月曜コラム「週刊 独り言」 外為どっとコムFXブログ

ヨーロッパに行ってみるとするか?

日々の独り言でもご紹介したが、先週の金曜日と土曜日に長野県に在る女神湖に出掛けて来た。
真冬の女神湖は氷が厚さ50センチ以上も凍っており、この氷上で車の運転を行って、自分の運転技術の向上を図ろうという催しに参加する為である。

その名も、“ニュル走行練習会on  ICE 女神湖”と凝ったもので、ニュルとはドイツに在る有名なレーシング・サーキットであるニュルブルクリンクの事で、参加者の三分の二はこのサーキットでの走行経験を持っている。
ニュルブルクリンクの事については以前にも割合詳しく書いた事があるが、約20キロ以上もある大変長いサーキットで、Green Hell.=(緑の地獄)との異名を持ち、コース全体で高低差が300メートル有り、コーナーが実に172も有り、しかも殆どのコーナーがブラインド(先が見えない。)になっており、年間平均で60人が事故で死亡するらしい。
2009年に初めて此処を訪れたその日にも、ロータス・エスプリに乗ったドライバーが死亡し、ヘリコプターで運び去られた。
ドイツが凄いのは、その処理が終わったら、何も無かったかの様にサーキットが再開し、皆平気で走行している。
総て自己責任で、“速い車を持っていて、速く走りたければ是非どうぞ。但し、事故ったらそれは貴方の責任です。”と言う事らしい。
非常にフェアーであると思う。

さて、女神湖でのトレーニングであるが、凍った氷上にサーキットの様なレーンを作って、其処を如何に安全に(勿論速い方がいいに決まっているが、速くは走れないのだ。)走るかを二日間みっちり仕込まれる。
そして、此処で上手に走れたら、ニュルブルクリンクでも速く、そして安全に走れますよ、ということになるのである。

雪や氷の上で運転をすることの多い、北海道や北国の皆さんは運転がお上手である。
関東地方の皆さんは、からきし下手糞である。
ちょっと雪が降ると交通が大混乱するのは、つい先日も経験した。

通常のスタッドレス・タイヤや、ウィンター・タイヤは意外に雪に対してはグリップ力(タイヤが雪の路面をちゃんと摑まえる力)が強いが、氷は駄目。
細心の注意をして運転をしないと、直ぐにスピンするか、アンダー・ステア(カーブで曲がりきれないで、外に膨らんでしまう。)になってしまって、曲がることが出来ない。

ではどうやって、雪や氷の上で安全に、そしてスムーズにカーブを曲がるか?
ブレーキで曲がるのである。
我々は、運転免許を取った時に、“ブレーキはドカンと踏んではいけない。
そっと踏むか、ポンピング・ブレーキ(ちょんちょんと力を入れたり、外したりしてブレーキングする。)をしなさい。”と習ったが、あれは今はもう流行らない。
最近の殆どの車にはABS.=(Antilock Braking System.)が付いていて、コンピューターが自動的にポンピング・ブレーキをしてくれるので、床めがけてドカンと強いブレーキングをしても構わないし、その方が早く止まれる。
但し、雪と氷の上ではこれは通用しない。
これをやっちゃうと、タイヤと雪か氷との摩擦係数が足らずに、ABS.が効かずに(或いは効いても)タイヤがロックしてしまって、スリップか、アンダー・ステアになって外側に膨らんでしまうのである。

さて、では雪や氷の上でどうやって止まったり、コーナリングをするか?
止まる時は、ABS.が効くか効かないくらいの優しいブレーキングを心得る。
ABS.が効くとカチカチと音がするので直ぐに分かる。

難しいのはコーナリングである。
雪や氷の状態によって状況は違うであろうが、コーナーの手前20メートルくらいでアクセルを離す。=後ろのめりだった車が水平になる。
そーっとブレーキングを行いながら、ステアリングを切る。=車は前のめりになり、当然車の荷重が前に移動しており、ハンドルがよく効くと感じる。)
雪や氷の上でも、意外なほどすすっと曲がってくれるが、このブレーキングとステアリング操作の力加減が凄く微妙で、
-ブレーキングが不十分だと、ハンドルを切っても曲がらない。
-ブレーキングが強過ぎるとコーナリング・スピードが遅過ぎて、コーナリングの最中にアクセルを踏まざるを得なくなる。
-ブレーキングをしながらハンドルを切るが、その角度が大き過ぎるとアンダー・ステアになってしまって、曲がらずに外に膨らんでしまう。
-意外に小さなハンドル操作で、すすっと車は曲がってくれるものだ。

文章で書いて状況を表現するのは、物凄く難しい。
やはり自分で何回も周回して、ブレーキングの加減(何処で、どれくらいの強さで行うか。)や、ステアリングの舵角を調整する。

二日間で女神湖の即席コースを何十周したか定かではないが、“よし、これは完璧だ!”と満足の行った周回は、ほんの数回であった。
難しいですね。

お陰様で、雪道や氷上での運転に対して凄く自信が付いた。
公道では経験出来ない、試し、試しの“危ない運転”が出来る訳だから、それはいい経験である。

“ニュル走行練習会on  ICE 女神湖”と銘打った理由は、ニュルブルクリンク・サーキットの路面は凄くトリッキーで、場所によって恐ろしく滑り易い所や、コーナーを回った途端に突然またコーナーが出現したりで、機敏なステアリング操作が要求される。
だから、その為の練習を二日間に渡って行なったのである。

先日日々の独り言に、読者の一人でいらっしゃって、ニュルブルクリンクでご一緒した事のあるkami3...がお書き込みなった様に、今年のBMW.主催のBMW M Fascination Nordschleife.のスケジュールは決まっている。
http://www.bmw.com/com/en/insights/driving_experience/drivertraining/trainings/m_power_experience/nordschleife.html

ユーロも安くなったことだし、女神湖での成果を発揮する為に、行ってみるとするか?


付録:
金曜日の夜は、ホテル コロシアム・イン・蓼科と言う所に泊ったが、木曜日の夜の食事、そして金曜日の朝食が美味しかった。

特に印象に残っているのが、木曜日の夜に頂いたソラリスと言う、地元のワイン・メーカーが造った、シャルドネとカベルネ・ソービニヨンであった。
このカベルネ・ソービニヨンは何年か前に、サンフランシスコからのJAL.001便の中で飲んだ記憶が有り、国産ワインの中では出色のワインだと思う。

そして、金曜日の朝頂いた地元の牛乳と、リンゴ・ジュース。

滅茶苦茶美味い!

A坊の為に、お土産として6本のリンゴ・ジュースを求めたのは、当然である。


 
 M3.に乗る為だけに欧州に行くのは勿体無いので、前後に“ついでに”前回同様、Bank of England.のChief Dealer.と食事でもしようかなと考えている塾長。
 

コメント一覧

コメント3件

塾長との大きな非共通点(勿論、たくさんあるのですが)を見つけました。それは運転です。

免許取得後、32年が経過しましたが、何を隠そう、ペーパードライバー歴30年。更新だけはしてますが、もはやその免許証の役割は「身分証明」のみ。
それでも、窓口での書き換えだけで取れる(今もそうですか?随分昔の話ですから、、、)「国際免許証」を持って、豪州に行ったし、あそこは交通ルールも同じなのに、乗せてもらうのが楽で、そうやっているうちに、運転する機会を逸してしまいました。

そうそう、あちらで免許を取ったという日本人の女の子に乗せてもらったのはいいけど、「取り立てなので、どっちに回したらいいんですか?」と聞かれた時には、さすがに「ドキッ!」としました。日本で、もう一度取り直さないと危険でしょう?
これも、当時は書き換えだけで良かったけど、今はどうなのでしょう?
なにしろ、道は広いし、駐車場も広々で、日本なら合格は難しいでしょうけれど、あちらは車が必需品なので、緩いようです?
でも、シートベルト義務付けは日本より早かったけれど、、、?

昨年、子供が学割の効くうちに、、、と合宿免許で、すんなり取って、私が取得した32年前より、なんと、15万円も安くて驚きでした。こんなとこにも、現在のデフレの影響が出ていることを実感、、、というわけで、ますます運転する機会がなくなりました。


高校の教科書で、「セナ」を扱ったもので、指導したことがありますが、王者であった故の悲劇ですね?
凡人なら何も期待されないから、のんびり生きられたでしょうに、自分自身にも厳しく生きねばならなかったわけですね?
あまりにもカッコ良すぎる生きざまでしたね?

塾長はほどほどのスピードで楽しまれては、、、?

投稿者:遊学が懐かしい|2012年2月 6日  13:13

無事にお帰りになって何よりです。
安全技術を磨くために参加したのでしょうけど、私のように長年、仕事でほとんど毎日、車を運転しながら車の嫌いな人間からすると、「あまり無理しないほうがよいのでは?」と思ったりします。
劣悪な道路状況でいかに安全に運転するかということも大切かもしれませんが、私などは臆病なので、劣悪な道路状況では車に乗らない、というのが私の最大の安全対策です。
人の趣味にとやかく言うべきではなく、お気を悪くされたなら申し訳ありませんが、塾長の弟子を勝手に自認している私としましては、塾長にもしやということがないよう祈るばかりです。

投稿者:松|2012年2月 6日  14:35

遊学が懐かしいさん、
セナが事故死したのは、ぶつかった衝撃で壊れた右車輪の小さな部品がセナの頭部を襲ったためで、それが無ければ無事だったのでしょう。

あれ以来、F1.は殆ど見なくなりました。


松さん、
ご心配を頂いて恐縮です。

まあ、書いたほど恐ろしいものではなく、年間60人の死者数と言えば、そこら辺の路上で交通事故に遭う確率よりも低いでしょう。

車&ワイン仲間のpapaさんも仰っていた様に、“車乗り”には一遍は行ってみたいサーキットなんでしょうね。

せいぜい気を付けて行って参ります。(と言っても、行こうと思っているだけで、まだ正式には決まっておりません。)

投稿者:塾長|2012年2月 6日  16:24

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