FXブログ 月曜コラム「週刊 独り言」

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上げ相場で取るか、下げ相場で取るか?


荒っぽい展開が続く為替相場である。

世界の株価動向や、各国(特に米国)の経済指標の良し悪しで円安に振れたり、また円高に振れたりと目まぐるしいが、ドル・円に関して言えば93~98円の大きなレンジを基本的には抜け切ることが出来ずに、レンジの下サイド(93~95円)か、レンジの上サイド(95~98円)の中で、行ったり来たりしている様な気がしてならない。

先日、日々のブログで、
*最近の様な“荒れた相場”の時は、上げ相場・下げ相場の両方を取ろうとしないで、自分の相場観がブル(強気)であれば上げ相場で、逆にベア(弱気)であれば下げ相場で利益を上げる様に努力したら、勝率がぐっと上がるのではないか?*
と書いたら、
* ディーリング・スタイルは、人それぞれ。  (利益を)上げたい時に自信が有れば、“上げ相場”でも“下げ相場”でもどちらでもいいのではないか?“というご意見があったが、全くその通りだと思う。
特にテクニカル分析が得意な人は、“RSIがこうだから、こりゃあ買われ過ぎだ。ちょっと売ってみよう。”とか、“60日の移動平均線に近付いてきたから、そろそろ買いを入れてみよう。”などと、チャートに基づいて自由に売買されることには、全く反対しない。

塾長が言っていることは、極めて単純で、
―相場観には、ブル(強気)かベア(弱気)の二つしかない。
―ディーリングを行うに当って、相場にはレンジ相場とそのレンジが破れた時の二つがあることを理解する。
―そして、自分である程度自信を持った相場観を持ち、自分で独自のレンジを設定する。

例えば、塾長の様にドル・ベアで、ドル・円のレンジが大きくは93~98円だとすると、
―ドルは下ると思うから、ドルをいいレベルで売ることを常に考える。
 96.50以上は、レンジの上サイドだと自覚すれば、ドルを売ればいい。
―世の中は、そう簡単に物事は動かない。
 レンジの真ん中に近く、Round number.である95円近くで“えいや!”とショートにした人は、95.40~95.60で買い戻して、一旦Square.にすればいいではないか?
 そうすれば、またいい高いレバルで売り直すことが可能になる。
―思惑通りに93~94円にドルが下落すれば、当然ドル・ショートになっている筈であるから、何処で利喰うかは、自分で悩めばいい。
―一言で言えば、自分の戦略は“Sell on rallies.”=(上がったら売ろう。)であるから、相場の上昇局面ではある程度我慢して、自分で“相場が頭を打ちそうだ。”と思えば、どんとショートに行けばいい。
 自分の想定レンジの上値(98円?)を超えたら、一旦損切りをする。
―相場の下落局面では、自分はベアなのだから、買う時は利益確定の買い戻しでしかない筈である。

逆に、ブルは上の全く逆を考えればいい。
言葉をそっくり書き換えればいいだけである。 
書き換えると、こうなる。
例えば、塾長の様にドル・ブルで、ドル・円のレンジが大きくは93~98円だとすると、
―ドルは上がると思うから、ドルをいいレベルで買うことを常に考える。
 93.50以下は、レンジの下サイドだと自覚すれば、ドルを買えばいい。
―世の中は、そう簡単に物事は動かない。
 レンジの真ん中に近く、Round number.である95円近くで“えいや!”とロングにした人は、94.40~60で売り戻して、一旦Square.にすればいいではないか?
 そうすれば、またいい安いレバルで買い直すことが可能になる。
―思惑通りに96~97円にドルが上昇すれば、当然ドル・ロングになっている筈であるから、何処で利喰うかは、自分で悩めばいい。
―一言で言えば、自分の戦略は“Buy on dips.”=(下ったら、買おう。)であるから、相場の下落局面ではある程度我慢して、自分で“相場が底を打ちそうだ。”と思えば、どんとロングに行けばいい。
 自分の想定レンジの下値(93円?)を超えたら、一旦損切りをする。
―相場の上昇局面では、自分はブルなのだから、売る時は利益確定の売り戻しでしかない筈である。

勿論、市場のセンチメント、需給関係、金融・為替政策の変更の有無など、相場を動かす要因は時々刻々変化するので、上で書いたほど簡単な物ではないことは重々承知しているが、いいたいポイントは現在のような、“掴みどころの無い、嫌な相場”には常に参加しようとしないことである。
相場が上がれば、“ああ、買っておけば良かったのに!”と悩むこと無かれ。  相場が“少なかれ、多かれ”下ってしまったかも知れないではないか?
相場が下れば、“ああ、売っておけば良かったのに!”と悩むこと無かれ。  相場が、“少なかれ、多かれ”上がってしまったかも知れないではないか?
(注)“少なかれ、多かれ”とは、セミナーでもよく使いますが、相場が逆に動く時は、最初は“小さく”。そして放っておくと“大きく”動くという意味です。
 昨年、ポンド・円は215円でしたが、あっと言う間に200円を切り(少なかれ)、何と半年で再びあっと言う間に120円を切ってしまった(多かれ)ことを言っている訳である。

レンジ取引の時は、“安く買って、高く売る。 高く売って、安く買う。”を励行しましょうと、当たり前の様な事を言い続けているが、まあこの当たり前のことが、何と難しいことか?

であれば、ベアは売りで勝とうとしましょうよ。
ブルは買いで勝とうとしましょうよ。

これがお分かり頂ければ、皆さんの勝率はぐっと増し、“無駄弾を打つ回数も相当減る”と思うのであるが……。

繰り返しになるが、やはり、
―自分で確固とした相場観を持ち、
―自分で自信のあるレンジ設定を行う。
ことが大事であり、
―よく分からなければ、手を出さないでおいて、“ここぞ!”という時に、ド・ドーンとおやりになったら如何ですか?


ベテランの人達には退屈な話になってしまったが、自分では結構大事な基本的な事だと思っている。
自分のことを言うと、当然ドル・ベアであるから、ドルの上昇局面では一旦損切っているか、両建てになっている。
両建ての場合は、なるべく早く切って元のドル・ショートに戻すことが肝要。
だって、ドル・ベアなんだから……。


             真夏になって、面目躍如の塾長。

2009年8月17日(月)08:35 個別ページ コメント(3)

大変な一週間。

先週は、結構大変な一週間であった。

週初に、13年間飼ってきた我が家の愛犬の“はな”が突然病気になってしまい、病院に連れて行ったら、とんでもない事になっていた。
その顛末は日々のブログでご紹介したが、まあびっくりした。

ペットをお飼いになったことの無い方には、“たかがペットで、そんなに騒ぐこともあるまいに!”と思われようが、永年飼っていると家族同然である。
正直言って、あの状態では、“あ、これは駄目だな。”と思い、病院の先生のお話もそんな感じであったが、実は今はウチに帰って来ている。

入院中、大好きな焼き芋や、鳥のささ身はおろか、どんな食事も一切受け付けず、点滴で栄養補給を行っていたが、見る見るうちに痩せていくのが分かる。
先生も、“もしご希望なら日中は点滴を続け、夜はおウチに帰らせますか?”と仰る。
これを聞いても、“あ、もう長くはないな?”と思った。

実は、この先生には“はな”がウチに来てからずっと診て頂いており、“はな”の事はよくご存知である。

“この子は神経質だから(飼い主と違って….。)、初めての入院で精神的に参っているのかも知れません。もしかしたら、自分のウチに帰ると、食事をするようになるかも知れませんよ。”と仰ったので、土曜日に連れて帰った。
何と、食べた!
以前の様な食欲は無いが、病院から頂いた栄養価の高いドッグ・フード、鳥のささ身、そしてアイス・クリームまでぺろりと食べた。

ウチのヤツとは、“もっと長生きをして欲しいが、食事も出来ないのに、点滴だけで無理に生きさせるのは、却って可哀相なことかも知れない。”と話していたので、凄く嬉しかった。
病院の先生も、“兎に角食事を摂ってくれたら元気になるんですけどね。”と言われていたので、一安心である。
只、残念ながら快方に向かうことの無い病気なので、なるべく苦痛が無く、楽に過ごしてくれたらいいなと願うだけである。

ブログで、色々なサジェスチョンやお励ましを頂いた方々にはここでお礼を申し上げます。
本当に有り難う御座いました。

 

そして大変な一週間の締め括りはアメリカの雇用統計に対する市場の反応であった。
非農業部門雇用者数が、市場予想のマイナス32.5万人から、マイナス24.7万人に改善され、失業率も予想の9.6%よりもいい9.4%で、“米国経済に復活の兆し。”と理解した市場が、ドルを買い戻し、株価も上昇を続けた。
確か、5月の数字も予想値よりもマイナス幅が小さくて、ドルが買われ、株値も上昇したが、6月の数字は逆に予想値よりも悪くて、ドルが売られ、株値も下げた。
個々の経済データに一喜一憂するのもどうかと思うが、現在の市場の大きな関心事は非農業部門雇用者数の増減のようである。

ドル・ベアの戯言であるが、マイナスが減ったとはいえ、一月に25万人近くの雇用が失われ、若干改善したとはいえ、失業率が依然として二桁に近いことも事実である。
ドルの底打ち感が台頭し、このままドルが上がって行くとも思えないのだが……..。

只、何時も言う様に、相場は相場。
上がると思えば買えばいいし、下ると思えば売ればいいのだが、やはり必ずストップ・ロス・オーダーは入れておく習慣を身に付けたい。

 やはり、“はな”の事が心配で、余り元気の無い塾長。

2009年8月10日(月)13:04 個別ページ コメント(8)

徒然なるままに。

今日は、日曜日。(月曜日は、Routine work.=(しなくてはいけない事。))が多いので、日曜日にこの“週刊・独り言”の準備をすることが多い。
折角の日曜日なのに、天気が優れない。
夏休みに入り、多くの家族持ちの皆さんには是非いい天気になって欲しいところであろうが、残念。
横浜地方は、朝は晴れ、お昼前後は雨、そして午後は再び晴れ。
すっきりしない。

で、月曜日の今、また書き直しをしているのだが、今日は天気はまあまあ。
週末天気が悪くて、月曜日に急に良くなると、何となく癪ですなあ……。

 

今週は、特にこれといった書きたいテーマが無いので、最近見聞きしたことに対して、感じたことを徒然なるままに書いてみたい。


―石川遼君が、北海道の小樽で開催された、サン・クロレラクラッシクで、初の完全優勝を遂げた。
完全優勝とは、初日からトップをキープして、優勝を遂げることである。
優勝賞金、3千万円を手にして、男子賞金ランキングのトップに立った。
凄いですなあ!
遼君の凄いところは、攻めるところは徹底的に攻め、引くところは“サッ”と潔く引くところである。
(FXも、やる時はガンガンやって、駄目な時には、損切って我慢することが大事ですぞ!)
昨日テレビで観戦してたら、15番ホールでティーショットを右に曲げ、無理をしないでフェアウェイに出し、3オン・2パットのボギーで凌いだ。
この時点で、猛チャージを掛けていたオーストラリアのブレンダン・ジョーンズに並ばれたが、遼くんは全く動じることなく、その後も思いっきりドラーバーを振っていた。
Well done ! 優勝、おめでとう。
ちょっと残念なことがあった。
同スコアで首位に並ばれたブレンダン・ジョーンズと、息詰る接戦を演じていたが、最終ホールの18番で、その緊張は頂点に達した。
二人ともティーショットを右のバンカーに入れ、第二打で共にナイスオン。
ブレンダン・ジョーンズは、ピンの下約4メートル、遼君はピンの左2.5メートルに付けた。
二人とも入れれば、同スコアでプレーオフ。(二人で、決着が着くまでプレーし続ける。)
どちらかが入れて、片方が外せば、入れた方が優勝。
距離の遠いブレンダン・ジョーンズが、先ず先に打ち、惜しいバーディー・パットを外した。
そうしたら、何と何人かのギャラリーが拍手をした。
恥ずかしかった!
この拍手は、“ああ、外れて良かった。これで遼君の優勝チャンスが増えた。”という、大人気ない、浅はかなものであった。
温厚で知られる、ブレンダン・ジョーンズも、ムッとしてギャラリーの方を睨んでいた。
拍手は、Good play.に対して、賞賛するために行うもの。 失敗した時には、拍手をしてはいけない。


―宮里藍ちゃんも、全英リコー女子オープン選手権で、堂々の3位タイに入った。
こちらも、パチパチ!
(これは、月曜日に書き足した。)


スポーツ・テーマをもう一つ。
―世界水泳選手権で入江陵介選手が日本新記録を出して、銀メダルを獲得した。
金メダルは、彼のライバルの米国のアーロン・ピアソル選手が獲得した。
前日、テレビのニュースを見ていたら、ピアソル選手が入江選手に、(翌日の対決を前にして)、“Ryo, good luck.=(リョー、グッド・ラック。)と言った。
それに対して、入江選手がインタビュアーに対して、“明日対決するライバルに対して、グッド・ラックとは失礼だ!”と闘志を剥き出しにしていたが、アメリカ人のピアソル選手には、全くそんな悪気は無かったろう。
それが、アメリカ人。
むしろ、“お互い、明日は頑張ろうぜ!”といった感じではなかったか?

勝負をする時は、熱くなってはいけない。


―月末の衆院選挙を控えて、ある政党が、“10年後の家計の可処分所得を100万円増やす。”とマニフェストで謳った。
10年後? 塾長は生きているのかなあ?
これも、マニフェストなのかなあ?
またある政党が、段階的とはいえ、高速道路の料金を只にすると言う。
財源はどうするんだろう、とは心配しないが、“只になれば、何時ぞや高速道路が千円になった時に大混雑した様なことになるのかな?”と思った。
そりゃあ、高速料金が只は嬉しいが、サンデー・ドライバーが、追い越し車線を時速100キロで走り続けられたらちょっと厄介だなとも思った。


―昨年秋に米国政府から公的資金を受け入れた米大手金融機関9社の従業員4800人が2008年年分のボーナスとして100万ドル以上を貰ったという。
300万ドル以上貰った従業員も数百人に上るという。
え、何故お上からお金を出して貰っているのに、そんなに多額のボーナスを支払うのか?
答えは、簡単。
払う側も、貰う側も契約に則っているだけである。
この多額のボーナスは、従業員全員が貰っているわけではない。
殆どが、トレーダー達で、“やるべき事をやって、それ相応の収益を上げた。”事に対する契約上の報酬を受けているだけである。
会社が規定のボーナスを払わなければ、契約不履行で訴訟ラッシュになるであろう。
色々批判が出てこようが、これは仕方の無いものだと心得る。


―ここ数ヶ月、その必要性について議論が百出していた、FX取引に対するレバレッジ規制が正式に決定し、来夏までに50倍、そして再来年の2011年までに最大25倍までのレバレッジに規制されることとなった。
規制導入に当って、パブリック・オピニオン(民間からの意見)を聴取したら、9割が“投資家の自己責任で規制は不要。”と反対意見を述べたらしい。
レバレッジ規制が始まると、FX業者は取引額が減少するのを恐れるし、顧客は既存の権利(数百倍のレバレッジを供与して貰うことが権利かどうかは知らないが….。)を失うことになるので、この規制には当然反対するだろう。(いや、したであろう。)
以前から言っていた様に、パブリック・オピニオンは聞くものの、これはもう数ヶ月前からDone deal.=(決まり事)であった。
我々投資家にとっては、“余計なこと”かも知れないが、決まり事は決まり事。
もし規制が始まれば、取引のやり方を変えなければならないのなら、なるべく早くそれに対処出来るような心構えが必要であろうか?


あれれ、長くなってしまった。

面白いテーマが無い時は、たまにはこういった徒然なる独り言を書くことをご容赦下さい。


  海外の投資家向けに毎月曜日に書くレポートも、材料無しで困っている塾長。

2009年8月 3日(月)12:41 個別ページ コメント(3)

レンジの設定。


先週のブログのお書き込みの中で、“どうやって自分のレンジを設定するのか?”というご質問があったので、此処でお答えしようと思う。
と言っても、実はお答えするほどアカデミックで、システマティックなものではない。

何回も言ってきているので重複するが、相場展開には、
―レンジ相場
―レンジが破れた時の相場
の二つがあると思う。

レンジ相場の時は、“Buy low, and sell high. Sell high, and buy low.”=(安く買って、高く売り、高く売って、安く買う。)を心掛ける。
中途半端なところでは、敢えて手を出さない。

そして、このレンジ相場は必ず破られる。
その時は、“Buy on rally, and sell on dip.”=(上がったら買って、下ったら売る。)を心掛けて、破れた方向へのトレンドを追っ掛ける。
但し、“騙し”がしょっちゅうあるから、買った場合は逆指値の売りオーダーを入れ、売った場合は逆指値の買いオーダーを必ず入れる。
逆指値が付いたら、再び元のレンジに戻ったのかも知れない。

さて、今日の話題のレンジの設定であるが、ドル・円を例にとって話してみたい。
やはり、一番手っ取り早い中・長期のレンジの設定は、何と言ってもラウンド・ナンバー(ゼロとか5などの、区切りのいい数字)を意識することであろうか?

例えば、ドル・円は4月から7月初めの約3ヶ月間大体95~100円のレンジに留まった。
95円を下切ったら短期間で戻したし、100円を上切った時も、ほんの数日で再び戻し、結局数ヶ月間、95~100円のレンジ相場だった訳である。
95円に限りなく近付いた時はドル買いで攻め、100円に限りなく近付いた時にはドル売りで攻めれば、結構上手くいった筈である。

中間の97.00~97.50の領域であれば、“上下共に行く可能性が五分五分”と割り切って、手を出さなければいいのである。

騙しが数回有ったが、結局95円を下切って(レンジが破れた。)、94.80でドル売りで攻められたのなら、これはいいディールである。

さて古いレンジ(95~100円)を破って、いきなり90~95円の新しいレンジに突入するか?
否。
あれだけ数ヶ月にも渡って95~100円のレンジ内に留まっていた相場が急に5円も、“様変わり”にはなり難い。(勿論、その時の相場環境による。 現在の、“不美人投票”をやっている最中に、一つの通貨が突出して買われる事は無いだろうとの思惑があるからである。)

そこで、93~98円を新しいレンジとして認識したのである。
92円を数日間割り込んだが、あのまま90円台まで急落するような雰囲気ではなかった。

えっ? 88円に行くと言っているではないか?
はい、行くとは思いますが、そうすんなりとは行かない。
途中、ある程度のレンジをこなしながら、徐々に下値を下げていくと思っている。

だから、現在も“ドル・円は93~98円のレンジ取引”で、96.50くらいの高値を付けることは有り得ると思っている。
そこら辺は自分が想定したレンジの高値に近いと思うので、再びドルを売ることになると思う。
間違ってもそこではドルは買わない。

皆さんの中には、デイ・トレーディング(日中の取引)に精を出していらっしゃる方々も多かろうが、基本的には上と同じ考えでいいのではなかろうか?

“今日は、94.20~95.60のレンジかな?”と自分で目標レンジを設定すればいい。
そして94.40を切ったらドルを買い、94.00にストップを置けばいい。
95.40を超えたらドルを売り、95.80にストップを置けばいい。

或いは、チャート分析に自信が有る人は、それに則って自分のレンジを設定すればいい。

要するに、自分でレンジを設定するということは、何処で売買して、何処で損切るかを決める目安を自分で考えているのではなかろうか?
とすると、はっきりとした教科書的なルールや教えがある筈も無く、やはり自分で悩んで、考えて、そして決めるものなのであろうか?


読み返してみると、余りいい答えにはなっていないが、我々がFXをやるに当っては、兎に角上がると思えば買えばいいし、下ると思えば売ればいいのである。
そして、自分の思惑通りに相場が動かない時には、“スパッ!”と損切りをしてしまえばいい。

そして、勿論分からない時や、ピンと来ない時には、相場に手を出さないこと。

以前、レバレッジの話が盛り上がったが、自分の強い相場観で結構大きなレバレッジを掛けることには決して反対しない。
それはあくまでも自己責任。

“92円は如何にしても、ちょいと行き過ぎだと思う。”という相場勘で、大きなレバレッジを掛けてドル・ロングにしたのなら、拍手喝采!
で、そのポジションを今でも保持していますか?

多くの場合逆で、92円でドル・ショートに振って、どんどん円安になってしまった。
損切りをするどころか、93円、94円でショートを増やしてしまい、気が付いたらレバレッジが大きくなってしまった、というケースが多いのではなかろうか?

繰り返しになるが、
―自分で考えて、そして悩んで自分のレンジを設定する。
―そして、上で言ったレンジ取引を励行し、
間違っても、不本意な高レバレッジ(損切りをしないで、どんどんAgainst.のポジションを積み上げる。)を掛けることにならないように心掛けましょう。


   やっと大好きな夏が来て、嬉しい塾長。(昔は、そんなことは無かったが、やはりこの齢になると、うーん、暑いなあ、と感じるようになった。 勝手なものですなあ、夏になると、もう少し涼しい方がいいなあと感じ、冬になると、もう少し暖かい方がいいなあと感じる……..。)

2009年7月27日(月)09:32 個別ページ コメント(8)

久々の、趣味のネタ。

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暫く、真面目な話題が続いたので、久し振りに趣味ネタを一つ。

 

日曜日に、お台場のヴィーナスフォート呼ばれる一角にある、トヨタのヒストリー・ガレージという所にお邪魔して、現在は色々な車のレストア(古い車をなるべく元の状態に戻す。)を行っている、レストアピットを見学した。
そこで、例のボンド・カーにもなった、我々車好きの垂涎の的である、トヨタ2000GTの開発や、TRD(Toyota Racing Development.と言って、トヨタのレーシング・カーの開発やレース参戦のサポートをする。塾長が以前所有していたCrown Athlete VXも、ヤマハとTRDが一緒に造った、トヨタにしては面白い車であった。)でレースのサポートをされていた、斉藤さんと言う熟練のメカニックのお話をお聞きした。

 

車好きにはたまらない、大変面白くて、懐かしいお話を聞けて、大変良かった。

 

トヨタ2000GTは、1967年から1970年までの間に337台生産された、日本では初めての本格的なスポーツカーで、沢山の世界新記録を樹立した。
その代表的なものは、72時間の平均最高速度が206.02キロ、同じく1万マイルの平均最高速度が206.18キロで、それまでポルシェなどが保持していた記録を大幅に塗り替えた。
(5番目の写真がそのスピード・トライアルに参戦した2000GTで、このヒストリー・ガレージに展示してある。)
その頃の車としては、世界最高峰の性能を誇っていたことは間違いないが、実際にその主要諸元を見ると、今から振り返ると、“大したことはなかったのだな。”と思わざるを得ない。
現在塾長が所有している2台の車と比べてみよう。

        2000GT     STI     380RS
最高速度       220キロ  260キロ  260キロ+
最高出力     150馬力  300馬力  350馬力
最大重量     1120キロ 1765キロ  1620キロ
タイヤのサイズ
トヨタ2000GTは、前後共に165HR15で、これは現在のカローラ・クラスよりも細い。
STIも、前後共に同サイズで、245/40R 18で、380RSは前が245/40R 18で、後ろが275/35 19と馬鹿でかくなる。

これらを見ても、最近の車の性能は凄くなったのだなあ、と感心する。
速く走る為の性能向上だけではなく、早く止まり、素早くカーブを曲り切る技術も格段に進歩した。
―速く走る為の技術革新。
最近のエンジンの殆どがDOHC(所謂、ツイン・カム。吸気と排気に2本ずつのバルブを使って、給排気効率を高める。)となった。
ターボ・チャージャーや、スーパー・チャージャーを装着して、強制的に吸気量を増やして、出力を向上させる。
―早く止まるための技術革新。
4輪ディスク・ブレーキの装着。これにより、急ブレーキ時や、ブレーキを多用しても、フェードと言って、ブレーキが利かなくなる現象が無くなった。
そして、何と言ってもABS(Anti Lock Braking System)の普及。これは、コンピューターが毎秒何十回も人間の代わりにポンピング・ブレーキをしてくれ、タイヤがロック(タイヤが回転を止め、当然路面上でスリップしてしまう。)しない。

そうだ、皆さんにOne tip.を差し上げよう。
皆さん、免許を取得した時に、教習所では、“急ブレーキを掛けてはいけない。カーブの手前の直線時にブレーキを掛け、カーブの最中には絶対にブレーキを掛けてはいけない。”と習いませんでした?”
そんなことは無いですよ!
最近の車の殆どにABSが付いている筈ですが、それを確かめたら(自分の車にABSが装着されているか)、今度後ろから車が来ない、広場かなんかで、“ドーン!”と床に踏み付けるほど急ブレーキを掛けてみて下さい。
ほら、ロックしないでしょ? これが、ABSなんです。
昔の車(特に教習所)の車にはABSが付いていなかったから、ポンピング・ブレーキとやらをやって、ロックさせないようにしていたんです。
今は、不要! 危険時には、ブレーキが壊れるかと思われるくらい急ブレーキを踏むべきなんです。
余裕があったら、ステアリングを切りながら(要するに、旋回しながら)急ブレーキを掛けてみて下さい。
ほら、ちゃんと曲れるでしょ? これが、ABSなんです。

これはちょっと高度なテクニックで、しかもそれを奨励するとオーバー・スピード(スピードの出し過ぎ)でカーブに進入する人がいるので、気を付けなくてはいけないのですが、実はブレーキを掛けながらカーブに進入すると、車が前のめりになっていますから、ステアリングの切れ味がシャープになります。(でも、皆さんは止めて下さい。やはり、スピードを充分落として、カーブに進入しましょう。)
―上手く曲るための技術革新
車種によって違うが、例えばSTIでは、VDC(Vehicle Dynamic Control.)と言って、車の走行状態とドライバーの意思をコンピューターが判断して、4輪ブレーキ制御とエンジンのトルクダウン制御により、車がアンダーステア(外に膨らむ。)や、オーバーステア(中に入り込む。)になることを、自動的に防いでくれる。
これが無いと、直ぐにスピンしてしまうケースが多い。


最近の車は装備が凄くて、安全面でも大変進歩してきているが、皆さんも車を買う時は、上で言った様な安全面での装備がちゃんと付いているかも、どの車を買うかの判断材料にして下さいね。

さて、写真の説明を致しましょう。
1. トヨタ2000GTのステアリングとインパネ。 本当にシンプルですなあ。
2. これは珍しい、アメリカ輸出仕様の左ハンドル。
3. 40年前に造られた車とは思えない、斬新なデザイン。
4. アメリカ仕様の、何とDOHCではない、2300ccのSOHC(シングル・カム)エンジン。ボンネットの中は、すかすか。後のSTIと比べて見て下さい。
5. スピード・トライアルに挑戦したあの車。
6. と7.は、インプレッサSTIのボンネットの中。
まあ、エンジン、ターボ・チャージャー、インター・クーラーなどがびっしり詰まって、殆ど隙間が無い。
こうやって、車は進歩してきたのだろうか?

 

久々の車ネタが書けて、嬉しい塾長。
 

2009年7月20日(月)15:42 個別ページ コメント(6)

新しい情報サービス。

先週から、外為さんのサイトで、新しい情報サービスが始まった。

新設された“外為どっとコム総研”発の外為情報であるが、実にいい。

総研の主席研究員の植野さんの第一号のレポートである、“市場のリスク許容度とドル・円相場”を読んだが、殆ど総ての内容に、“ふむふむ、そうだな。”と思った。
http://www.gaitamesk.com/report/pdf/ueno/090706_sk_ueno.pdf

植野さんは、当面のドル・円相場が90~100円のレンジに留まる確立が70%、これを超えるドル高の可能性が15%、そして逆に円高になる可能性が15%と指摘されているが、大変説得力があると思う。
ドル高に行くだろうと思っている人は、レンジ取引か円高に行く理由は何だろうと自分で考えればいいし、逆に円高に行くだろうと思っている人は、レンジ取引かドル高に行く理由は何だろうと自分で考えればいい。

植野さんのレポートは、どちらかと言うと、中期的な相場観を確認するのに最適な物だと思うが、もう二つある。

一週間の相場を展望する、“外為ウィクリービュー”と、
http://www.gaitamesk.com/report/pdf/weeklyview/090706_sk_weekly.pdf

日々の相場を展望する“外為トゥデイ”である。

“外為ウィクリービュー”は、約30ページにも及ぶ大作で、読みでがある。
外為さんがQuote.する12通貨・ペアーの見通しや、テクニカル分析をかなり詳しく説明してくれる。

日々更新される“外為トゥデイ”には、ドル・円相場をスタディーする編
http://www.gaitamesk.com/report/pdf/today/090713_sk_daily_usd.pdf
と、
ユーロ・円、ユーロ・ドル、そして豪ドル・円をスタディーする編
http://www.gaitamesk.com/report/pdf/today/090713_sk_daily_aud.pdf
がある。
こちらは、過去24時間の値動きをチャートで示しながら、どういったニュースで相場が動いたかが、一目瞭然である。
“本日の予想レンジ”も、かなり大胆に書いており、先週もよく当てていた。


よくセミナーで、“プロのディーラーと、個人投資家が手に入れることが出来る情報の中身は大きく違いますか?”とのご質問を受けるが、そんなことはないと思う。
プロは多額の使用料金を払って、端末を通して生の情報を見ることが出来るので、時間的な差は多少有るが、情報の中身は我々個人投資家が例えばGIニュースを通して見たり、或いは外為どっと総研のレポートを通して見るのと同じである。

これは、全くの個人的な意見であるが、我々はナントカ・ペイロールだとか、GDP速報値が出る瞬間を遅くまで起きて待ち受けていて、数値が出た途端に、“それ!”とばかりに売買を急ぐことは無い。
むしろ、朝まで待って、その数値に市場がどう反応したかをじっくりと観測して、それからおもむろに取引を始めても遅くはない。

だから、多少の時間の遅れなど、気にする必要は無い。

勿論、外為どっとコム総研のレポート以外にも、巷には沢山の情報が溢れているが、我々はそれをじっくり読み、自分が取引する時のための糧にすればいい。


外為どっとコム総研さん、中々、いい物を作ってくれました。
毎日、興味深く読ませて頂きます。
(実は、ここだけの話であるが、外為トゥデイの第一号であった7月1日号に、重大な誤りを見付け、指摘して差し上げた。
うるさい客の一人として、目を光らせておりますので、油断召されるな!)

 


いやあ、今日は暑いですなあ!
梅雨は明けたのかしらん?

相場は、まだ梅雨空の如く、ぐずぐずしそうであるが、これは仕方ない。
塾長はまだ円高が進むと思っているが、相場は相場。

しょっちゅうレバレッジの話が出るが、自分の相場観と反対方向に動いている時に、レバレッジがどんどん増え続けるのは、大変危険!
“えいや、えいや!”と逆張りで市場に立ち向かっても、中々勝てない。

そろそろ、円売りをしても結構。
但し、ここからまだ10~15%の円高になっても平気なくらいのレバレッジに留めておくくらいの慎重さが肝心だと思う。

 

今週は、早めの夏休みを頂いて、水曜日から土曜日まで北海道に出掛ける。
えっ、何時も休みなんだから、夏休みも何もないだろうって?
そりゃあ、そうですが、一応お断りしておかないと………。

相場はずっと見ておりますので、大丈夫。

 

 昨日、カトパー・セラーを整理していたら、いいイタリア・ワインを見付けてご機嫌の塾長。

2009年7月13日(月)13:26 個別ページ コメント(4)

ある大学のゼミ。


先週、ある大学の先生に頼まれて、ゼミの一環として塾長が1時間半学生さんたちに話をする機会を与えられた。
かれこれ2年間くらいお受けしているが、為替の話をするわけではない。
今回のテーマは、“マス・メディアと英語”という大変高尚なもので、まあ基本的には英語をどううまく使って、Communication skill.=(対話能力)を高めるか、の話である。
学生さんたちの専攻は、文学部・英文学科、経営学部、法学部と色々で、将来はマス・コミに行きたい、公務員になりたい、商社に入りたいと皆、その志望はまちまちである。

塾長は銀行員としてのキャリアの殆どを外資系銀行で過ごしたので、
-外資系に入った経緯。
-日本人でありながら、外資系でどうやってキャリア・アップを図るか?
-否が応でも外国人と一緒に仕事をすることになるが、どうやって彼らと上手くやっていくか?
-国民性の違い。
などを話した。

やはり皆さんの最大の関心事は、
-どうやって英語を習得したか?
-これからどうやって自分の英語能力を向上させるか?
などであった。

確か、以前にもお話したと思うが、塾長は小さい時から英語に興味を持っており、中学に入って英語学習が始まった時には、ある程度の話が出来たし、英語の発音は完璧であった自負がある。
塾長が生まれ、育ったのは広島の片田舎であったが、父親がハイカラ好きで、自宅にその頃は大変珍しかったソニーのテープ・レコーダーがあり、父親は“Linguaphone”という英会話の教材を毎日聞いていた。
そして幼い小学生の塾長を、近所のルーテル教会の日曜学校に行かせ、オルソン先生というアメリカ人の牧師さんの下で英語の基礎教育を受けさせてくれた。

日々のブログの読者のお一人が、若干一歳のお子さんに、英語の歌やお話を聞かせているとお書きになっていたが、宜しいのではないでしょうか?

アメリカに行くと、5歳の子供達が皆英語を喋っている。
理由は簡単で、周りの全員が英語を話しているからである。
我々、英語が外国語である日本人も、なるべく早くから(小さい時から)英語に親しんでいれば、上達も早いと確信する。
塾長が英語が好きになった理由は、外国語であるが故に、勉強すれば勉強するほど新しい知識が自分のものになったからである。
英語が面白くて仕方なかった。
わが青春の“The Beatles.”=(ビートルズ)なんてのは、最大の英語の教科書だった気がする。
彼らは、リバプールと言うイギリスの片田舎育ちで、本当のリバプール訛りは、ひどくてよく理解出来ないらしいが、彼らの英語は英語(Queen’s English)&米語(アメリカ・英語)のミックスで、大変聞き易いと思う。

学生の諸君は、英語でプレゼンテーションが出来るほど優秀だが、それでも“英語は好きだけれど、苦手でもある。”とも言っていた。
はて?
彼らに聞いてみた。
“You speak English very well.”=(貴方は英語がお上手ですね。)と言われたら、何と答えるか?
多くの日本人が、
“Oh, no. I don’t speak English.”=(いえいえ、英語は喋れません。) 喋ってんじゃあないの!
とか、
“I can speak English very little.”=(英語は殆ど喋れません。)と変に謙遜する。

まあ、これは日本人特有の“謙譲の美徳。”とやらで、中々直すことは出来ないが、これは英語上達にはちっとも役立たない。
え? 塾長は、“You speak English very well.”=(貴方は英語がお上手ですね。)と言われたら何と答えるか?
答えは、当然、“Thank you very much.”=(有り難う御座います。)である。

“お口に合いますかどうか分かりませんが、どうぞお召し上がり下さい。”=(英語で直訳すると、This food is no good, but please help yourself.)なんてのは、外国人がもっとも不思議がる謙譲である。
彼らは、“何で、不味い物を食わせるんだ?”と訝しがる。
これは、“I hope you like it.”=(これがお好きだったらいいですね。)で充分。

それと、日本人は間違いを犯すことを恐れる。
発音も完璧で、そしてペラペラ喋れないと恥ずかしくて、中々英語で話したがらない。
そりゃあ、帰国子女とか、小さい時から英語に親しんでいないと、無理ですって!
外国人には、“間違ったら、指摘してね。”と言っておけばいい。
FXと同じで、一時の恥(損)は、どうってことはない。
同じ間違いを二度と繰り返さないように努力すればいいのである。


大変、楽しいゼミであった。
学生諸君の目がキラキラ輝いていた。
元気を貰った。

授業が終わって、皆でランチに行ったが、塾長のマシンガン・トークが終わらず、第三時限の授業に遅刻させてしまった。

学生さん達、ご免なさいね。

また、秋やりましょう!


  何だか毎日、忙しくてどうしようもない塾長。(メールを見る余裕も無い……。但し、ワインを飲む時間はあるのだ!)

2009年7月 6日(月)13:24 個別ページ コメント(2)

戦略と戦術。

うーん、最近の為替相場の動きを掴むのが大変難しい。(と、塾長は思うのですが、皆さんは如何ですか?)
月初の、5月の米国雇用統計の発表後の動きがどうもよく分からない。
いや、実はあの雇用統計(非農業部門雇用者数の減少が悪くは無かった?)後の円安の動きがそもそもよく理解出来なかった。

以前にもブログで愚痴を言ったが、その後の動きはファンダメンタルズ分析で説明出来るとは思えないが、果たしてテクニカル分析では説明出来るのだろうか?

この様な難しい相場展開の時に、我々一般投資家は一つだけ“逃げられる戦略”がある。
そう、よく分からなければ、何も無理をしてポジションを取る必要は無いのだ。
“No risk, no return.”=(リスクを取らなければ、利益は上がらない。)であるが、少なくとも、損失は蒙らない。

よく分からない時でもがむしゃらに頑張って、何とか利益を上げようとするか?
それともよく分からない時は“損をすることを恐れて、様子を見るか?”

これはもう、我々が自分で決めること。


先日、J.P.モルガン・チェース銀行の我が友スティーブ・李家君と対談をやった時に、彼がいい事を言っていた。
“為替をやる時に、戦略的なポジションと、戦術的なポジションを取ることを使い分けたいと思います。”と彼は言った。
[大辞泉]によると、
戦略は、1 戦争に勝つための総合的・長期的な計略。とあり、
◆具体的・実際的な「戦術」に対して、より大局的・長期的なものをいう。
戦術は、1 戦いに勝つための個々の具体的な方法。とある。

スティーブの言っていた事に対しての塾長の理解は、
―戦略として、自分の相場観に基づいた中・長期的なポジションを持ちながら、
―相場の展開を見ながら、臨機応変に戦術的なポジションも持つ(或いは、トレードする。)。
であるが、如何であろうか?

昨今の様に、“テーマ無し”で、“理不尽かも知れない”相場展開を見せられたのでは、よっぽど根を詰めて相場を追っていないと、中々流れに乗れない(利益を上げられない。)と思う。

リスクを取らないで、チャンスを待つのも大事な事だと思うが、スティーブの言ったやり方も上手にやれば、利益チャンスを生んでくれると思う。

塾長は、全然相場観を変えていない。
ドルは下ると思うし、ユーロとポンドは買われ過ぎていると思っている。
だから、ドル・円は下がり、何れクロスも下ると思っている。
でも、現状の相場展開はどちらかと言うと円安気味に展開している。

ではどうするか?
ドル・円が下ると思うなら、ドルをショートにしておけばいい。
これが、戦略的なポジションである。
ところが、現実は97円台や98円台まで、円安にもなる。
そんな時は、自分でレベルを決めて、戦術的な“俄か・ロング”を両建てで作ればどうだろうか?
そして、こちらは再び自分で決めたレベルで、早目にきっちりと切る!
そうすると、自分の戦略的なポジションに再び戻るではないか?


またレバレッジの話になって恐縮であるが、レバレッジを高くしているとこの様な弾力的な運用は難しいと思う。
どんとレバレッジを掛けて、上手く行けば、どんと利益が上がるが、下手をすると直ぐに切らされる。

今は、レバレッジを大きくして、“ヒヤヒヤ”しながら日々を過ごす相場ではないと思うのだが……….。

 

 どうやら、風邪も治り、元気が出てきた塾長。

2009年6月29日(月)07:51 個別ページ コメント(5)

テーマの無い相場展開。

5月の米国雇用統計の発表後に大きく円安に振れた相場が、再び円高となり、中々難しい展開となっている。
実は、これは我々個人投資家にだけ難しい展開ではなく、プロのディーラー連中も相当苦労しているらしい。
“全くテーマが無くて相場が動いている。”とかで、彼らでさえ高値で掴まされて、それを安く投げ、安値で持って行かれて泣く泣く高いところで買い戻しているらしい。
その背景には、短期で大玉を振って市場を撹乱する少々お行儀の悪いBRICsの一部の中央銀行もいると聞く。

我々は相手にしなければいいだけであるが、インターバンク市場に参加しているプロのディーラーは、好むと好まざるとに関わらず、否応無くバトルに引き摺りこまれる。
それが、プロの宿命。


先週、ドル・円相場は高値98.56、安値95.49で約3円動き、比較的Volatility.=(変動率)の低いドル・円としては、結構動いた方であろうか?
日中だって1円から1円50銭くらいは動いていた。

テーマが無くて動いているのだから、中々先が読めない。
ファンダメンタルズ分析など、一向に役に立たない。
チャートなどのテクニカル分析はどうなのであろうか?
15日に98.56の高値を付けた後、3円も落ちるという兆候を見せるのだろうか?
17日に95.49の安値を付けた後、97.18まで1円70銭も上がるという兆候を見せるのだろうか?
そして、それが再び95.80まで落ちるという兆候を見せるのだろうか?

こういう相場展開だと、下手をすると上のプロでもやってしまった高値で買って安値で売る、或いは安値で売って高値で買ってしまうことがしょっちゅう起きる。
“塾長が言っている損切りを励行したら、損切りの嵐に見舞われた。”ということになりかねない。
先ずそれを避けるためには、
―よく分からない相場には手を出さない。
―自分の想定レンジの上サイドでは絶対に買わない。
 自分の想定レンジの下サイドでは絶対に売らない。
が肝要であるが、実際に取引をやっていればそうは簡単に行かないことは承知している。
それに、リスクを取らなければ、リターンは無い。

上の二点を了解した上でポジションを取ったとして、現在の様な相場展開の時には、損切りのラインを少し緩めたらどうであろうか?
98円でドルを売ったとして、通常なら50~60銭(或いはパーセンテージでもいい。)=(98.50~98.60)で損切りをきっちり入れるところを、99.50くらいまで余裕のある損切りにする。
96円でドルを買ったとして、通常なら50~60銭=95.40~95.50)で損切りをきっちり入れるところを、94.50くらいまで余裕のある損切りにする。

但し、この時に極めて重要なのは、レバレッジを小さくすることである。
皆さんの通常のレバレッジが如何ほど位なのかはよく知らないが、通常10倍位までのレバレッジを使って取引しているのなら、3倍位までに留めるべきであろう。
残念ながら損切りが付いても、損失額はほぼ同じである。

言い換えれば、レバレッジを普段の三分の一に留めれば、相場が自分の考えている方向に約3倍も動くまで我慢が出来るということになる。

いいですか、損切りをするなと言っているのではないですよ!
レバレッジを小さくしなさいと言っているのです、特に昨今の様に相場が“テーマ無しに、理不尽に動く。”時は。


先日、金融庁のFXに対するレバレッジ規制について議論が白熱したが、一体何倍のレバレッジが、適切で、安全であるかどうかは誰も分かる筈は無い。

業者にとってみれば、出来高が減少することは商売上の痛手ある事は間違いないし、投資家にとっては、満額使うか使わないかは兎も角、折角提供されている便利なサービスを制限されるのは面白くはない。
業者、個人投資家共に“一方的な、お上からの規制”に対して反対の意見が出てきても不思議ではない。
むしろ、当然であろう。

只、永年お上=行政とお付き合いをしてきた者から言わせると、あの様な形で具体的な数字(25倍規制)まで発表したということは、この規制は既に“決まりごと”なのである。

25倍までの規制のその25倍の根拠については知る由も無いが、個人的には25倍でも“結構なレバレッジの高さ”だと思うのだが。

皆さんも、レバレッジを使わない場合、そして2倍、5倍、10倍、25倍のレバレッジを使った場合の損益のシュミレーションをおやりになったら宜しい。
いや、損益と言わず、損の時だけのシュミレーションで宜しい。

自分にとって、何倍くらいが、“安全で、そして効率的なFX投資”に向いているレバレッジかが、ある程度はお分かりになると思う。

 

 依然として微熱があり、歩くとふらりとする塾長。

2009年6月22日(月)14:26 個別ページ コメント(10)

先週のエポック。


何と言っても、先週のエポックは、約8ヶ月ぶりに日経平均株価が1万円の大台を回復したことであろうか?
たった(?)3ヶ月前の3月頃は7千円台でうろうろし、期末に6千円台に突入したら、多くの金融機関が多額の評価損を計上せざるを得なくなり、“これは大変なことになる!”と多くの市場関係者や政府が戦々恐々としていたことが嘘のようである。
期末は何とか8千円台を確保したものの、多くの企業決算が出揃う5月は再び反落するであろうとの憶測の、“5月危機説”も何のその、大きなCorrection.=(水準訂正)も無いまま、1万円台に突入した。
塾長は、株に関しては全くの素人で偉そうなコメントを言うほどの立場にも無いが、正直言って、この株価の上昇は少々“出来過ぎ。”であろうと思う。
確かに日本経済は2月から3月に掛けて底を打ち、徐々に回復しつつあることは間違いの無いことであろうが、たった3ヶ月の内に株価が約4割も戻すほど実体経済が急速に良化したかどうかは定かでは無い。
聞くところによると、昨年の“100年に一度の金融危機”で、自分の金融資産に相当な痛手を被った個人投資家が再び株式市場に戻ってきて、この大台回復の後押しをしていると言う。
また、株式や外貨建て債券に投資をしている投資信託にも個人投資家からの買いが入り、先月の投信全体の純資産残高は2008年9月末の水準まで回復したらしい。
これらの現象を一言で言い表すと、“昨年の金融危機の煽りで3~4割も自己保有の資産価値を失った個人投資家が、我が国の景気底入れに期待をしだして、株式や投信市場に帰って来た。”ということか?

これは正に結構なこと!

経済の血液と言われる株式市場が活況を呈し、その結果投信市場も元気が出てくれば、これは言うことは無い。

問題は、この活況が“本物”か、或いは塾長も感じるように、“ちょいと出来過ぎ”かがよく分からないことである。

“本物“なら結構。
“出来過ぎ”ならある程度の水準訂正があっても不思議ではない。

株に素人の塾長は、この様な加熱相場に対して、非常に冷静にお客さんである個人投資家に対して、“もしかして相場が過熱気味かも知れないので、ちょっと様子を見ましょうよ。”と仰った証券会社の社長さんの言葉に耳を傾ける。(先日の、日々のブログでご紹介した。)

永年相場をやってきた者としては、みすみすこの様な“もしかして加熱気味”の相場では買わない。
相場が安くなるのを待つ。

但し、相場は相場。
大した水準訂正も無く、じわじわ1万2千円を目指すかも知れない。
或いは、8千8百円まで戻すかも知れない。
誰にも分からない。
余裕資金を保有していて、この上げ相場に乗れなかった人にとって賢明なやり方としては、一度に一つのレベルでどんと買うのではなく、ゾーンで考えて、ここら辺で少し買い、下ったら又買い、上がっても買い増していく、という方法があろうか?

“相場がよく分からない。”時に、レバレッジを使うのは大変リスキーであると思う。
むしろ、逆に100の資金が有るとしたら、ここで20買い、下れば更に20~40買い増し、また上がれば更に買い増していって、トータル100の取得価格をゾーンで均す、というのは如何であろうか?

実はこの手法は、勿論FXでも同じように通用する。
“相場が上がる。”との強い相場観を持っていても、一点買いをしないで、ばらして買う。(ある程度、相場が逆に行って下ることは覚悟していなくてはならない。)
“相場が下る。”との強い相場観を持っていても、一点売りをしないで、ばらして売る。(ある程度、相場が逆に行って上がることは覚悟していなくてはならない。)


ご自分でシミュレーションをやって頂きたいが、レバレッジを高くしていると身動きが取れなくなって、この様な機動的な対処が出来ない。

 

先週のドル・円の安値は97.07で、高値は98.84.
ユーロ・円の安値は135.69で、高値は138.31.
共に、1週間の値動きとしては、今年に入って一番小さいものだったらしい。

皆さんを含めた市場全体も、ある意味強い相場観に欠ける展開であったのであろうか?
さて、今週はどうだろう?

 

 明日、ロシアで開催されるBRICS首脳会議で、IMF債購入などの話が出て、中・長期的なドルの信認に対しての議論が交わされる可能性を注視している塾長。

2009年6月15日(月)13:32 個別ページ コメント(8)
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