月曜コラム「週刊 独り言」 外為どっとコムFXブログ

2010年1月25日アーカイブ

8割の男。

  • 2010年1月25日(月)09:43

皆さんの中で、何人かは“東京外為市場25時”という小説をお読みになったことであろう。
これは、現在シンガポール在住で、塾長が最も尊敬する為替ディーラーの一人である、チャーリー・中山氏をモデルにした小説で、この元となる小説は“8割の男”として、1988年に発刊された。
“8割の男”とは、主人公が為替をやるに当って、勝率が8割であるということで、この率は奇跡に等しい。
普通我々は、勝率は五分五分か、或いは四分六分で(勿論、勝つ方が六分)勝つ時の中身を濃くし、損する時の中身を薄くするように務める。
言い換えれば、“損切りはなるべく早くして、損失の量を少なく止め、利喰いはなるべく我慢して、利益の量を増やす。”ように務めるということである。
皆さんは如何ですか?
率は兎も角、損切りが何時も遅れてしまい、気が付いたら大きな損失を蒙り、しかもレバレッジが大きくなっている。
逆に、ちょっと利が乗ると喜んで直ぐに切ってしまい、自分が考えていた相場観と合った動きをしても、気が付いたらポジションが殆ど無い(当然レバレッジは低い。)ということがありませんか?
プロとアマの違いは、プロも損をするが、ある一定期間が過ぎれば、必ずきちんと利益を上げている。
アマチュアの人は、ある期間、利益をそこそこ上げていても、終わってみればプラスになっていない。
そうではありませんか?
プロは損の仕方が上手で、アマチュアは損の仕方が上手ではないのである。

さて、この小説であるが、チャーリー・中山氏が主人公の北原一輝のモデルである。
一輝が大変女性にもてることと、小説の結末以外は、殆どノン・フィクションと言ってもいい。(中山さん、ご免なさい。)
特に登場人物の描写は完璧で、勿論総て仮名であるが、“ああ、これはあの人。あれはこの人。”と直ぐに分かるように当時の東京外為市場の主だったプレーヤーが登場する。
この小説を読むと、“為替ディーラーの孤独さ。非情さ。人間臭さ。”がよく理解出来るし、凄いディーラーは、“命を張ってやっているんだ。”ということも分かる。
さっきネットで調べたら、“改訂版 東京外為市場25時 伝説のディーラー ”という名前で、新刊として発売されている。
為替にご興味がある方には、是非ご一読をお薦めする。

では、プロの為替のディーラーは、この小説の主人公の様に本当に時には非情に、そして時には冷徹でいるものか?
Yes, and no.=(そうかも知れないし、そうでないかも知れない。)
何かをやろうと決めて、行動を起こし(通貨の売買をする。)、その結果がどう出るかは、市場の動きに委ねるしかない。
誰も助けてはくれない。
総て、自己責任。
上手く行けば、ボーナスを沢山貰って、どんどん偉くなるが、下手をすると直ぐにクビになる。
そういった意味では、大変孤独な商売であることは間違いなかろう。

大変な稼業であるからこそ、為替ディーラーの結束は固い。
チャーリー・中山氏とも、日中はお互いの銀行の利益を上げる為に激しく戦ったものだが、仕事が終わるとよく行きつけのホテルのバーで一緒に飲んだ。
彼は、氷を一杯入れた濃い水割りが好きであった。


塾長は、今でも1985年のプラザ合意の時の、日本銀行の為替課長、邦銀の課長、お世話になったブローカーの社長などの総勢9名を交えて、二月に一度会う会に出席する。
この会は、かれこれ通算120回にも達せんとする、非常に長命な会である。
リタイアしているのは塾長を含めて2名だけで、後は銀行の会長、社長、証券会社の社長など要職に就いておられる方々が多い。
そう言えば、来週その会があり、塾長が幹事役である。
会って何を話すかというと、それは昔取った杵柄、やはり為替相場や金利の話、そして政治や経済の全般の話をする。
実は、この会では塾長が下から2番目に若い。
でも、そんなことは全然関係無い。
一旦相場をやれば、老若男女(我々の会には、女性は居ないが。)、組織の違いなど、全く関係無い。
“勝ってナンボ。”の世界である。
会のメンバーは、皆さん大変社会的な地位の高い方々が多いが、誰も威張らない。 誰も嘘を付かない。 
皆さん、実に清々しいですよ。

実は、これは大事なことだと思う。
“勝ってナンボ”ではあるが、“勝つためにアンフェアーなこと”をしてはいけない。
かつて、一世を風靡した組織、そしてディーラーも幾つも、そして何人も居たが、“理不尽でアンフェアーなこと”をした連中は、例外無く放逐、そして駆逐された。
一度は、“ズル”が出来ても、二度は許さない。
誰も相手にしなくなる。
我々の結束は固いのである。

皆さんは、プロの為替ディーラーではない。
余裕資金を、FXを通して、なるべく効率よく、そして安全に運用したいとお考えの筈である。
であれば、毎度言う様に、
-自分の投資目的をはっきりさせる。
-プロではないのだから、無理をしてがむしゃらに儲けようとする必要は無い。
-他人がやっていることや、懐具合なんか気にしない。

どうですか、皆さん、少しは気が楽になりましたか?

これからも、楽しみながら、FXをやって参りましょうよ。


  アメリカの金融規制法が心配な塾長。

  • 2010年1月25日(月)09:43
  • コメント(13)


業界最狭水準スプレッド

上限なしキャッシュバックキャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン

高金利通貨キャンペーン

FXブログ利用規約

担当者へ通報する
不適切なコメントなどに対するご通報をこちらより行うことができます。※個別回答はいたしません。