニッサンからこの新型フェアレディーZのフル・カタログが送られてきた。
前のモデル(塾長の380RSのベース・モデル)と外観はよく似ているが、スペック(エンジン、剛性、足回りの仕様)は大分違い、勿論随分改善されている。(写真の3~6枚目。これらの写真はカタログから写したので、寸詰まりに見えるがご容赦。)
大きな違いは、エンジンの排気量が3500ccから3700ccに大排気量化され、馬力も多少上がった筈である。
そして、ホイール・ベース(前輪の中心から後輪の中心までの距離)が、10センチ短くなった。
これにより、コーナリング(旋回)性能が向上したと思う。
ベース・モデルと比べても仕方ないので、塾長の380RS(写真の2枚目。これも“社外秘のカタログの写真”)とスペックを比較してみると、
380RS 新型フェアレディーZ
エンジン型式 VQ35HR改 VQ37VHR
排気量 3798cc 3696cc
最高出力 350ps 336ps
最大トルク 40.5kgm 37.2kgm
ホイール・ベース 2650mm 2550mm
車両重量 1510Kg 1510Kg
タイヤ
(前輪) 245/ 40R 18 245/40R 19
(後輪) 275/35R 19 275/35R 19
片や、レーシング・カーの端くれ(380RS)なので比べようもないが、大したものであるな。
せいぜい、バーチャルFXで頑張って、これを貰ってやって下さい。
そして、塾長と競争しましょう! (嘘です!)
でも、フェアレディーZをゲットするために、幾らバーチャルとはいえ、無茶苦茶しないで下さいね。
あ、でも、無茶苦茶をやらないとあんな高得点は獲得出来ないか?
じゃあ、こうしましょう。
バーチャルは結構冒険をしてリスクを取るが、ホンチャン(実際のディール)では、塾長の言うことを聞いて、リスク・マネージメントをちゃんとやって、
-High risk, and high return.=(ハイリスク、ハイリターン)
を狙わないで、
-Managed risk, and better return.=(リスク・マネージメントをちゃんとやって、安全で効率のいい投資を目指す。)
で参りましょう。
ワイン、車ときたら残りはゴルフであるが、今は寒いからやらない!
正月に、石川遼君や女子プロがゴルフをやっているのを見ていたら、“おっ、ゴルフをやりたいな!”と思ったが、やはり寒いから止めた。
酒も余り飲まなかったので、静かな正月であった。
今日は相場の話は止めておこうと思ったが、折角今朝早起きしてテレビで一発ぶってきたので、そのポイントだけを少々ご披露しよう。
時間が限られていたので、話したいことの何分の一しか話せなかったが、
-今年、ドル・円は大幅に下げる。
-敢えてレンジを想定すれば、65~100円くらいかなと思う。
-65円と聞くと、皆ギョッとするが、昨年の正月だって、“92円に行くと思う。”と言ったら、誰も信じなかった。
-相場というものは、オーバー・シュート(行き過ぎる。)するもの。 ドル・円の史上最安値の79.75を切れば、“異次元の世界”に入り、あっと言う間にさらに10円以上円高になってもおかしくはない。
-昨年円は対ドルで22%円高になったが、その他通貨に対しては40~50%も円高になっており、ドル・円の出遅れ感がある。
と言った。
スタジオで喋っている隣に、経済産業省の研究所から来た、大人しくて真面目そうな方が座っていたが、塾長の“65円も有り得る。”と言ったら、息を呑んでいた。
実は、出番前の控え室で雑談をしている時に、フリップを書きながら“ドル・円は大幅に下げますよ。”と言ったら、その方が“当局が出て来る(介入が出る。)のではないですか?”と仰ったので、“ドル・円の介入なんて、有り得ない!”と言い切ったら、渋い顔をされていた。経済産業省も、大幅な円高は困りますもんね。
ご免なさい。
でも、相場は相場。
体重が増え、久し振りにスーツを着たら、お腹が出たことに気付いた塾長。
2008年は大変な年であった。
その総括をしてみようと思うが、今まで何度か言ったことと重複し、また細かい数字には触れないことをご容赦頂きたい。
今年は、“50年か100年に一度”起きるかどうかというほどの、“ひどい危機的な経済状況”であったと言う。
塾長はまだ60年ちょっと(?)しか生きていないので、“50年度に一度”と言われれば、珍しい経験をさせて貰ったと思うし、“100年に一度”と言われれば、まだ未経験な世界の出来事であった、と言ってもいいのだろう。
サブ・プライムローン問題が、あれよあれよと言う間に“金融システム不安”に変化し、あっと言う間に、あれだけ一世を風靡していた米系5大インベストメント銀行が無くなった。
ある者は破綻し、ある者は合併を余儀なくされ、ある者は業態を変えて存続することとなったが、1年前にこの様なことが起きることなど、誰が予期したであろうか?
金融システム不安の影響で、米国経済は減退を続け、株価も低迷した。
当然ドルも売られると思ったが、春以降は奇妙なことが起こりだした。
対円ではドルは下落したが、夏以降は主要通貨に対してドルの大幅な上昇が起き(主要通貨の下落)、クロス・ベースで大幅な円高が示現した。
この現象に対して、アカデミックな説明は出来ない。
塾長が困った挙句に導いた結論が、
-アメリカは悪かった。=USドルは売られた。
アメリカは依然として悪い。=USドルは売られる。
これは、誰が考えても導き出せる簡単な結論。
そして、
-欧州、英国、オセアニア諸国は、アメリカに比べると良かった。=ドルを売って、その他通貨を買う。(但し3月まで)
でも、やはりアメリカ経済減速の煽りを喰らって、急激に景気減退が目立ってきた。=徐々に対ドルで、その他通貨が売られだした。そして大きく売られることとなった。
まあ、一言で言うと、“アメリカが悪いことは知っていた。だから、ドルを売って、その他通貨を買った。でも、他の諸国もこんなに悪くなっているとは気が付かなかった。利下げもあるね。じゃあ、その他通貨のロングの巻き戻しをやろうか?”であろう。
それで塾長の言う、“パズルのような相場”になってしまったのだが、
-日本はよく分からない。他よりはましだとは思うが、如何せん金利が異常に低い。円なんか持っていても仕方ないし、むしろ低金利の円を借りて、キャリー・トレードでもやるか?=円が売られた。(但し、7~8月まで)
あれ、となると買う通貨なんて無いではないか?
でも、ちょっと待て!
この金融システム不安で、直撃を受けていないのは日本の金融機関ではないか?
取り敢えず、リスク資産の圧縮を行う過程で、消去法で円を買っておこう、というのが今年の大円高の背景ではなかろうか?
勿論、それに加えて2007年まで大流行した、“円のキャリー・トレード”の大規模な巻き戻しが起きた。
新たな円買い+既存の円ショートの買い戻しが入れば、それは猛烈な円高となるのは当然であろう。
結局、2008年末にはドル安・その他通貨安・円高となり、2007年のドル安・その他通貨高・円安の構図が様変わりとなった。
さて、2009年はどうなるのであろうか?
塾長はエコノミストでも、ストラタジストでも、アナリストでもない。
只の一介の個人投資家の端くれ。
グダグダ偉そうなことを言う積りは無い。
実は、1月5日(月)の、塾長が毎朝見ている(早朝なので、放送をDVDに録画して、7時45分から再生して見ている。)テレビ東京の“ニュース・モーニング・サテライト”=(午前5時45分から6時37分まで。 早っ!!)に出演を頼まれ、“2009年の相場見通し”を話すことになっているが、話すことは簡単である。
-アメリカは悪い状態が続く。=ドルの減価は進む。
-その他の諸国の景気減速も続くが、ドルが減価するということは、相対通貨が上昇するということで、2008年の夏以降のような規模での対ドルでの減価は無い。=年前半は相場は下げるが、後半は戻す。
-日本が独りでいい子にいられる訳が無い! 何時までも円高が続く筈が無い。
但し、需給のギャップ(先日話をした、未だ存在する円・キャリートレードの円・ショート・ポジション、実需の円を買いたい人、或いは買わなければいけない人が沢山いる、既に円を売ってしまった人が沢山いる。)を見た場合、特に対ドルで大幅な円高となる可能性が高い。
但し、一旦円の天井を見た後、驚くようなスピードで円安に戻る。
これを相場で表現すると、
-ドル・円は大きく下げる。 但し、その後は急激に戻す。
-クロスで、年前半は多少の円高となるが、2008年のようなスピードとマグニチュード(規模)での円高は無い。 その後、2008年に下げた(円高になった)分の半分程度戻す。
という感じで見ている。
当然、多くの人が“何時、何処まで円高が進むか?”とのご興味をお持ちであろうが、それをズバッと言い切るのは難しい。
只、天邪鬼の塾長が、年末に向かって“暫くよく分からないので、具体的な相場の話はしません。”と言っておいて、年初の一番最初のテレビ番組で、中途半端なレベルの話はしないことはお約束する。
120円で取り引きしている頃に“102円に行く。”と言い、その半年後に“100円は持たない。92円に行く。”とお見えを切った塾長が、“2009年はドル・円はもっと下がる!”と言って、10円(@80円)や20円(@70円)程度の下げを占うことは無いかも知れない。
“新年最初の番組なので、明るい話題で始めて下さい。”と言われているが、果たしてそれ(ドル・円が大きく下げると言う事。)が明るい話題になるかどうかどうかは、よく分からない。
Perhaps, not? =(恐らく、そんなことはないな?)
あと、2009年に気を付けていきたいと感じている点。
-オバマ新大統領が、伝統的な民主党の常套手段である保護主義的な政策を取るか?
経済が低迷する中、外需に頼ろうとすることは何ら不思議ではない。
公には“強いドル政策の放棄”など、口が裂けても言わないが、Benign neglect.=(黙認)の形で、もしかしてドル安政策を取らないか?
-ドル金利が円を抜いて“世界中で一番低い金利”となり、一時円で持て囃された、キャリー・トレードがドルで行われるのではないか? 何せ、流動性は一番高い。
-円との金利差が縮小する中、外貨準備の円の比率(現在は6~8%?)を高める動きが、中央銀行の中から始まらないか?
-日本の政局はどうなるのか? 海外の投資家は、政治的な混乱を大変嫌う。
あ、それと皆さんに2009年の抱負を一言。
2009年は、“小さい損をすることに勇気を持とう!”で行きましょう。
スワップ・ポイントを狙っての円・ショート・ポジションの長期継続の有利性は、2007年で終わっている。
相場とは、上がったり、下がったりするもの。
みすみす上がるもの(円高になる。)を、買わないで放っておくのは勿体無い。
みすみす下がるもの(円安になる。)を、売らないで放っておくのは勿体無い。
FXの醍醐味は、通貨の売買が自由に出来ること。
肝要なのは、“いけね、間違えた!”と思ったら、スパッと切って次のチャンスを待つ。=小さい損で、一旦撤退する。
そうすると、必ず次には大きな利益を上げるいいチャンスが来ますって!
損切りをしないで、グダグダ腐れポジションを引き摺っているから、相場が大きく動いても何も出来ないでしょ?
来年も今年以上に大変な年になると思います。
いいですか、小さい損をする勇気を持ちましょうね!
どうか、よいお年を!!!!
とうとう2008年は、ジージーになった塾長。
今年の師走は、世の中が騒然としている。
雑感その一。
下のグラフは、先週のたった一週間の6通貨ペアーの、高値、安値、そしてその変動幅を示したものであるが、まあよく動いたものだ。
高値 安値 変動幅
先週の土曜日に、現役の為替ディーラーの連中とゴルフをやった折に、“もう今年は終わりだね。”とさらりと言ったら、“はい、僕たちはもう年末まではポジションは取りませんが、市場はまだまだ大きく動くと思います。”と、彼らもさらりと言う。
雑感その二。
雑感その三。
雑感その四。
今年、豪ドルは対円で大幅に下落したが、こういった複雑なデリバティブズ取り引きの解消が進んだことも、“行き過ぎた円高”を生み出した。
相場は常にオーバーシュートするもの、ということを忘れてはならない。
雑感その四。
上で言ったように、多少面白くはない(その絶妙なタイミングに)が、別に腹は立たない。
(しかし、本音を言うと、この保険証を見た時“あっ、どうせならあと一年早く逮捕されれば良かったのに!”と一瞬思った。 人間って、やっぱり欲張りなんでしょうな。)
雑感その五。
さあ、今年も残すところ、あと10日。
今年は、投資家にとって大変な年であった。
“効率がよく、安全な投資を行いたい。”と誰もが思うが、“Low risk, and high return.”=(リスクが小さく、リターンの大きい)投資案件なんてある訳が無い。
一生懸命考えて、“Managed risk, and better return.”=(リスクを考え、少しでもいいリターン)を考えるが、これも難しい。
今年は結果的に、株価は下がり、為替相場は円高になり、投信価格も大きく目減りした。
“何もしないで、キャッシュに置いておけば良かった!”というのは結果論。
来年も、今年と同じように、いや或いは今年以上に難しい相場になるかも知れない。
外為さんから、“これが、今年最後の週刊・独り言になりますか?”と聞かれたので、“いや、12月29日も書くよ。”と答えた。
来週、今年最後の週刊・独り言には、出来たら、2008年の総括と、2009年の抱負、或いは相場観でも書きますか?
1月になると、相当暇になりそうなので、ほっとしている塾長。 今年は、まだまだ連日情報収集の集いが続く…….。(酒はそんなに(?)飲んでませんよ!)
下のグラフは、外為さんが毎日公表している、“外貨ネクスト売買比率”=(外為さんがレート提供している12通貨の売買比率)の、12月12日付のバランスである。
* 外為さんのホーム・ページ、“マーケット情報・各通貨ポジション状況・外貨ネクスト売買比率”をご覧下さい。
http://www.gaitame.com/market/buysell.html
売買比率ダウンロード[XLS]
通貨ペア 売り 買い
米ドル/円 14.3% 85.7%
ユーロ/円 39.6% 60.4%
ユーロ/ドル 52.9% 47.1%
豪ドル/円 15.0% 85.0%
ポンド/円 21.8% 78.2%
NZドル/円 11.6% 88.4%
カナダドル/円 18.1% 81.9%
スイスフラン/円 45.0% 55.0%
香港ドル/円 35.7% 64.3%
ポンド/ドル 25.0% 75.0%
ドル/スイスフラン 39.0% 61.0%
南アランド/円 4.9% 95.1%
これは文字通り、外為さんの顧客の売買比率を表しているだけで、売り持ち・買い持ちの残高を表したものではないが、顧客の投資動向が一目瞭然である。
対円のポジションを見ると、圧倒的に円の売り持ち(通貨の買い持ち)が多い!
同じページに、【売買比率の比較(前月比)】が載っており、これを見てもここ数年の顧客の投資動向が一目瞭然である。
円安であろうが、円高になろうが顧客の売買比率が大きく変わっていない。
一言で言うと、“為替相場(円相場)がどう動こうと、円を売りっ放しにしてじっと我慢している。”と言うことである。
どうして、じっと我慢しているのか?
“円を売って、高金利通貨を買い、スワップ・ポイントを得る。”取引をしていれば、
-金利差が入り、
-その内相場も戻るだろう。
との思惑と希望があるからであると思う。
皆さんもお気付きであろうが、ついにドル・円の日々のスワップ・ポイントが逆転した。
何と現在は、ドル・円をロング(円を売り持ち)にするとスワップ・ポイントを取られ、ドル・円をショート(円を買い持ち)にするとスワップ・ポイントが得られるのである。
その他通貨(ユーロ、ポンド、豪ドル、ニュージーランド・ドル、etc….)との金利差も縮まり、円をショートにすることによって得られるスワップ・ポイントが減少するばかりである。
皆さん、1年前に、こんなことが起きるなんてことを考えましたか?
この場でも何回か指摘したが、金利差というものは、為替相場を決める要因のたった一つでしかなく、ファンダメンタルズ・需給の変化、テクニカル分析、地政学的リスクの勃発、介入….など、相場の変動要因はあまた在る。
ついでに、同じ外為さんの“マーケット情報・各通貨状況・IMMポジション”
http://www.gaitame.com/market/imm.html
をご覧下さい。
赤い線グラフがドル・円相場を表し、青いバーがシカゴIMMの連中のポジション残高を表している。
こちらも一目瞭然で、彼らのポジションは円安時にはちゃんと円の売り持ちになっており、円高時には逆に円の買い持ちになっている。
彼らが円を売ったから円安になったのか、或いは円を買ったから円高になったのか?
それとも円安になったから彼らが円を売ったのか、或いは円高になったから彼らが円を買ったのか?
恐らく、後者であろう。
昨今のスワップ・ポイントが逆転する前は、彼らも低金利の円をロングにすることでスワップ・ポイントを払った筈であるが、それを上回るCapital gain.=(為替差益)を得ることを期待して円を買ったのである。
癪ではあるが、見事な“ポジション取り”であると認めざるを得ない。
現在の経済状況は“50年か100年に一回の未曾有(みぞゆうではなく、みぞうですぞ!)の危機的なものである。
為替相場も似たようなものである。
先週の金曜日の動きも、尋常一様ではない。
もう何百回も言い続けているが、こういう状況ではリスク・ポジションを減らさなくては駄目!
塾長もこの円高(特にクロス・ベース)は明らかに“行き過ぎ”だと思っているので、この場に及んで“さっさと円・ショートを切りなさい。”とは言わないが、レバレッジを減らして=(ポジションを減らす。)、金曜日のような急激な円高が来ても耐えられるようでなければ駄目!(ポジションが小さければ、通貨の安値で円を売れた。)
“でも金曜日だって、相場はまた戻ったではないか!”とのほほんとしていては駄目!
(ポジションが小さければ、通貨の安値で円を売れた。)
FXの醍醐味は、通貨の売買が自由に出来ること。
そして、利が乗ればスパッと利喰いが出来、損失を蒙ればこれまたスパッと損切りが出来ること。
両建てだって出来る。
この醍醐味を上手く使っていますか?
腐れポジションをぐずぐず引き摺っていては、駄目ですよ。
今は、ノー・ポジションで様子見の塾長。
p.s.
何だか、最近も同じような事を言ったなあ、と思っていたらたった一月前に此処で同じようなことを言っている。
http://www.gaitame.com/blog/sakoh_weekly/2008/11/20081110083815.html
同じ事を言うのは、年寄りの悪い癖。
先日テレビを見ていたら、“アラフォー”=(Around forty=40歳前後)という言葉を知った。
塾長は、“アラシックス”=(Around sixty=60歳前後)か?
ゴロが悪いなあ?
“アラカン”=(Around Kanreki)はどうだ?
これもゴロが悪い。
”オバカン”=(Over Kannreki=還暦過ぎ)はどうだ?
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昔よく、持つべき友人は、銀行員、弁護士、そして医者と言われたものだ。
恐らくその“虫のいい”謂れは、
-銀行員=いざという時に金を貸してくれる。(そんなに簡単に貸してくれませんって!)
-弁護士=トラブルに会った時に法律に則った適切なアドバイスをしてくれる。(うん、これは同感であるな。塾長もいい弁護士のお蔭で、何回か起こした訴訟は、総て勝っている。)
-医者=健康な内は、その有り難さは分からないが、いざ病気になると、その有り難さを痛感する。医者と呼び捨てにしてはいけない。お医者様と言うべきだ。
さて、日々のブログで告白したように、塾長は今大変な状況に陥っているのだ。
これも白状するが、事の発端は“いびき”であった。
塾長はいびきはかかない。(と、ずっと思っていた。)
ところが、どうやら最近いびきをかくらしい。
10月に、恒例のゴルフ・コンペ(例の12人中、11人がテレビのレギュラー出演者の集まり。)に参加し、皆さんよくご存知のO大学のM先生、K大学のS先生と、N医科大学のS先生(第二外科と言い、内分泌、心臓血管、呼吸器部門がご専門)とご一緒した。
お昼休みに、ふといびきの話になり、M先生が、“僕も永年いびきなんかかかないとずっと思っていたが、どうやらひどくかいているらしいことに気付いて、今日ご一緒しているN医科大学のS先生に、大変いい先生をご紹介頂き、治療して今は完璧に治りました。”と仰る。
するとそのS先生が、“怖いのは、いびきよりも無呼吸症候群です。是非、一度診てもらうことをお勧めします。”と仰り、“無呼吸症候群”なるオドロオドロシイ言葉に恐れをなして、S先生のご紹介で、その道の専門家であるN医科大学のK先生に診て頂いた。
何日も掛けて、“変な器具”を付けた検査を行い、結果は“多少いびきをかいておられますが、まあ心配するようなことはありませんし、無呼吸症候群もありません。 まあ、酒匂さんのお歳だと普通のレベルです。”と言って頂いた。
ところが、ところがである。
同時に受けた診察により、次々と“別件逮捕”されてしまった。
幾つかブログで白状したが、
-γ-GTP(ガンマ・GTP)が445あり、“即、入院!”とK先生に言われた。
“まあ、急な入院は大変でしょうから、取り敢えず即禁酒!”と言われた。
禁酒だなんて......。
“あのう、先週ニュージーランドに行って、ワインを6ケース買って来て、これを飲むことを大変楽しみにしているんですが。”と恐る恐る聞くと、“何を馬鹿な事を言ってるんですか?どうせ放っておくと、貴方はこのままでは死にますから、そのワインはご子孫にお残しなさい。”とさらりと仰る。
目が、真剣だったのでぎょっとした。
その晩から禁酒した。
数ヶ月前から予約していた人間ドックでの検診が三日後にあり、再び似たような検査を受けた。
血圧は余り下がっていなかったが、禁酒のお陰でγ-GTPが303に激減していた。
此処だけの話であるが、N医科大学のK先生は、“即、入院!”と仰ったが、人間ドックの検診を受けた病院の先生は、“まあ、それくらいお飲みになっていたら、仕方ないでしょう。”とあっさりしたもの。
超楽天的な塾長は、そりゃあ人間ドックの先生の“お言葉”の方を信じたいですわなあ。
でも、そうは行かない!
いい子をしていますよ。(でも、この時期、完全な禁酒というわけには行かないのである。)
まあ、何とか節酒中、とでも言っておきますか。
実はまだ、別件逮捕がある。
まだ検査中なので、此処では逮捕容疑はまだ伏せておくとしよう。(あれ、もしかして日々のブログでポロリと喋ったっけ?)
それで、そのまだある別件逮捕の容疑のご専門が、冒頭にご紹介したゴルフでご一緒したN医科大学のS先生なのである。
S先生は、世界的に有名な“傷痕の残らない手術をなさる先生”で、マス・メディアにもよくご紹介されている。(上の写真は、新聞やテレビで紹介された先生のご様子。)
大変尊敬しているのは、その手術の腕前をお使いになって、年に一度、それこそ手弁当でベラルーシを訪れ、今でも旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の原子炉溶解の影響で被爆した罪のない人達の治療を行ったり、診療技術を教えていらっしゃることである。
(ソ連から流れてきた放射能の影響で、ベラルーシ共和国の当時の子供たちが、次々と甲状腺がんを発症している。)
S先生が甲状腺の手術をなさると、その高い技術のお蔭で、手術跡が殆ど残らない。
もしかして、塾長も年明け早々に先生のご執刀で手術を受けるかも知れない、(かも知れない。)
生まれてこの方、病気らしい病気をしたことなない塾長(高三の時の暮れに、盲腸の手術をした。後にも先にも、入院したのはこれだけ。)が、“これですか?”と腹を十文字に切り裂く真似をしたら、“いえいえ、最近は開腹はせずに、二つの穴を開けて内視鏡を見ながら、サ・サッと手術をするんですよ。”とニコニコしながら仰る。
こちらは、とてもニコニコは出来ず、恐らく顔が引き攣っていたことであろう。
今月中に、さらに二度ほどの精密検査がある。
顔は引き攣っていたであろうが、塾長はきっぱりと言ったのだ。
“先生、総てご指示通りに致します。
どうか宜しくお願い致します!“
とほほ。
後日談がある。
先週、塾長が所属していた大学のクラブの忘年会があり、40年ぶりに再会した先輩がいらした。
その先輩は医学部の学生で、塾長の学生時代によく面倒を見て頂いた。
名刺を頂くと、“S医科大学・第二外科学教室。教授。”となっている。
N医科大学のS先生と同じではないか?
もしかしてご存知かと思って、“N医科大学のS先生をご存知ですか?”と聞くと、“よーく、存じ上げていますよ。”と仰る。
“S先生は、甲状腺、内分泌部門がご専門で、私の専門は肝臓です。”と仰ったので、つい塾長のγ=GTPの話をしたら、“そりゃあ、駄目だ! 一度、私の所に来なさい。”との厳命。
ひゃあ、再逮捕の再々逮捕だ!
で、結論。
-普通にしていれば、銀行はちゃんと金を貸してくれるから、別に銀行員の友人は要らない。
-普通にしていて、訴訟云々のトラブルが無ければ、別に弁護士の友人は要らない。
-ところが、我々の体は歳を取るにつれ、段々ガタがきて、あっちこっちが悪くなる。
そしてその時に必要なのが、優秀なお医者様である。(やはり、様を付けなくてはならない。)
如何でしょうか?
p.s.
お許しを頂いていたので、病院の名称とS先生のお名前をご紹介すると、日本医科大学の清水一雄先生である。
ニコニコして、大変優しい先生であります。
もの凄くお忙しくていらっしゃるので、“本当にお名前をご紹介してもいいのですか?”と尋ねたら、“どうぞ、どうぞ。”と仰る。
塾長は、病院の“紹介状”の仕組みをよく理解しないので、迂闊なことは書きたくないが、皆さんも掛かりつけのお医者様の紹介状があれば、きっと診察して下さると思う。
一番上の写真の記事にもあるように、“全国各地から患者が訪れる。”とあるから、大丈夫であると思う。
手術でも何でもする!と覚悟を決めている塾長。
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日々のブログでもご紹介したが、先週の木曜日から日曜日に掛けて、塾長の本籍地でもある鹿児島に出掛けてきた。
主目的は、母親の“10年祭”=(仏教でいうところの10回忌。神道ではお祭りと言う。1年祭、5年祭、10年祭とあり、以後は10年ごとに祭りを行う。)に参加するためであったが、そこは“しっかり者?”の塾長のこと、金曜日はゴルフをやり、指宿温泉でいい湯に浸かって、幻の焼酎の“森伊蔵”も頂いてきた。
あ、勿論今大流行の“篤姫”様のゆかりの土地も見てきた。
写真を何枚か撮ったので、それに沿って“独り言”を進めよう。
写真の上から行きます。本当は番号でも付けられればいいのだが、そこまでの技術を持ち合わせない。
1) 鹿児島から指宿に行く“指宿スカイ・ライン”から撮った桜島。 大きい!
2) 池田湖(大鰻がいるので有名。長さ、2メートルにもなるような鰻がいる。)の湖畔から撮った、開聞岳。 薩摩富士の異名を持つ。
3) 鹿児島県知事の伊藤裕一郎氏から、母の実家の黒川家に頂いた、感謝状。
その謂れは、後程。
4) 指宿神社で行った、“10年祭”の祭壇。
仏教と違って、シンプルではなかろうか?
5) ここが篤姫が生まれて、島津斉彬公の養女になるまで過ごした、今和泉にある島津今泉家の屋敷後。 現在は、小学校がある。
6) その小学校の中庭にある、篤姫も使ったといわれる手水鉢。
7) 篤姫の父親の墓。 立派であった。 篤姫の墓は、徳川家定と共に、上野寛永寺にあると聞く。
8)鹿児島市内にある、“黎明館”という、鹿児島の郷土の民族、歴史、美術・工芸、を見せてくれる所にある、“波平大和守安国”という、脇差。 太刀ではない。
息を呑むような美しさで、しばし見とれた。
10)、11)は同じ物。
12)は、“刀の系図”ともいうべきもので、この“黒川分”というのが、この刀である。
ちょっと見難いが、右端の下から2番目に、“村田新八”とあるが、彼は西郷隆盛と共に西南戦争で戦死したが、勝海舟に言わせると、“大久保利通と同じくらいの傑物”であり、鹿児島では英雄の一人であるが、彼もこの“波平”の刀を持っていた。
さて、3)に戻るが、母の実家で叔母(母の妹)と話をしていると、“数年前に鹿児島市内にある“黎明館”に刀を寄贈したから、是非見ていらっしゃい。”、と言う。
大変由緒ある刀で、戦前に軍部が刀の供出を強制しに来た時に、天井に隠して難を免れた2本の刀の1本であるらしい。
実は、この刀の存在は知っていた。
随分小さい頃、叔父がこっそり見せてくれた。
但し、その時は錆だらけで、まさかこんなに由緒のある刀だとは、知る由も無かった。
土曜日の午後4時20分頃に、鹿児島市内の黎明館に着いたが、受付は4時半で終わり、5時には退出しなくてはいけないと言う。
そこで事情を話したら、勿論入場料は只で、写真撮影禁止にも拘らず、“周りの皆様に分からないようこっそり撮影されるのは結構です。”と言う。
そこで、上の写真を撮ったのである。
13)確かに、写真撮影禁止とある。
その晩、ある方(皆さんがよくご存知の財界人)から、“是非訪れてみなさい。”と勧められた、鹿児島市内のお寿司屋さんに行った。
その方は、大変なグルメで、美味しい物には結構うるさい方であるが、鹿児島に行くことを伝えると、“酒匂さん、信じられないでしょうが、鹿児島に日本一美味しいお寿司屋さんがありますから、是非行きなさい。”と言われたのである。
鹿児島で寿司?
魚はどうだ? 熱帯魚しかいないじゃん?
米はどうだ? 芋が名物じゃあなかったっけ?
醤油はどうだ? 甘い、たまり醤油しか無いじゃん?
ガーン!
完璧に間違った先入観であった。
滅茶苦茶美味しい!
生魚がド・ドーンと出て来るのではなく、色々工夫をして美味しい物を“こさえてくれる。”
感激した。
蒸し鮑が出て来たので、先ずはそのまま頂いて、残り数切れを“ご主人、ちょいと甘いツメを頂戴な。”と言って、ツメをちょこっと掛けて食べたら、ご主人がニコニコしている。
自家製の“カラスミ”が出て来たので、先ずはそのまま頂いて、残り数切れを“ご主人、ちょいと焙って下さいな。”と言って、その焙ったヤツをキリッとした大根と一緒に食べると、ご主人がニコニコしている。
至福の時であった。
その寿司屋で5時半から、色々なお話をしたり、聞いたりして楽しく過ごしていると、隣にお上品なグループが座り、余りお話をされずに静かに食べていらっしゃる。
そこで、鹿児島に来た理由、何をしたかなどの話をご主人としているうちに、ポロリと刀の話が出てしまい、“鹿児島県知事さんから、感謝状を頂いたんですよ。”=(写真3)と言ったら、ご主人の目がキラリと光った。
“あれ、何か変な話でもしたかな?”と訝しがっていると、隣の方が、“その鹿児島県知事が私、伊藤祐一郎です。”と仰る。
たまげた!
“はい、ご寄贈頂いたことに謝意を表するために、感謝状をお贈りしたことをよく覚えています、有り難う御座います。”とご丁寧なご挨拶を頂いた。
恐縮した。
この話を披露してもいいということと、このお寿司屋さんのお名前を出してもいい、というお許しを得ているので、ご披露するとそのお店は、
-寿司匠 紫光
鹿児島市東千石町9-22
電話:099-227-2388である。
また鹿児島に行く楽しみの一つが増えた。
そうだ、此処では色々な焼酎は勿論、新潟のいい酒も沢山置いてあったぞ。
14)の最後の写真は城山公園から撮った桜島。
相場は、相変わらず“円高気味”での、“円の高値安定”であるが、中々厳しい。
何回も言ったように、年末特有の“Illiquid.”=(流動性の低い)な市場に要注意!
麻生内閣の支持率の急減には呆れるが、まあ仕方の無いこと。
鹿児島で英気を養ってきた塾長。(えっ、何時でも何処でも養っているではないか?はい、仰る通りです。)
自分では、“今年の大相場は既に終了した!”と高を括っていたが、いやいや、何のその。
相場は依然として、大荒れとまでは言わないが、結構Hectic.=(てんてこ舞い)に動いている。
先週の金曜日一日だけを取っても、ニューヨーク市場で株価が大幅安で引けた流れを受けて、東京市場の為替相場も大幅な円高で始まったが、その後東京株式市場が持ち直し、またニューヨーク市場でも株価の上伸を受けて、円が再び売られることとなった。
歳を取ると物忘れがひどく、つい数日前に起きた事も忘れがちであるが、当日相場が相当動いたことは勿論よく覚えている。
皆さんは覚えていますか?
金曜日のたった一日だけで5通貨が対円でこんなに動いたのを??
通貨 安値 高値 値幅 変動率
USD 93.64 95.96 2.32 2.5%
EUR 116.43 120.77 4.34 3.7%
GBP 137.89 143.17 5.28 3.8%
AUD 56.90 60.70 3.80 6.7%
NZD 48.76 51.51 2.75 5.6%
東京市場が休日の月曜日も、ほぼその他通貨の高値圏に近いところで取り引きされているが、金曜日の朝は、“あれ、大相場はまだ終わっていないのか?再び、大円高に振れるのか?”とギョッとした。
実は、塾長は現在、No position.=(ポジションを持っていない。)である。
理由は、幾つかあるが、
-10月24日から27日に掛けての大円高が、もしかして今年の円高のピークで、今年の大相場は既に終わったのかも知れないと感じている。
自分自身では、相当な“目標達成感”があり、I am done for the year.=(もう今年は終わり!)
-永年の経験から言って、年末の相場は普段以上に理不尽な動きをする。
大きな利益チャンスもあろうが、同時に大きく損失を蒙るリスクもある。
今年は、何せ“50年か100年に一度”有るか無いかの緊迫した金融マーケットである。
自分の腕では、そんな理不尽で緊迫したマーケットに向かっていって、勝利を上げるなどの自信は無い。
では止めておこう。
で、止めたのであるが、持ち前の好奇心が目覚めた。
今の相場はよう分からん! だから、止めた!
さて、このような相場展開の時に、テクニカル分析(チャート分析)をしている人は、相場をどう読んでいるのだろうか、と疑問を感じたのである。
そこで“日々のブログ”に疑問を投げ掛けたら、随分沢山の建設的なご意見を頂いた。
有難う御座いました。
そのご意見の多くはTheoretically.=(理論的)に理解は出来なくはないが、Practically.=(実務的)には、依然としてよく分からない。
そりゃあ、そうだ。テクニカル分析の手法を知らないで、実務が分かる訳が無い。
塾長は、“チャートは見ない。”ことで有名であるが、別にチャートが嫌いな訳ではない。
こんなことを言うとお叱りを受けるかも知れないが、塾長にとってチャートとは、過去の相場の動きを分析して、将来相場がどう動くかを占うものであり、その過去の相場を打ち消すような突発的な出来事には無力だと思っている。
その代表的なものが、金融当局による為替介入。
そして、地政学的リスク。
悲惨な9.11事件が突然起きたり、どっかからミサイルが飛んで来るなんてことは、チャートは教えてくれない。
もう時効だから喋ってもいいと思うが、塾長は現役時代に我が国金融当局の為替介入を相当お手伝いした。
彼らが為替介入をする時は、チャートも何も無い。
彼らが想定する、“あるべき相場”から逸脱しようとする時、或いは逸脱した時に、暴力的に通貨を売買して、その“あるべき相場”に戻そうとする。
ある時は、極めて小額の介入で功を奏し、ある時は35兆円もの巨額の資金を使っても、全く効果が無い時もある。(尤も、それは短期的な現象であって、中・長期的には彼らの意図する方向に行くケースが多い=去年までの円安。ところが、時間が経つと再び彼らが意図する方向と逆に行くケースもまま有る。=去年から現在までの円高。)
昔は金融当局が介入を意図としているかどうかは、大体タイミングもレベルも分かった積りである。
さあ、そうなったら先程も言ったように、チャートもへったくれ(失礼!)も無い。
だから、個人的にチャートは重要視しなかった。
ブログに頂いたご意見にもあったが、結局は自分で信ずる手法で相場を分析してポジションを取り、結果として利益を上げることが出来るのならば、それでいいのではなかろうか?
-ファンダメンタルズ分析だけでは、勝てない。 だから、学者さんや有名なアナリスト、エコノミストに大相場師はいない。 そもそも、彼らはポジションを持たない。だから、好きなことが言える。 それで結構。
-チャート分析は非常に有効な相場分析のTool.=(手段)だと認めるが、上でも言ったように、突発的な事には無力である。 後から見ると、“絵に書いたような”綺麗な相場展開を見ることが出来るが、*更に上がるのか? *ここで止まるのか? *ここで反転して、下落基調になるのか? は、その時点では中々教えてはくれない。
-塾長の得意な、ドタ勘はどうだ? (ドタ勘、という熟語は有りませんなあ。 ディーラー同士ではよく使った記憶があるのだが、まあ、“いい加減な勘”くらいに考えて頂ければ結構。)
この、“勘”という言葉ほど“いい加減な物”は無い。
“どうしてそう思うんですか?” “いや、只の勘です。”
理論的に説明が出来なくても、“勘です。”で、何となく済んでしまう。
只、言い訳をするとこの、ドタ勘=いい加減な物も、まるっきり根拠の無いものでもないのだ。
*市場のセンチメント。
市場はロングか、それともショートか?=市場の需給関係。
誰が買いたがって、誰が売りたがっているか?=市場の次のIntention.=(意図するところ。)は何か?
大口顧客(輸出・輸入業者、機関投資家、個人投資家、ヘッジ・ファンド、etc. 誰でもいい。)は何をしたがっているか?=(これは市場の需給とIntention.を探れば分かる。)
そして、お前自身のポジションはどうなんだ?=(勝手な、ポジション・トークはしてないだろうな?)
を熟考する。
だから、このドタ勘も、満更いい加減そのものではないのである。
何を隠そう、塾長が毎日ふらり、ふらししているように見えようが、これらのセンチメントを探り回っていると言っても嘘ではないかも知れない。(ん? 遊び回っている、只の言い訳? ウチのヤツと同じ事を言わないで下さいよ。)
それで結論であるが、
上で述べた総てを上手く使いこなせばいいではないか?
ファンダメンタルズ分析に耳を傾け、チャート分析で方向を確かめ、そしてドタ勘の戯言も聞いてやる。
そして、終わって利益が上がっていれば、それでいいのである。
何だか、上手い具合にまとめてしまった塾長。