留年させるべきか?
- 2012年2月28日(火)09:24
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先週テレビを見ていたら、最近話題のある地方公共団体の親玉が、“小・中学校などの義務教育でも、留年制を導入したらいいのではないか?”と提案し、大きな議論が沸き起こっているらしい。
そもそもこのアイディアは、ある教育評論家が提唱したものらしく、“勉強が出来ないから進級させない。”と言うペナルティーではなく、“同じ学級の仲間たちと学力差が出来てしまって、クラスの授業に付いていけないなら、もう一度同じ学年の勉強をして学力に追い付ける様にしてあげよう。”との建設的なものだと言う。
これはそう簡単には行かないぞ。
日本人は見栄っ張りだから、“ウチの子が進級出来なかった。”=(落第した。)と言うことになれば、世間体が悪い。
自ら、“周りの子達と同じ学力になる様に、お願いですから同じ学年でもう一年同じ授業を受けさせて下さい。”と親御さんが頼まない限り、実現は中々難しかろう。
先程も述べたが、日本人は恥をかくことが嫌いで、見栄っ張りであると思う。
昔から“武士は食わねど、高楊枝。”などと言って、腹は減っているのだが、武士たる者、そんな事は噯にも出してはいけないと見栄を張った。
“腹が減っては、戦も出来ない。”だろうに。
日本人が話す英語=(Speaking English.)(英語は、義務教育で3年、高校で3年、大学で2年も習っているのにも拘らず…..。)が下手な理由は簡単で、“この発音で大丈夫だろうか?”とか、“この言い回しは間違っているんじゃあないだろうか?”と変に気にして、堂々と喋ることが出来ないからである。
流石に書く英語=(Writing English.)は、そこそこ出来て、文法も分かってはいるが、中々英語が話せない。
勢い、聞く英語=(Hearing English.)も上手にはならない。
(最近の大学受験には、ヒヤリングのテストが有るんですって?)
恐らく、話すからには完璧な英語を話そうと言う見栄が有るのだろうが、そんなの無理に決まっているではないですか?
英語は外国語。
完璧に喋れる筈が無い。
アメリカに行って御覧なさい。
8歳の子供が、(完璧と言えないだろうが)流暢に英語を話している。
理由は簡単で、英語(米語か?)が彼らの母国語で、周りの全員が英語を喋っているのだから、自然に自分も英語が話せる様になるのである。
我々の母国語は日本語であり、外国語である英語を話すと間違いを犯すのは自然である。
でも、その間違いを恐れてはいけない。
塾長は英語を専攻した訳でも無いし、海外での留学経験も無い。
それでも英語には相当自信が有ると自負するが、別にこれは自分に才能が有った訳ではなく、英語を習い始めた頃から持ち前の図々しさで相手の外国人に、“Please correct me if my speaking English is wrong.”=(間違ったら、直してね。)と頼んでいたので、“其処の言い回しは違うよ。”、とか“其処ではs.を付ける必要は無いよ。”と親切に教えてくれた。
で、同じ間違いを犯さない様に努力してきただけである。
ちょっと話が逸れたが、別に義務教育だからと言って、留年させない必要は無いのではなかろうかと個人的には思う。
親さえ理解すれば、子供達自身にもプラスになるのではないのかなあ?
ふと思ったのは、“そうだ、この問題はユーロ離脱問題で騒がれているギリシャと似てるな!”であった。
ユーロは、1999年にEU加盟国の内11ヶ国で発足し、ギリシャはその2年後に12番目の加盟国となったが、そもそも2年遅れた理由は、ギリシャがユーロ発足時のマーストリヒト条約の収斂基準を満たしていなかったからである。
言い換えれば、11人のクラス(実は、この中にはドイツやフランスの出来のいい子に混じって、ポルトガル、アイルランド、イタリアそしてスペインなどの問題児達が一緒に居るのだ。)に後から追試を受けて通った子(ギリシャ)がジョインし、クラスの中での児童達の出来・不出来の差が歴然としてきて、結局は今の大騒動に繋がったのである。
このままでは、クラスは持つまい。
では、ちょっと学力的に追い付かない子(ギリシャ)を一旦クラスから出して、留年させればいいではないか?
家族や親戚(ギリシャの一般国民)が既得権を失うのを恐れて騒いでいるが(ゼネストを行って、あくまでも反対している。)、何れこのままではこの子(ギリシャ)は落ちこぼれてしまうことを思い知らされることになるであろう。
昔我々が小さい頃も、勉強が出来る子、勉強は出来ないが矢鱈に駆けっこが速い子、同じく勉強は出来ないが滅茶苦茶絵の上手な子が居た。
算数、国語、社会、そして理科などの勉強が出来なくても、無理矢理進級を押し付けないで、速い脚や芸術的に優れている点を引き伸ばしてやりながら、皆と同じ学力に近付けてやるのも悪いアイディアではないと思うのだが。
以上は、あくまでも塾長の個人的な意見です。
いきなり、留年制を導入したらいいと言っている積りはありません。
“週刊・独り言”の更新が1日遅れてしまって、ちょっとあせった塾長。
レクサスLFA.
- 2012年2月20日(月)10:07
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車にご興味の無い方には、面白くも何ともない話であろうが、再びこの秋にドイツのケルンの近くに在るニュルブルクリンク・サーキット(ニュル)に出掛ける事になった。
ニュルについてはこの独り言でも何回か触れたことが有るので、Green Hell.=(緑の地獄)の異名を取る恐ろしいサーキットである事をご存じの方も多かろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF
その話をしていたら、友人がレクサス・LFA.がニュルで量産市販車としては最高速度記録を打ち立てた時の動画を紹介してくれた。
http://jp.autoblog.com/2011/09/07/lexus-lfa-nurburgring-package-time-attacked/
全長約21キロのコースを7分14秒64で走ったのであるが、これは平均時速約174キロとなる。(21000メートル:434.64秒=X:3600 秒。 X=173937メートル。)
平均時速174キロと言うと、“大して”速くない様な感じがするが、直線では時速298キロを出しており、直線では新幹線(Bullet Train.=弾丸列車)の最高速に近く、タイトなコーナーでは時速72キロ以下で走っており、まあ謂わば場所によっては思いっきり床までアクセルを踏み、場所によっては巧みなブレーキングを行って、スムーズなコーナリングを行なっているのである。(ちなみに、ブレーキングは思いっきり行わない。カーブの手前からスーッとブレーキングを始めて車のフロントに荷重を加え、ステアリングで曲がるのが最近の曲がり方である。
塾長の若い頃は、Slow in, fast out.=(コーナーにゆっくり入り、素早く出る。勢い、ガツンとブレーキを踏んで、素早く加速する。)と、Out-In-Out.=(コーナーの入り口では外側から入り、クリッピング・ポイント(コーナーの内側の頂点)で内側をかすめ、再び外側へ抜ける)が基本であったが、今はどちらかと言うと、早目にスロー・ダウン、緩くブレーキングをしながらクリッピング・ポイントまで行って、そこから一気に加速するのが流行りで、Slow in, slow turn, fast out.=(コーナーにゆっくり入り、ゆっくり回って、素早く出る。)であろうか?
別にOut-in-out.でなくても良く、Middle-in-out.=(コーナーの入り口では多少外側に膨らんで、クリッピング・ポイントを目指す。)と言う感じか?
さて、この量産市販車としては最高記録を打ち立てたレクサスLFA.であるが、まあ国産車の雄ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%BBLFA
一昨年、ニュルでプロト・タイプ(試作車)のLFA.を見掛けて写真を撮ったが、綺麗な車である。
ヤマハが開発した、最高出力560馬力の4.8リットルV10エンジンを搭載し、ボディーはカーボン・ファイバーで出来ている。
世界56ヶ国向けに500台限定生産され、日本には165台が割り当てられ、あっと言う間に予約が殺到したと聞く。
値段が凄くて、3千750万円!!!
横浜ではマンションが買えますね。
塾長の友人の一人が予約したが、抽選で落ちて残念賞でLFA.のレプリカを貰ったらしいが、“レプリカなんて…..。”とがっかりしていた。
確かに、“買いたい!”と思う車が抽選なんて、がっかりしますわな…。
もう時効(?)になったと思うので、現在塾長が所有するフェアレディーZ・NISMO-380RS.を買った時のエピソードをご披露しよう。
暫く、トヨタのCrown Athlete VX.と言う、300台限定車に乗っていたのだが、レクサス・L-FA(この頃は、LFAではなくL-FAと呼んでいた。)が出るという話を聞いて(その頃は発売価格が1千800万円くらいだろうと言われていた。)、無性にスポーツカーが欲しくなり(1990年から2001年までホンダ・NSXに乗り、2001年から2002年までホンダ・S2000に乗っていたが、それを最後にスポーツカーから足を洗っていた。)、ファエアレディーZ33の、タイプVersion ST.を買った。
中々好い車であったが、コーナーでアンダー・ステア(外側に膨らむ。)になり、曲がり難い。
車の師匠であるモーター・ジャーナリストの菰田潔さんと食事をしている時にその話をすると、“あ、今度NISMO.が300台の限定車を出すよ。これはレーシング・カーの380RS-C.の500馬力のエンジンを350馬力にディチューンして、ボディーはType NISMO.でヤマハのダンパーが付いていて、これは曲がるよ。”と教えてくれた。
http://www.nismo.co.jp/380RS/
“それ、買う!”と言ったら、菰田さんが某所に電話をしてくれた。
“これ、限定車だから抽選だって。”と菰田さんが冷たく言う。
“抽選だったら、要らない。これでも元ディーラーだから、買えるか、買えないかが決まらないんだったら、買わない。今のVersion ST.で我慢する。”と言ったら、5分くらい話し合った後、某所の人が“分かりました。必ず手に入るようにします。但し、380-RS.はNISMO.で1日1台だけ作る車なので、何時デリバリー出来るかは約束出来ません。
もしかしたら、1年半位掛かるかも知れない。”と言われたが、“勿論、それで結構です。”と言って、その食事の場所で予約した。
驚いたことに、約2ヶ月で納車され、殆ど第一号を手に入れる事が出来た。
言うべき事は言ってみるものですな。(只の我が儘かな?)
おっと、そう言う訳で秋にGreen Hell.=(ニュル)に出掛けるが、此処で毎年約50人くらいのドライバーが事故死しているらしい。
ウィキペディアでも紹介されているが、恐ろしいコーナーが172も有り、コース全体で高低差も約300メートル有り、中でも
Flugplatz(フルークプラッツ)
かつて近くに飛行場があったことから名付けられている。ニュルにかつて数多く存在したジャンプスポットの中でも有名なものの一つ。クリス・アーウィンやマンフレッド・ヴィンケルホックの事故が起こった。ここでクラッシュすると、下手をすればコースを飛び出してしまい森の奥へ吸い込まれてしまうため発見が遅れることも多い。(ウィキペデイア)
と呼ばれるポイントは大嫌いなジェット・コースターの様な感じで、生きた心地がしない。
(では、何故死ぬ様な思いをしに出掛けて行くか? 分からない….)
ニュルに行く為だけにヨーロッパに行くのも冥利が悪いので、“ついでに”帰りにロンドンに立ち寄って、Bank of England.のChief Dealer.と食事をすることにした。
公には、情報収集の為にロンドンに行って、中央銀行の人と会い、“ついでに”ドイツに立ち寄って、ニュルブルクリンクでM3.に乗って来ようか、と言う物である。
It sounds perfect !=(上出来である。)
LFAがニュルを疾走する上のビデオを見て、イメージ・トレーニングをしている塾長。
投資勘定、その後。
- 2012年2月13日(月)09:22
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日々の“独り言”の読者から、昨年に始めた“投資勘定”での豪ドルとNZドルの買いポジションのその後についてのご質問が有ったので、久し振りにこれについて書いてみたい。
先ず昨年この手法を書いた経緯であるが、対ユーロと対ポンド以外では“そろそろ円高のピークに近い。”と感じたので、ドル・円、豪ドル・円、そしてNZドル・円を“Buy on dips.”=(下がったら、いい所で買う。)戦略を立てた。
ドルと円との金利差は殆ど無いので、ドル・円に関してはあるレベルまで上がると利喰いの売りを入れるが、ある程度金利差の有る豪ドルとNZドルは、金利差=スワップ・ポイント狙いで、投資勘定で長期保有する事にした。
毎月決まった額を、相場のレベルに関係無く買い続け、円安になっても円高になっても売らない方針である。
とは言え、相場は何が起きるか分からない。
豪ドルは約2年分の金利差である10%、そしてNZドルは5%円高になったら、普段の取引に使っている取引勘定でヘッジを掛けて売る事に決めた。
最初の取引は2011年5月23日で、豪ドルを86.72で、そしてNZドルを64.61で買った。
7月にNZドルを67.40で買う羽目になり、まあ大高値掴みをした結果になってしまったが、約束事は約束事。
豪ドルの86.72は、86.72×90%=78.05で、NZドルは64.61×95%=61.38で見事に切らされた。
毎月の購入価格は総て違うのだが、毎月購入する度に、律義に各々10%と5%下でストップを置いたが、昨年の暮れの頃は殆ど総てのポジションがストップに引っ掛かり、結構やられていた。
豪ドルは安値72.05を付け、NZドルも57.00まで下げて、投資勘定の損失が総額で20%近くになった時もあったが、実は取引勘定でヘッジをしていたので、最大豪ドルで10%、NZドルで5%の損失で留まっていた計算になる。
言い換えれば、投資勘定で買い持ち、そして取引勘定で売り持ちの両建てになっていた訳である。
難しいのは、相場が戻した時に、取引勘定のヘッジを“必ず”外すことである。
上の最初の取引のヘッジで売った、豪ドルの78.05、そしてNZドルの61.38より相場が上昇すれば、買い戻さなくてはならない。
これは、そんなに難しい操作ではない。
よくお話しする、逆指値の逆指値の手法を駆使すればいい。
豪ドルが78.05以下にあれば両建てで、ネットのポジションはSquare.
78.05 以上にあれば取引勘定の売りを解消するので、投資勘定の買い持ちだけ残る。
NZドルも然り。
そして現在の状況であるが、約半分のポジションのスポット損益は依然としてマイナスであるが、スワップ損益がそれを上回るプラスになっていて、一番右端に出てくる決済損益は当然プラスになっており、外貨ネクスト口座状況の評価損益金はそれと同額のプラスになっている。
実は、割合長い間投資勘定での買い持ち(スワップ・ポイントが入って来る。)と、取引勘定での売り持ち(スワップ・ポイントを吐き出している。)の両建てを保持していたので、厳密に言えばそんなにプラスではなく、もしかしてマイナスかも知れないが、いいのだ。
思惑通りに円安が進めば、これからが稼ぎ時になってくれる筈である。
所謂、ドル・コスト平均法は、ある期間買い続けて買い持ちポジションの持ち値を平均化しようと言う物で、投資手段としては優れたものだと思うが、塾長がやって来た事は実は本当のドル・コスト平均法ではない。
実際は、例えば毎月豪ドルを購入しようとすると、決まった豪ドル数を買うのではなく、決まった円貨を売るのが正当である。
毎月10万円を売るとすると、@86.72では、100,000÷@86.72=1,153豪ドル買い、@72.05では、100,000÷@72.05=1,388豪ドル買う。
要するに、相場が円安の時には買う豪ドルの額が少なく、円高の時には買う豪ドルの額が多くなる。
これにより、“高い時にはちょっと買って、安い時には沢山買う。”のが本当のドル・コスト平均法であるが、FX.ではちと難しい。
数100ドル単位での取引は出来ないし、余り興味も無い。
この取引の手法をご披露したのは、投資目的で高金利通貨を長期保有する方が多いのは理解出来るが、相場は何が起きるか分からない。
結果的には豪ドルもNZドルも戻って来たが、2.5%~4.5%の金利差を狙って、20%もやられ放しにしておく事は、心臓に良くない。
FX.の妙味は通貨の売買が自由に出来るのだから、自分のポジションをちゃんとプロテクトしましょうね、と言いたかった訳である。
逆指値の逆指値も覚えて下さいね。
相場の見通しを誤って、きっぱりと損切りを行うことも大事だが、相場観に自信が有るのであれば、しつこく逆指値の逆指値で相場を追っ掛ければいい。
ユーロは下がると思ってショートにしたが切らされた。
でも、やっぱり1.33は当面の高値の様な気がしてならない。
では1.3250辺りを目安にして、1.3250よりユーロが下に居ればユーロ・ショート。
1.3250よりユーロが上に居れば、ショートを切ってSquare。
辛いのは1.3250を何回も往復されることであるが、なあーに多少の損切りコストは大相場を取る為の保険料と心得ればいいし、多少の労力は当然必要なのである。
分からない時には,先ず手を出さない事であるが、手を出してしまってやられた時には、きっぱりと諦める。
相場に自信が有る時には、多少のコストを払ってでも、しつこく相場を追い掛ける。
頑張りましょう!!
世の中、大分花粉が飛んでいるらしいが、“痛い注射が効いているのか、まだ余り苦痛を感じていない塾長。
ヨーロッパに行ってみるとするか?
- 2012年2月 6日(月)10:00
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日々の独り言でもご紹介したが、先週の金曜日と土曜日に長野県に在る女神湖に出掛けて来た。
真冬の女神湖は氷が厚さ50センチ以上も凍っており、この氷上で車の運転を行って、自分の運転技術の向上を図ろうという催しに参加する為である。
その名も、“ニュル走行練習会on ICE 女神湖”と凝ったもので、ニュルとはドイツに在る有名なレーシング・サーキットであるニュルブルクリンクの事で、参加者の三分の二はこのサーキットでの走行経験を持っている。
ニュルブルクリンクの事については以前にも割合詳しく書いた事があるが、約20キロ以上もある大変長いサーキットで、Green Hell.=(緑の地獄)との異名を持ち、コース全体で高低差が300メートル有り、コーナーが実に172も有り、しかも殆どのコーナーがブラインド(先が見えない。)になっており、年間平均で60人が事故で死亡するらしい。
2009年に初めて此処を訪れたその日にも、ロータス・エスプリに乗ったドライバーが死亡し、ヘリコプターで運び去られた。
ドイツが凄いのは、その処理が終わったら、何も無かったかの様にサーキットが再開し、皆平気で走行している。
総て自己責任で、“速い車を持っていて、速く走りたければ是非どうぞ。但し、事故ったらそれは貴方の責任です。”と言う事らしい。
非常にフェアーであると思う。
さて、女神湖でのトレーニングであるが、凍った氷上にサーキットの様なレーンを作って、其処を如何に安全に(勿論速い方がいいに決まっているが、速くは走れないのだ。)走るかを二日間みっちり仕込まれる。
そして、此処で上手に走れたら、ニュルブルクリンクでも速く、そして安全に走れますよ、ということになるのである。
雪や氷の上で運転をすることの多い、北海道や北国の皆さんは運転がお上手である。
関東地方の皆さんは、からきし下手糞である。
ちょっと雪が降ると交通が大混乱するのは、つい先日も経験した。
通常のスタッドレス・タイヤや、ウィンター・タイヤは意外に雪に対してはグリップ力(タイヤが雪の路面をちゃんと摑まえる力)が強いが、氷は駄目。
細心の注意をして運転をしないと、直ぐにスピンするか、アンダー・ステア(カーブで曲がりきれないで、外に膨らんでしまう。)になってしまって、曲がることが出来ない。
ではどうやって、雪や氷の上で安全に、そしてスムーズにカーブを曲がるか?
ブレーキで曲がるのである。
我々は、運転免許を取った時に、“ブレーキはドカンと踏んではいけない。
そっと踏むか、ポンピング・ブレーキ(ちょんちょんと力を入れたり、外したりしてブレーキングする。)をしなさい。”と習ったが、あれは今はもう流行らない。
最近の殆どの車にはABS.=(Antilock Braking System.)が付いていて、コンピューターが自動的にポンピング・ブレーキをしてくれるので、床めがけてドカンと強いブレーキングをしても構わないし、その方が早く止まれる。
但し、雪と氷の上ではこれは通用しない。
これをやっちゃうと、タイヤと雪か氷との摩擦係数が足らずに、ABS.が効かずに(或いは効いても)タイヤがロックしてしまって、スリップか、アンダー・ステアになって外側に膨らんでしまうのである。
さて、では雪や氷の上でどうやって止まったり、コーナリングをするか?
止まる時は、ABS.が効くか効かないくらいの優しいブレーキングを心得る。
ABS.が効くとカチカチと音がするので直ぐに分かる。
難しいのはコーナリングである。
雪や氷の状態によって状況は違うであろうが、コーナーの手前20メートルくらいでアクセルを離す。=後ろのめりだった車が水平になる。
そーっとブレーキングを行いながら、ステアリングを切る。=車は前のめりになり、当然車の荷重が前に移動しており、ハンドルがよく効くと感じる。)
雪や氷の上でも、意外なほどすすっと曲がってくれるが、このブレーキングとステアリング操作の力加減が凄く微妙で、
-ブレーキングが不十分だと、ハンドルを切っても曲がらない。
-ブレーキングが強過ぎるとコーナリング・スピードが遅過ぎて、コーナリングの最中にアクセルを踏まざるを得なくなる。
-ブレーキングをしながらハンドルを切るが、その角度が大き過ぎるとアンダー・ステアになってしまって、曲がらずに外に膨らんでしまう。
-意外に小さなハンドル操作で、すすっと車は曲がってくれるものだ。
文章で書いて状況を表現するのは、物凄く難しい。
やはり自分で何回も周回して、ブレーキングの加減(何処で、どれくらいの強さで行うか。)や、ステアリングの舵角を調整する。
二日間で女神湖の即席コースを何十周したか定かではないが、“よし、これは完璧だ!”と満足の行った周回は、ほんの数回であった。
難しいですね。
お陰様で、雪道や氷上での運転に対して凄く自信が付いた。
公道では経験出来ない、試し、試しの“危ない運転”が出来る訳だから、それはいい経験である。
“ニュル走行練習会on ICE 女神湖”と銘打った理由は、ニュルブルクリンク・サーキットの路面は凄くトリッキーで、場所によって恐ろしく滑り易い所や、コーナーを回った途端に突然またコーナーが出現したりで、機敏なステアリング操作が要求される。
だから、その為の練習を二日間に渡って行なったのである。
先日日々の独り言に、読者の一人でいらっしゃって、ニュルブルクリンクでご一緒した事のあるkami3...がお書き込みなった様に、今年のBMW.主催のBMW M Fascination Nordschleife.のスケジュールは決まっている。
http://www.bmw.com/com/en/insights/driving_experience/drivertraining/trainings/m_power_experience/nordschleife.html
ユーロも安くなったことだし、女神湖での成果を発揮する為に、行ってみるとするか?
付録:
金曜日の夜は、ホテル コロシアム・イン・蓼科と言う所に泊ったが、木曜日の夜の食事、そして金曜日の朝食が美味しかった。
特に印象に残っているのが、木曜日の夜に頂いたソラリスと言う、地元のワイン・メーカーが造った、シャルドネとカベルネ・ソービニヨンであった。
このカベルネ・ソービニヨンは何年か前に、サンフランシスコからのJAL.001便の中で飲んだ記憶が有り、国産ワインの中では出色のワインだと思う。
そして、金曜日の朝頂いた地元の牛乳と、リンゴ・ジュース。
滅茶苦茶美味い!
A坊の為に、お土産として6本のリンゴ・ジュースを求めたのは、当然である。
M3.に乗る為だけに欧州に行くのは勿体無いので、前後に“ついでに”前回同様、Bank of England.のChief Dealer.と食事でもしようかなと考えている塾長。














