月曜コラム「週刊 独り言」 外為どっとコムFXブログ

2010年1月18日アーカイブ

戦術的ポジション。

“週刊・独り言”で、戦術的ポジション(短期的に両建てにした、自分の基本的な相場観とは違うポジション)を、何時、どの様なタイミングで切ったらいいのか、とご質問を頂いた。

両建てについては、今までに何回かこの場でも、またセミナーでも話してきたが、また復習を兼ねて、今日も再び勉強してみたい。

中・上級者の方々はお読みになる必要はありません。

先ず、両建てであるが、外為さんの“FX用語集”を見てみると、
* 同じ銘柄の買いポジションと売りポジションの両方を持つことです。*
とある。
簡潔で宜しい。

ドル・円で言うと、円に対してドル・ショートと、ドル・ロングを同時に持つことを言う。
業者によっては、両建てが出来ないこともあるらしいが、外為さんではそれが出来るし、塾長はそれをしょっちゅうやっている。
業者によって両建てが出来ない理由は定かではないが、使い方によっては、大変便利な物であると思う。

さて、皆さんにもよく、“上げ、下げ相場の両方を取ろうと思うな。自分が、ある通貨に対してブル(強気)なのか、ベア(弱気)なのかを決め、ブルであれば上げ相場でうんと利益を上げるようにロングで頑張り、下げ相場ではなるべく損失を少なくするように両建て(俄かショートを作り、ポジションはSquare.(=無し。)にする。)か、きっぱりと損切りをしましょう。”と言ってきた積りである。
ベアであれば、その反対をやればいい。

例として塾長は、ドル・円にベアであるとしよう。(逆にブルであれば、丸っきり反対を考えて下さい。)
何れ、再び85円を割ると思っている。(多くの人は、95円を超えると思っている。)
塾長は、当然、自分の信念に則った、ドル・ショートのポジションを持っている。 これが、中・長期の戦略的ポジションである。
ところが、相場は当然円高にも、円安にも双方向に動く。
90円は、輸出予約の実需の売りに頭を抑えられて、上切れるのは相当大変であろうと思ったが、年末の旺盛なドル買い需要に抗されて、意外にすんなりと上に切れた。
91.40までは、多少ドル売りで抵抗したが、観念した。
自分の短期的な想定レンジを90.00~93.50とし、91.60で両建てを作り(これが戦術的なポジションで、自分の“何れ、ドルは下るであろう。”との相場観とは相反する。)、取り敢えずポジションはSquare.となった。 (中途半端なレベルでは何もやるな。レンジの中間では、手を出す必要は無い、と言っているが、今回はある意味損切りであり、こういった場合は素早く行動を起こすことが大事である。)

一旦、両建てにしてしまえば、相場がどう動こうと損益には関係無いから、割合相場をじっくりと見ることが出来るが、そもそも自分はドル・ベアなのではないのか?
であれば、なるべく早くこの自分の相場観に反する戦術的ポジションを切ることが肝要であろう。
92.60~92.80でもよし。
93.30~93.50でもよし。
長居は無用である。
相場の動きを見ながら、スパッとロングを切れば宜しい。
これにより、ドル・ショートの戦略ポジションの持ち値が好転したことは、ご承知であろう。

* こんなに上手くドルが上がらず、91.60で両建てした途端にドルが下りだした場合、どうするか?

 これも何回も言った様に、91.60で買うと同時に、91.20で逆指値のストップの売りを入れておけばいいではないか?
その結果、相場が91.60より上にある時は、Square.
91.20より下にある時は、元の戦略的なショート・ポジションに戻っている。
めでたし、めでたし! 40銭くらい、呉れてやりなさい。 保険料の様なもの。*

さて、もうお分かりであろうが、スパッと戦術的ポジションを切ってしまうと、またアウトライト(無条件の)のドル・ショートに戻ってしまう。
今回の様に、すとんと91円まで落ちてくれれば、万々歳であるが、意に反して94.00~94.50まで上昇するリスクは存在する。
どうすればいいか?
これも、上のドルが下りだした時の逆指値のストップの売りと逆のことをすればいい。
今回は、レンジを90.00~93.50と想定したので、93.50か、そのちょい上までは想定内。
94.20を上切れば逆指値のストップの買いを入れればいい。
で、これにもまた逆指値の逆指値で、93.80のストップの売りを入れるんですよ!!

面倒くさい様で、実は事は簡単である。
自分は、ベアなんだからドルが下る局面では、ナイス・ショート・
ドルが上がる局面では、ご免なさいと言って、Square.

これくらい小まめにやらないと、中々勝てない。
売り放しも買い放しも駄目!


直接、ご質問に上手く答えた形になっていないが、まとめると、
―ブルであれば、上げ相場では必ず取りましょう。=(戦略的ポジションでは、当然勝つ。) 下げ相場では、潔く損切るか、両建てにしましょう。=(戦術的ポジションを取って、戦略的ポジションの持ち値をよくする。)
―ベアであれば、その逆をやればいい。
―戦術的ポジションは、あくまでも短期勝負。(だって、自分の相場観と逆なんでしょ?)
 上手く利喰える時も、スパッと損切る時も、早い勝負を行わなくては駄目。
 ぐずぐずしていると、ロングでやられ、ショートでもやられる、悪い両建てになってしまう。(ドル・円で言えば、101円のロングと86円のショートを一緒に持っている様なもの。笑ってはいけません、実際にその様な例はあります。)
―早く切ることは理解したが、どこで、両建ての片割れ(後から作った戦術的ポジション)を損切るか、或いは利喰うかを決めるのは大変難しい。 やはり、自分でちゃんとした想定レンジを考えることが重要だと思う。
 そして、戦術的ポジションがロングであれば、レンジの上サイドで売り、ショートであれば下サイドで買い戻せばいい。


何か、何時も同じ事を言っていますよね。
皆さん、“ふむふむ、そうだよね。でも、分かっちゃいるけど、出来ないんだよね。”では駄目ですよ!

 

  週末、ブルーレイのハードに録画した50以上の番組を、何とかディスクにダビングしたテレビっ子の塾長。

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