FXブログ 月曜コラム「週刊 独り言」

波乱の相場。どう対処する?

先月27日の“ドバイ・ショック”から、新たな資金供給を発表した“日銀・ショック”を経て、金曜日の米国雇用統計の大幅好転を反映して、一時は大円高、そしてその後は大円安と、大波乱の相場展開となった。
下は、円高のピーク時と、金曜日の相場を比べたものである。
        11/27   12/4  変動率
ドル・円        84.79   90.78  -7.1%
ユーロ・円     126.83  134.53  -6.1%
ポンド・円     139.20  149.11  -7.1%
豪ドル・円      76.52   82.94  -8.4%
NZドル・円     59.84   64.85  -8.4%
これほど激しく相場が動くと、中々堅実に利益を上げることは難しい。
ベア(相場に弱気派)は、上げ相場でやられ、ブル(相場に強気)は、下げ相場でやられる可能性が高い。
塾長がよく議論することであるが、上げ相場&下げ相場の両方を取ろうとすると、これは大変難しい。
自分の相場観はベアなのか、それともブルなのかを決め、これもよく言う自分のレンジを設定して、
-レンジ内取引。(安く買って、高く売る。 高く売って、安く買う。)
-レンジが切れた時の取引。(トレンド・フォローで、下れば売る。上がれば買う。)
を効率よくやりたい。
結局、この10日間の動きは、ドル・円で言えば、先ずはレンジの下値が数回破れて84.79を付け、そして次にはレンジの上値が数回破れて90.78の高値を付けた。
では、どうすればいいか?
ベアであれば、下げ相場で利益を上げるように務め、上げ相場に転じればレンジを切った時に、すっぱり損切りをするか、短期的な両建てにしたらどうか?
ブルであれば、上げ相場で利益を上げるように務め、下げ相場に転じればレンジを切った時に、すっぱり損切りをするか、短期的な両建てにしたらどうか?
これにより、相場が自分の相場観と合った動きをしている時は、ナイス・ポジションを保持し、相場が自分の相場観と違った動きをしている時には、少なくともポジションはSquare.になっている。
実は、これは決して難しいオペレーションではない。
新しいポジションを作った時に、“必ず”損切りか、両建てのオーダーを出す習慣を身に付ければいいのである。
往々にして、“いや、そんなことはない。 まさか、これ以上(自分の相場観とは)逆に動くことはあるまい。”、と勝手に信じてAgainst.のポジションを膨らませ、気が付いたらレバレッジが大きくなってにっちもさっちも行かない。
絶好の買い場であるのに、ポジションがアップアップでビタ一文買えない。
絶好の売り場であるのに、ポジションがアップアップでビタ一文売れない。
何時も言う様に、買いっ放し、売りっ放しは駄目!

皆さんの大好きなFXは、通貨の売買が自由に出来ることをお忘れ無く。
レバレッジを大きくすることばかり考えないで、たまには自分のポジションをヘッジすることも考えましょう。

 

話題ががらりと変るが、昨日の男子プロゴルフの最終戦、日本シリーズJTカップは見ごたえがあった。
先ず最初の快挙は18歳の石川遼君が最年少で、史上初の10代の賞金王になったことである。
ゴルフをおやりの方はよくご存知であろうが、彼の力量は並外れたものである。
飛距離、そしてアプローチとパットの上手さは群を抜く。
実力を示す平均ストロ-クは、勿論1位。
面白いのは、パーオン率(ホールのパーの数より2打少ない数でグリーンに乗ること。パー5では3打で、パー4では2打でオンして、ワン・パットでバーディーを狙う。)は1位ではない。
理由は、遼君は果敢にホールを攻めて、“乗らない。”ことも多いのである。
それでも平均ストロークが1位ということは、乗らなくてもアプローチが上手いので、ボギーを叩かない。
彼のロブ・ショット(ふわっとボールを浮かせてグリーンに乗せるショット。)は芸術品である。
彼は、来年からも益々上手になって世界のひのき舞台で大暴れをすることであろう。

実は昨日、もう一つ快挙があった。
永らく米国ツアーに参戦し、昨年から日本ツアーに帰ってきた丸山茂樹選手が逆転優勝を成し遂げた。
国内では10年ぶりの優勝である。
数年前から首や膝を痛め、全く不調であったが、ついにカムバックした。
丸山茂樹選手は、愛称“マルちゃん”と言って、いつもニコニコして楽しい選手であるが、昨日の15番からの3連続バーディーを取っている時の顔は、鬼気迫るものがあった。
“あ、これは勝つな!”と直感した。
結局はプレーオフ4ホール目での決着と、易しい優勝ではなかったが、“よくやった!”
優勝スピーチで涙ぐみ、“優勝は喜ぶものだと思っていたが、今回初めて泣いてしまった。”と本音を漏らしたが、ついこちらも少々もらい泣きをしてしまった。

石川遼君が18歳。
そして丸山茂樹選手が40歳。
実に、22歳の歳の開きがある。

我々年寄りに、ちょっぴり勇気を与えてくれた丸山茂樹選手の優勝であった。


  懲りずに、また90円台でドル・ショートにした塾長。

2009年12月 7日(月)12:03 コメント(5)
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コメント一覧コメント5件

 水泳・体操は、体の柔らかい十代が肉体的ピークと聞いたことがありますが、石川遼プロは技術と体の柔らかさの理想的なバランスのコラボだと考えるべきでしょうか?
 プロゴルファーはある時期輝いても、いつか忘れられる選手もいて、厳しい世界ですね。私も丸山プロの優勝はうれしいです。

投稿者:御影暢雄|2009年12月 7日  17:30

両建ての勧めは福沢諭吉の「学問の勧め」よりありがたいお言葉です。両建ては最初からでなく、ポジションが「やや、しまった!」と予想に反したとき、損切りの代わりに「えい!両建てだ!」という感じでよいのでしょうか?
両建てにしたとたん、潜水艦で海底にもぐったようなもので相場がどんなに荒れても平気になりますが、いつ
売り買いのポジションを決済したら良いのでしょうか。
ここまで利益を確定したらさらに動き、損を拡大してしまったこともありました。
両建ての手仕舞いのイメージを教えていただけますとありがたいのですか。
よろしくお願いします。

投稿者:H.T|2009年12月 8日  11:22

御影暢雄さん、
年を取るにつれて体も若い時の様に柔軟ではなくなり、中々思うようなスウィングが出来なくなるんでしょうね。
丸ちゃん、本当に立派でした。


H.Tさん、
素早い損切りをお勧めしながら、“両建てもいいではないか?”と言うと、戸惑う方もいらっしゃると思うのですが、損切りをしてしまうと、中々次のポジションが取れないですよね。
ロングを切ったら、“もっと下るんじゃあないか?”、ショートを切ったら、“もっと上がるんじゃあないか?”と迷ってしまいます。

両建てをする時は、
-ある程度、自分には強い相場観があり、それに賭けてみたい。 でも、一旦ポジションをヘッジしたい。
-両建てのポジションは、自分の相場観とは違うものだから、短期決戦と決める。
 両建てにしている限り、損益は一切ぶれないので、落ち着いてその短期決戦のポジションを切るタイミングを計る。
-両建てのポジションの短期決戦分を決済すると、再び“裸のリスク”に晒されていることを忘れずに、さらにAgainst.に行ったら、再び両建てにすることを忘れない。

何回も申し上げましたが、ベアであれば、相場が下っている時は、常にポジションはショート。
相場が上がり出したら、取り敢えずSquare.にする、
ブルであれば、相場が上がっている時は、常にポジションはロング。
相場が下がり出したら、取り敢えずSquare.にする、が基本です。

相場観が無ければ、様子を見ていれば宜しい。
大きく相場が動けば、必ず強い相場観が生まれてきます。

変なポジションを抱えていると、折角いい買いのレベルに来ても買えない、或いは折角いい売りのレベルに来ても売れませんよ
ね?

投稿者:塾長|2009年12月 8日  18:05

お答えをありがとうございます。
「相場観と裸のリスクになった後の再び両建て」
よく考えてみます。
両建てのポジションにはストップやリミットは無しでよいのでしょうか?
ブルの相場観であれば、短期決戦の売りポジションには
ストップやリミットをつけたらよいのでしょうか?
初心者の疑問に丁寧にお答えくださり感謝します。

投稿者:H.T|2009年12月 9日  10:51

あれ、さっき出掛ける前に返事を書いた積りなのに、反映されていない。
どうしてだろう?

H.Tさん、
両建てのポジションにも、勿論ストップは必要です。
いえ、むしろ必ずストップを付けるべきでしょう。

ベアであれば、ショートにしている。
ところが、相場が上がり出したので、両建てにする。
で、このポジションは自分の相場観に反するポジションですよね?だから、上手く利喰いにせよ、損切りにせよ、早く切らなくてはなりません。

例)ドル・円が82円に行くと思っている。
当然、90円でドル・ショートにしているが、意に反してドルが上がり始めた。
92.20でドルを買い、両建てになった。
このままドルが上昇すれば、自分の相場観には反するが、少なくともSquare.になっている。
でも、やっぱりドルが93.00を天井にして下り始めた。
ストップで、92.20で買ったポジションを叩き売りましょうよ。
この場合は、92.40でもいいし(多少の利喰い)、92.20でもいいし(チャラ)、91.90でもいい(多少の損)。

そうすると、これで再び上で言った“自分の信念に則った”、裸のリスクに戻りますよね。

要するに、両建てで作ったポジションも、“新たなポジション”と同じ様に、丁寧に損切りをしなくてはなりません。

投稿者:塾長|2009年12月 9日  18:05

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