隠密介入。
- 2010年9月27日(月)09:47
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週末を控えた、先週の金曜日のお昼過ぎ、84.50近辺で静かに取引されていたドル・円が、急に上昇を始め、たった10分足らずで高値85.39を付けた。
“すわ、介入か!”と市場は色めき立ったが、野田財務大臣や財務省幹部は“為替介入に関してはノー・コメント。”と、15日の大規模な介入の後の“介入を行いました。”とわざわざ記者会見を開いて、“大っぴらに。”介入宣言をした時とは様変わりの対応をした。
相場はその後急激に戻し、結局金曜日のニューヨーク・クロージングは84.25で、何のことは無い、介入騒ぎの時のレベルよりも円高水準で引けた。
金曜日に実際に介入が行われたかどうかは、分からない。
月曜日に発表される、日銀の金曜日付けの当座預金残高を見れば、おおよその見当が付くが、これもあくまでも推測にしか過ぎず、実際に介入が何時、幾ら行われたかは、月末に財務省が発表する“外国為替平衡操作の実施状況”を見ないと分からない。
先月は、8月31日に7月29日から8月27日までの間に、幾ら介入したかを発表したが、勿論ゼロであった。
http://www.mof.go.jp/feio/monthly/220831.htm
恐らく、9月30日に8月28日から9月24日か27日までの介入実績を発表するであろうが、興味津々である。
塾長が現役の頃は、介入の実績は公表されなかった。
詳しくは分からないが、公表を始めてからまだ10年は経っていないと思う。
多くの個人投資家の皆さんにとって、今回の介入は初めての経験ではなかっただろうか?
先々週の介入以来、色々のメディアや、このブログでも介入の解説が行われたが、もう一度勉強してみよう。
先ず、何故介入が行われるかと言うと、為替相場(我が国の場合は、ドル・円と主にユーロ・円)が政府が考えている“Preferred range.”=(望んでいるレンジ)を逸脱しようとするか、或いは逸脱したら暴力的に、そのレンジに戻そうとするのである。
この“Preferred range.”は、その時々の金融、政治情勢によって微妙に変化する。(と、思う。)
“と、思う。”と言ったのは、そんなものが別に紙に書いてある訳ではなく、あくまでも塾長の推測であるからである。
但し、これには強い根拠がある。
現在は円高が騒がれているが、実は我が国政府は“行き過ぎた円安”も困ると考えていた。
1995~2000年までは、大体100~120円が、時の“Preferred range.”。
2000~2005年までは、大体110~130円。
2005~2010年までは、大体100~120円。
そして、現在は大体90~110円が、彼らの”Preferred range.“だと思う。
1995年~2000年は、1995年に安値79.75を付けた後に、その翌年の1996年には一挙に120円台までドルが急騰し、その翌年の1997年には130円まで行ってしまった“行き過ぎた円安”を是正する為に、政府はドル売り・円買い介入を行った。
1997年4月10日には、1日で2兆6千億円のドル売り・円買い介入を行ったが、これは先々週の(報道によると、円売り介入では史上最高額。)1兆8千億円のドル買い・円売り介入よりも多かった。
1997~1998年のドル売り・円買い介入は、総額3兆8千億円で、額は決して多くはない。
2003~2004年の総額35兆円にも上る大規模なドル買い・円売り介入に比べると、その十分の一である。
当局は、自国通貨の売り介入は、果敢に行うが、逆の自国通貨の買い介入はビビる。
理由は簡単で、外貨準備を使ってしまうからである。
我が国の場合では、円売り介入を行って、買ったドルは外貨準備に組み入れる。
円買い介入を行うと、虎の子の外貨準備のドルを売らなくてはならない。
1992年に、Bank of England.もジョージ・ソロスとの戦いに敗れて、ポンド防衛に失敗した。
さて、皆さんも目の当たりにした介入であるが、我が国では財務省がその責任者である。
よく、“政府・日銀が為替介入を行った。”などの報道を見て、あたかも日銀が介入の指揮を執っている様に聞こえるが、実は日銀は財務省の代わりにインターバンク市場で、円の売買の代行を行っているだけである。
財務省が介入を行うことを決定すると、円売り・ドル買い介入の場合、日本の債券市場において政府短期証券(FB)を発行し、これにより調達した円資金を為替市場で売却し、ドルを買い入れる。
ドル売り介入の場合は、外貨準備から米国債を取り崩して工面する。
為替市場で売却した円を“非不胎化”と言って、日銀が吸収しないで市場に放置すると金融緩和の効果があり、15日の介入の折は、この“非不胎化”が行われた。
日銀は、財務省から介入の指示があると、二つの方法で介入を行う。
一般的な介入は、エージェント行と呼ばれる介入を請け負ってくれる金融機関を呼び出して、プライスを聞いて、それをヒットする。(ドル買い・円売り介入の場合は、金融機関が提示するドルのOffer.=(売り値)を叩いて、ドルを買う。
その時に当然、“レート・チェック”と呼ばれる、“今の相場は幾らか?”との打診が有るが、往々にして“介入をやる気は無いのに。”、“レート・チェック”をして、チェックされた銀行に“、お、介入をやるのか?”と思わせる手法を取ることもある。
もう一つの方法は、日銀が直接電子ブローキングやブローカーにプライスを入れて、エージェント行を通さないで、直接介入を行う。
例えば、電子ブローキングの実勢レートが84.80~83であるとすると、84.83で日銀が直接Offer.を叩いたり、84.82でBid.を入れてきたりする。
インターバンク市場で、日銀がカウンター・パーティー(売買の相方)で突然現れると、気持ちが悪いものだ。
先々週の介入では、この手法が用いられたらしい。
冒頭にも述べた様に、15日の介入時には介入を公表して、所謂“大っぴら介入”であったが、もし実際に先週の金曜日に介入があったとしたら、これは“覆面介入”であり、財務省が“外国為替平衡操作の実施状況”を発表するまでは、金額はおろか、介入の事実もよく分からない。
何故そんなことをするのかと言うと、“大っぴら介入”では、直ぐにアナウンスメント効果を狙い、“隠密介入”では、市場を疑心暗鬼に陥れることを目的としているからである。
どっちがより効果があるかは分からないが、塾長の経験からすると、“隠密介入”の方が効果が有ると思う。
介入をやると思わせ、やらない。
介入をやらないと思わせ、ドカンとやって投機筋に一泡吹かせるのは痛快であろう。
15日の介入直後から、“天晴れ介入”として、一目置いていたが、勝負はこれから。
何回も言う様に、介入のことに関しては、よく分からない。
介入の効果に関しては、極めて懐疑的に思っているが、それでも短期的には“天晴れ”であった。
これからも、効果が少ないかも知れないが、単独介入を続行するのか?
本音は円売り介入に反対している海外諸国は、この介入続行を認めるのか?
幾つものクエスチョン・マークが浮かんでくる。
Risk reward.をよく考えながら、上手く立ち振る舞いましょう。
涼しくなって心地よいとは思うものの、ちょっと寂しい気もする塾長。
天晴れではあったが.......。
- 2010年9月21日(火)10:00
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何と言っても、先週の大イベントは、15日に行われた、政府・日銀(財務省も入れてあげよう。)による円売り介入であろう。
塾長は、正直言って、“介入を行うのは難しいだろう。”=(介入なんか出来っこないだろう。)と思っていたし、介入が出たとしてもその効果は大したことはないであろうと、高を括っていた。
ところがどっこい、菅新内閣が誕生して、それを囃して(?)市場が82円台への、15年3ヶ月振りの円高に突っ込んでいる時に、介入は突然始まった。
時を同じくして、野田財務大臣が“円売り介入を行いました。”とわざわざ記者会見を行って、介入の事実を伝えるなど、相当巧くやった。
塾長は高を括っていたが、(とは言うものの、そこは元ディーラー。ほんの数パーセントでも介入の可能性があるとは考えていたので、ポジションはSquare.にしておいた。)後から聞いたところ、介入の大元の責任者である財務省では、着々と介入の準備を進めていたらしい。
その一つは米欧金融当局との根回しで、菅さんがポロリと“海外の金融当局と話し合いをしており、少なくとも介入にネガティブな発言をしないように頼んでいる。”と不注意な発言をしたことからも、それが伺える。
民主党代表選挙の前に、小沢候補は“断固として円売り介入を行うべきだ。効果は少ないかも知れないが、覚悟をしてやるべきだ。”と言い放ち、財務省としては小沢勝利であれば、“否が応でも”介入をやらさせる、と覚悟をしていた。
菅候補はそこまで突っ込んだ話はせず、市場はもしかしたら介入はしないかも知れないと考えていた。そこで財務省は、菅勝利であれば市場が必ずドルの下値トライをしてくるであろうと考え、“このままでは80円を破られる。それを阻止するためにも、少し糊代(のりしろ)の残った83円近辺で介入を行う算段であった。
まあ、要するにどちらが勝っても円売り介入を行う準備をしていたのである。
そして、新聞報道によると、1兆8千億円という、1日の円売り介入額としては史上最高額の介入をやってのけた。(正確な介入額は、毎期ごとに財務省が発表する外国為替平衡操作の実施状況の数字を見ないと分からないが、介入翌日の日銀当座預金残高の数字を見れば、大体分かる。)
アナウンス効果を狙った、野田財務大臣の記者会見も巧みであったが、介入のやり方もこれまた巧妙であった。
日銀自らが電子ブローキングのEBS.にBid.=を入れたり(買いのオーダーを入れる。)、強引にOffer.を叩いた。(市場にある売りオーダーを買い上げる。)
電子ブローキングで、カウンター・パーティー(取引相手)が日銀だと、結構気持ち悪いものだ。
それともう一つ、通常は欧米市場がオープンすると、ロンドン市場ではBank of England.に、ニューヨーク市場ではFederal Reserve Bank of New York.(ニューヨーク・フェッド)に委託介入するが、今回は介入のエージェント行に夜なべを頼んで、日銀自らがニューヨーク・クロージングまで介入を続け、高値の85.77で引けさせた。
(もしかしたら、Bank of England. とFederal Reserve bank of New York.が委託介入を断ったのかもしれないが、それは知らない。)
介入の効果は抜群であった。
ドル・円は介入直後から3円近くも円安が進み、クロス・ベースでも大きく円安が進んだ。
株価も円安を好感して堅調に推移し、まあこの“驚き介入”は功を奏して、天晴れであったと評価したい。
問題はこれからである。
-菅総理は、“必要とあらば、これからも介入を続ける。”と言うが、本当に介入を続けることが出来るのか?
-欧米金融当局は、今回の介入に関して、“ノー・コメント”としているが、介入を続けた場合、何時までも黙っていてくれるのか?
-不注意にも、政府筋が“82円が防衛ラインである。”と取られるコメントをしたが、本当に82円を防衛出来るのか?
個人的な意見であるが、
-外為特別会計の予算上はまだ35兆円以上介入出来る筈であるが、海外からの圧力、そして既に多額の為替差損を被っている現状では、そう簡単に介入を続けることは出来まい。
-“ノー・コメント”は、発足したばかりの菅内閣に対しての、精一杯のエール。
実際は、相当不快に思っている筈である。
そもそもアメリカにとって貿易赤字最大の相手国である中国に対して人民元の切り上げを求める中、貿易赤字二番目の相手国である我が国のドル買い・円売り介入を快く思う筈が有るまい。
先週、ガイトナー米財務長官が中国に対して、“人民元が上昇しているが、まだ不充分である。このままだと、10月に議会に提出する為替報告書で、中国を為替操作国として認定する。”と脅したが、実は人民元が2005年の切り上げ以来対ドルで最高値を更新する中、中国はドル買い・人民元売り介入を行っていない。
このままでは、為替操作国は中国ではなく、日本であるとの謗りを受けよう。
-2003年~2004年に100円を防衛する為に、そのちょい上の102~105円で35兆円も円売り介入を行ったが、現在は85円台ではないか!
はっきり言って、介入のことはよく分からない。
信じられないであろうが、金融当局とディーラーの間には、“金融政策の変更と、為替介入に関しては嘘を付いてもいい。”という暗黙の了解がある。
そりゃあ、そうですよね。
“明日から利下げを行います。”とか、“今から円売り介入をします。”と発表したんじゃあ、大騒ぎになってしまう。
何回も言っている様に、この円高が円独自の問題からではなく、USD & EUR story.=(ドルとユーロの問題)からきているものであれば、我が国が円高を阻止しようとする単独介入では、中・長期的な円高トレンドを変えることは大変難しかろう。
先週の介入には最大の合格点を与えてもいいが、これからが正念場。
我々も、この不透明な市場の動きに注意しながら、上手く対処して利益を上げられように致しましょう。
50年ぶりに同窓生に会って、感無量の塾長。
Risk reward.
- 2010年9月13日(月)09:08
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先週からちょっと円にLess bullish.=(余り強気ではない。)になり、もし円・ロングでいたのなら一旦利喰い、(これは敢えて言わなかったが)円・ショートでいたのなら暫く様子見でいいのかなと思った。
日々のブログでも書いたが、その背景は、
-(出ないと思うが)、やはり市場には“もしかしたら”介入が出るかも知れないとの警戒感がある。
-ここ数ヶ月の円高の大きな理由の一つであった、アメリカの長期金利の下げが一服し、むしろ上昇に転じた。
-シカゴ・IMMの投機筋が既に2ヶ月以上も大きな円のロング・ポジションを保持しており、彼らが利喰いに転じると円が売 り戻される。
であったが、これは勿論あくまでも個人的な“ドタ勘”といっていい程度の、“ある感じ”であった。
結果は欧州の金融機関の、ストレス・テストにおける国債保有額の過少申告疑惑でユーロが売られ、ユーロ・円の下落につられてドル・円も83.33の安値更新をすることとなったが、まあ取り敢えず円高が一服した感がある。
お断りしておくが、もうそろそろここら辺で円高が終わったという議論をしているのではない。
15年ぶりの円高水準となって介入警戒感が増し、米国長期金利が上昇して、シカゴ・IMMの投機筋が大規模な円のロング・ポジションを持っている現状で、まあ円のロングを持ち続けることはRisk reward.が少な過ぎる、言い換えれば円をロングにする価値は余り無いと判断した訳である。
Risk.とは、そのまま”リスク“であり、 Reward.は”報酬“である。
塾長はしょっちゅう、“のべつ幕なしに取引するな。”と口を酸っぱく言ってきたが、これもRisk reward.を考えましょうよ、リスクが大き過ぎると判断したら、無理をしてポジションを取らないように、と言ってきたのである。
これは、“No risk, no return.”=(リスクを取らないとリターンは無い。)とは意味が違う。
“Managed risk, and better return.”=(リスクをマネージして、よりよいリターンを志向しよう。“と言っているのである。
そして、リスクをマネージする為に、Risk reward.を考えて下さいね、と言っているのである。
今のところ、一応円高は一服したものの、別に大きく円安に戻っている訳でもない。
今週円高になれば、“別に何もしなくても良かったではないか?”ということになろうが、そんなことはどうでもいい。
自分で、ちゃんとリスクを回避したと考えればいいのだ。
ところで、8月からFX取引におけるレバレッジが50倍までに規制されたが、実はこれもRisk reward.に関係してくる。
先ずはレバレッジとは何かを考え、それをどう有効利用するかも考えなくてはならない。
これは全く個人的な意見であるが、多くの人がレバレッジのことを間違って理解しているかも知れない。(ちょっと言い過ぎかな?)
レバレッジの謳い文句は、“少ない金額で、大きな投資が出来る。”だかなんだか知らないが、どうして少ない金額で大きな投資をしなくてはいけないのか?
まあ投資のスタイルは色々有ろうが、塾長の考えは投資とは“自分の余裕資金を、出来るだけ安全に、そして効率よく運用する。”であって、ギャンブルをするのではない。
だから、損をするのが大嫌いである。
大きなレバレッジに賛成する人は、“例えば今まで100倍のレバレッジを使用していた人は、1万ドルの取引をするのに1万円の資金で充分だったが、50倍規制になって2万円の資金が必要となった。資金効率が悪くなった。”と言う。
これは、“1万ドルを取引するのに、ナンボ必要か?”という議論から始まっているが、これはおかしな議論だと思う。
別に1万ドル取引しなくてもいいではないか?
先程言ったが、塾長の考えは、“余裕資金の100万円(別に50万円でも、10万円でもいい。)を、どうやって安全に効率よく運用するか?”と考えているので、分からない時は、その虎の子の100万円を無駄にする積りはないし、“よっしゃ!”と感じたら、今まで一緒に勉強してきたやり方で、安全に“そろそろと。”買いか、売り出動するのである。
そして、その時に売買をすることによっての、Risk reward.をよーく、考えるのである。
誰だって、“こりゃあ上手く行くぞ!”と確信したら、大きくレバレッジを掛ければいいに決まっている。
ところが、そんな確信が持てる筈が無い。
“上手く行けばいいな。”と恐る恐る取引をすることが多いのではないか?
これは、自らが気が付かない内に、ちゃんとRisk reward.を考えているのである。
今週は、いよいよ民主党代表戦の投票が行われ、次の内閣総理大臣が決まる。
両候補とも“何としても円高を阻止する!”と息巻いているので、“効果は兎も角”、単独で円売り介入を行う可能性はあろう。
さあて、その結果、円相場はどう動くか?
皆さんも、どうぞRisk reward.をよく考えて、取引して下さいね。
一日、一日秋の気配を感じる塾長。
蚊帳。
- 2010年9月 6日(月)09:17
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朝夕吹く風が、多少涼しくなった気がしないでもないが、まだまだ残暑が厳しい。
日曜日は、京都で今年の最高気温になる39.9度を記録したらしい。
39.9度と言えば、殆どお風呂のお湯の温度と同じではないか?
塾長もこの夏でまた1歳年を取り、益々馬齢を重ねるばかりであるが、間違いなく言えるのは、“昔はこんなに暑くなかった!”である。
昔は、気温が30度を超える日はあっても、連日34~35度ということは無かった。
先日驚いたことがある。
月曜日に外為さんに行って、若い衆と雑談をしていて、“暑いねえ。昔はこんなに暑くはなかったよ。熱帯夜、なんていう言葉は最近出来たもので、昔は窓を開けっ放しにして、蚊帳を釣って寝たものだ。”と言ったら、“蚊帳って何ですか?”と言われた。
何、蚊帳を知らないのか?、と憮然としたが、よく考えてみると、彼らはウチの子供達と同年代で、そう言えばウチでも蚊帳を釣ったことは無い。
ウチの子供達も勿論、蚊帳は知らない筈だ。
そもそも、昔の多くの家庭にエアコンなんて無かった。
せいぜい扇風機がある程度で、それで充分だった。
経済的にエアコンが付けられなかったというよりは、その必要が無かったのだと思う。
窓を開けっ放しにし、蚊取り線香を点け、蚊帳を釣り、その蚊帳の下をそーっと持ち上げて(蚊が入らないように)布団に入った記憶がある。
時には蚊取り線香を消して、外で捕まえてきた蛍を蚊帳の中で放して、電気を消して怪しい蛍の光を楽しんだものだ。
蛍って、凄く生臭いと言うか、草臭いと言うか、独特の匂いがする。
ああ、懐かしいなあ。
そうだ、今月は生まれ育った広島の西条(現在の東広島市)に行くんだ。
小学校を卒業して、全く音信不通だったのだが、突然9月19日開催の小学校の卒業同窓会にお誘いを受けた。
案内状には、“西条小学校昭和34年度卒業生同期会のお知らせ”とある。
昭和34年ですよ!
西暦で言うと、1959年である。
実に、50年ぶり!
3~4年前に広島で外為さん主催のセミナーがあった時に、空港からタクシーで西条を通って、“生まれ故郷がどうなっているのか?”を見たが、随分変わっていた。
只、通過時にちらっと見ただけだったので、今回はゆっくりと見て来たい。
暑いと言えば、日曜日のフジサンケイクラシックの試合も熱かった。
場所は、塾長も昔よくプレーした、山梨県にある富士桜カントリー・クラブ。
難しいが、夏は涼しくて快適なゴルフ場である。
三日目を終えて、石川遼君が、ベテラン谷口徹、高校の2年先輩で、今年プロ・デビューした薗田、その他3名の合計5名の2位グループに3打差を付けており、“楽勝で、昨年に引き続いて2連覇をするな。”と思っていた。
日曜日のテレビ中継が始まる午後1時に急いでスイッチを入れると、11番ホール辺りで、何と薗田が9アンダー、そして遼君が8アンダーで1打逆転されている。
前半のアウトのダイジェストを見ると、薗田がノー・ボギーで着々とスコアを伸ばしているのに、遼くんは出入りの激しいゴルフでスコアが伸びず、逆転されたらしい。
その後の試合展開は、最近稀に見る“息詰まる様な。”ものであった。
薗田は何回も危ない目に遭いながら、ツキが付いている。
バンカーから大ホームランをしたら、テレビ中継の小屋にボールが直撃して、反動でグリーンに乗ったり、再びバンカーからホームランをしたかと思ったら、ピン・フラッグに当って、ボールが真下に落ちたりして、危ういながらパーを拾っている。
遼くんは、4連続惜しいパットを外して、ツキが無い。
一組先に回る薗田は、最終18番ホールでボギーを叩き、9アンダーでプレーを終了。
8アンダーの遼くんは、追いついてプレー・オフに持ち込みむには、どうしても最終の18番ホールでバーディーを取らなければならない。
18番ホールでの遼くんの第一打は左のバンカー。万事休す。
ところが、ここからが遼くんの凄いところ。
およそ170ヤードを8番アイアンでピン傍1メートルに着け、何とバーディー!
鳥肌が立った。
此処から暫くは興ざめ。
9アンダーで二人が並んでプレー・オフとなり、画面ではプレー・オフ4ホール目から生中継されたが(それまでは録画されていた物を見ていたのだが、試合が長引いたので生中継となった。)、あれれ、時間が無い。
案の定、そのプレー・オフ4ホール目で遼君がバーディー・パットを外したところで、中継が終わった。
何だい、何だい。 今日の一番の見所ではないか!!
“気が利かねーなあ。”とぶつくさ言いながら、諦めた。
午後6時頃に結果を見たが、あの2分後には試合は終わっていた。
遼君が、10センチのパー・パットを“お先に”入れてパー。
薗田は、バーディー・パットをショートし、何と1メートルのパー・パットを外した。
これで、劇的な逆転劇が終わり、石川遼君が連覇を達成したのだ。
素晴らしかった。
暑さを忘れさせてくれる、いい試合だった。
ああいったいい試合を見ると、自分もあの様なプレーが出来るのではないかと錯覚する。
今度の土曜日に久々にプレーするが、“何だか、いいスコアが出そうな”予感がする。
(ディーラーってのは、兎に角プラス思考である。これは、悪くはないと思っている。
出来るだろうか、どうしよう…、などと逡巡していると、何も出来ない。
いや、出来るんだ!、と開き直ってやれば、出来る。
相場もそう。 但し、必ず損切りを入れて下さい。)
やはり楽天的な塾長。(で、スコアが悪くても別にどうって事は無いのだ、と開き直るのだ。)
もう既に、9月か?
- 2010年8月30日(月)09:33
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連日、気温30度以上の猛暑が続くが、今週の半ばから既に9月に入る。
気が付くと、随分日の出が遅くなり、日の入りが早くなった。
そうか、もう今年の三分の二が終わったことになるのか?
先日、日々の“独り言”にも書いたが、齢のせいか、最近とみに時が経つのがもの凄く早い気がする。
13年一緒に過ごした愛犬はなが死んで丁度一年経つが、つい先日の様な気がする。
ニッサンに無理矢理頼んで手に入れたニスモ380RSも購入して丁度三年経つが、こちらも極最近の様な気がする。
一週間が経つのも早い。
塾長は、月曜日だけは結構忙しくて、
-朝8時半にBSニッテレと、電話インタビューで話す内容の打ち合わせ。
-9時55分に電話を繋いで音声チェック。
-9時ちょい過ぎから電話でインタビュー。
-9時半頃に、外為さんの“外為マーケット・ビュー”を自宅で録画。
-自宅で、この“週刊・独り言”を更新。
-お昼頃に東京に出掛け、外為さんのオフィスにお邪魔する。
-13時半から、外為さんのBlue Studio.で“実践・為替塾”を録画。
-直後に、同じく“お悩み相談”を録画。
これが終わると、
-国内外の顧客に有料で配信している“Weekly Report.”の執筆。
-この“Weekly Report.”の内容を分かり易く書き直して、GI24に、“直言・直筆”として投稿。
-“Weekly Report.”を英訳して、海外の顧客、中央銀行、Sovereign.=(政府)、ファンドに配信。
これで、大体夕方5時くらいまで掛かってしまう。
“Weekly Report.”は、マーケットの事を書くので(しかも自分の意見を結構大胆に)、割合すらすら書けるが、毎週の悩みはこの“週刊・独り言”のテーマを考えることである。
週末になると、“ああ、来週のテーマは何にしよう?”と悩み始める。
月曜日は落ち着かないので、出来るだけ日曜日の内に書くようにしているが、テーマが見付からない時は辛い。
テーマが中々見付からない時は、結果として言い回しは違うが、以前にも話題にした同じ事を書いていることに気が付くことがある。
先週の様に、写真を一杯載せて、その説明をちょこちょこっと書くのは容易くていい。
月曜日だけが忙しいので、月曜日の夜は“一週間をやり遂げた。”感が有り、皆さんにとっての所謂“ハナキン”ならぬ、“ハナゲツ”の様な気分になり、嬉しくなってしまう。
さて、今日がその月曜日であるが、何だか落ち着きませんなあ。
週末に色々な経済紙や日刊紙を読んだが、この円高・株安で世間が大騒ぎをしている時に、政権与党が主導権争いをしている暇は有るのか?と、手厳しい論調が多い。
此処では政治・宗教の話はしないことになっているので、余計なことは言わないが、まあ一納税者の一人として、“いい加減にして頂戴よ!”と言いたくなくも無い。(二重否定は、肯定)
株安の元凶とされる円高(違うんじゃあないの?)に対処する為に、単独介入も辞さないとか、日銀に更なる金融緩和を求めるとの観測があるが、いいんじゃあないですか?
市場はそれを先取りして、週末に向かって多少円安に戻ったが、何時も言うようにこれも結構なこと。
どうせなら、もっと戻ったっていいかも知れない。
介入や金融緩和が円高阻止に効くかどうかは、もう今までに此処でも何回も議論しているが、まあ市場に“嘗められないように”、どうぞお上手におやり下さいな。
一言だけ繰り返すと、この円高は別に円が強くなる理由があってのものではなく、USD&EUR Story.=(ドルとユーロの問題)で引き起こされものであり、介入や金融緩和で多少円安に戻っても、そう長続きはしまい。
ところで、先週15年ぶりの円高相場を見て、やはり感じたのはレバレッジを含めた、資金管理の重要性である。
この円高局面で、“いや、何れ戻る!”と信じて、円を売り放しにしていたとしたら、相当ヒヤッとしたでしょ?
それと、折角いいレベルまで円高になったのに、既にポジションンを持っている為に、ダイナミックに円を売り増せなかったでしょ?
2円も3円も上下に動いているのに、アップ・アップだと何も出来ない。
言い換えると、レバレッジが高いが為に、相場がAgainst.に行った時に、強制・ロスカットを喰らったり、折角いいレベルに来たのにポジションの積み増しが出来ない。
これは、円をロングにしていようが、ショートにしていようが同じこと。
円をロングにしていて、円安に戻ったらロングを切らされたり、折角の円安局面で円を買い増せないようでは中々勝てない。
円をショートにしていて(多くの人がそうであるが)、円高になったらショートを切らされたり、折角の円安局面で円を売り増せないようでは中々勝てない。
今週も、相当難しい相場展開になると思われる。
頭を軟らかくして、柔軟性を持って頑張りましょう。
8月生まれの夏男で、夏が大好きであるが、今年の暑さには参っている塾長。














