月曜コラム「週刊 独り言」 外為どっとコムFXブログ

耳の痛い話。

昨日、自宅に配達された“日経ヴェリタス”(毎日曜日に、配達される。)に大変面白い記事を見付けた。
主タイトルは、“金言は投資の羅針盤”で、
サブ・タイトルはちょっと長いが、“リスク管理を怠りがちな投資家を戒める「金言」が投資の歴史の長い欧米では数多く残っている。
先行き不透明な状況が続く中で、先人の知恵を転ばぬ先のつえとして資産運用に臨もう。”とある。

皆さんの何人かには耳の痛い金言であると思うが、“そうだ、そうだ。”と頷く点も多かろう。
そして何人かは、“うーーん、分かっちゃあいるけど…..。”とお感じになろう。

ご紹介すると、

-投機家の最大の敵は自分のなかにいる。
 人間の本性として、人は希望と恐れとは無縁でいられない。=米国の投資家 ジェシー・リバモア
自分で判断し、大事なお金を投じて、うまくいけば気分上々だが、逆の目が出れば損失が心にのしかかり、知性や判断力を否定されたような気持ちがする。
知的ゲームという側面を持つ投資には、判断を狂わせる楽観や悲観がつきものだ。

最後の部分が、大変重要であると思う。損失を蒙ると、冷静な判断が出来ない。“自分が正しく、市場が悪いんだ。”と決め付けて、ナンピンで同じ方向のポジションを増やし、あっと気が付いたらレバレッジが大きく、損失も同じく大きくなっている。

-自分はうまいんだなと思ってはいけない。
 そう思った瞬間、破綻が待っている。=米国の投資家 ポール・チューダー・ジョーン   
 ズ
ビギナーズ・ラックは常に存在する。でも、それは長続きはしない。
プロがプロたる所以は、“終わってみたら、必ず勝っており。”、所詮アマチュアの所以は、“やっぱり終わってみたら、負けていた。”ということが多い。
プロも損をする。但し、その損の仕方が上手で、やっぱり終わってみたら勝っているのである。

-悲観の最高潮が最良の買い場、楽観の最高潮が最良の売り場。=米国の投資家 ジョン・テンプルトン
往々にして、悲観の最高潮の時は大きなレバレッジを抱えていて、何も出来ない。(先日の
ドル・円の90.20もいい例。)
楽観の最高潮の時は既にちょろりと利喰っていて、虎の子のポジションなんて無い。“うー
ん、やっぱりまだ上がるか?”と誤解して、高値掴みをしてしまう。

-投機のエピソードは常に、ささやきによってではなく大音響によって終わる。=カナダ
の経済学者 ジョン・ガルブレイス
リーマン・ショックがいい例である。投機の瓦解は、ある日突然にやってくる。

-天体の動きは計算できるが、人々の狂気は計算できなかった。=イギリスの天体学者 ア
イザック・ニュートン
天才的な天体学者であったニュートンでさえ歴史上、最初のバブルと言われた「南海泡沫事件」で、巨額の損失を蒙った。
ニュートンでさえ、市場の魔力に負けて正常な判断力を失った。

-良いトレードの要素とは、1に損切り、2に損切り、3に損切りだ。=名うてのシステム・トレーダー エド・スィコータ
儲かる人は、損切りが上手い。傾向として、損はすぱっと早目に切り、利益は我慢出来る
まで我慢する。
損をする人は、損切りが下手だ。傾向として、利益はちょろりと早目に確定し、損は我慢
に我慢を重ねて、気が付くととんでもないことになっている。

-まず生き残れ。もうけるのはそれからだ。=皆さん、よくご存知のジョージ・ソロス
損を重ねて、退場を余儀なくされたらそれで終わり。 儲けるチャンスは飛散する。
細くてもいいから、生き永らえなければ何にもならない。


実に含蓄のある金言ですな。
そして実に簡単な事ですな。
但し、それを実践することが難しい。

理由は簡単。人間のエゴの本性が常に出てくるから。
-自分が正しく、市場が間違っている。(違うんです。相場は買う人が多ければ上がり、売る人が多ければ下る。その逆をやってしまえば市場にやられるのである。)
-そんな筈はない。何れ自分の考えている方向に相場は戻る。(戻るかも知れないが、その前に退場を喰らったのでは、元も子も無い
-損失を実現したくない。相場が戻れば、取り戻すことが出来る。(何時も言うように、評価損も実現損も全く同じ物。)
-わーっ、儲かった!俺は天才だ。利喰い千人力。(3円の利益を狙った筈が、50銭でぺろり早目に利喰い、結局は5円も自分が思った方向に動いた。後の祭り。)
-買えば下がり、売れば上がる。自分は投資に向いていない。(そんなことはない。エントリー・レベルが違うだけ。)
-アイツが上がると言ったから買ったら下った。どうしてくれる?(投資判断は自己責任。他人を信じてはいけない。但し、多少は参考にしても宜しい。)

 

さあ、明日からサンフランシスコに行って来ます。
先程、JALがゴルフ・バッグを取りに来てくれたが、何時ものようにまだ何の準備もして
いない。
“Travelling light.”=(旅は軽装で。)をモットーにしているので、まあ大した荷物は無い。
忘れ物をしたら、現地で買えばいい。

ペブル・ビーチのロッジでPCのアクセスが出来れば、毎日紀行を書きます。

 一年振りのアメリカ行きが凄く嬉しい塾長。
 

コメント一覧

コメント10件

折角のアメリカ行きでしたら
わたしなら、ゴルフついでに観光もとあれこれ手を出してしまいます
やっぱり、投資にも普段の性格がでますね

バーナンキFRB議長が景気は底を打ったといいましたが、回復には時間がかかるという、なんとも二律背反なコメントです
サブプライムローンがまったく減っていないのに(塾長よりお聞きした)底を打ったという言質はどう解釈したらいいのでしょうか?

いつかダウは大暴落するのでしょうか?

投稿者:コ個|2009年9月21日  14:06

塾長様、こんにちは。
いつもご指導ありがとうございます。
私も、最初の1ヶ月にビギナーズラックを味わい、
その後延々と負け続けたクチです。

最近はずっと小さいポジションでいろいろ試し、やはり正攻法を勉強しなくてはと、FX関連本を読み漁りました。
そして、読めば読むほど、やればやるほど、資金管理や、精神面が重要なことに気づかされます。

今ちょうど「マーケットの魔術師」と言う本を読んでいます。ポール・チューダー・ジョーンズさんの手前まで読んだところです。翻訳本は苦手ですが、投資の先進国で成功した方の話は、学ぶところがたくさんあると思います。

「まず生き残れ。もうけるのはそれからだ」
まさにこの気持ちで続けています。
そして、時がたたないと理解できないこと、体得できないこともあるように思います。
(最近、脳の衰えを感じるからよけい)
塾長さんのブログを読み続けていることが、大変励みになっています。

では、旅行楽しんできてください。

投稿者:K、本業は2流の花屋|2009年9月21日  14:20

コ個さん、
先日も言いましたが、バーナンキ議長は、“技術的には景気は底を打った。”と言っており、決して“実質的に景気は底を打った。”とは言ってないんですよね。
最近、諸悪の根源であったサブ・プライム・ローンの“サの字”も聞かなくなりました、どうしたんでしょう?

そして、サブ・プライム・ローンよりも信用力のある、プライム・ローンの延滞や焦げ付きが史上最悪になっていると聞きます。
何だか、変ですね。


K、本業は2流の花屋さん、
“FX関連本”には、“こうやったら儲かる。”などの“いいこと”が沢山書いてあり、“リスク管理をきちんとしないと、大変難しい取引です。”などとは余り書いてないでしょう?

-先ずは、生き残ること。
-その為には、損を恐れること。
-他人の言っていること、やっていることは気にしないで、自分の守備範囲内で頑張ること。
-ポジション持たない・寂しい病に掛からないこと。
-買っときゃあ良かった、売っときゃあ良かった、とくよくよしないこと。
-明日があるさ、と達観すること。
-本業を疎かにしてまで、頑張らないこと。

余り、難しいことではないと思うのですが…….。

投稿者:塾長|2009年9月21日  14:34

塾長様、
お返事ありがとうございます。

>“FX関連本”には、“こうやったら儲かる。”などの“いいこと”が沢山書いてあり、“リスク管理をきちんとしないと、大変難しい取引です。”などとは余り書いてないでしょう?

そんなことはないんですよ。
どの本にも必ずリスク管理に関することが、かなりのページ数で書いてあります。
ただし、その言葉が身にしみるようになるのは失敗をたくさん繰り返した後ですね。
今は自分で「相場に入る前の10か条」というのを書き出して、必ずさっと読んでから入るようにしています。

投稿者:K、本業は2流の花屋|2009年9月21日  15:19

素晴らしいですね。早速入手して、内容を伝播せねばと思いました。

実は、先日来より某有名大学の准教授の方と相場に向かう心構えについてディスカッションをしておりまして、ディスカッションの内容を更に深めることができそうだなと思いました。大変参考になります。

お気をつけて、戻られる頃に10月26日の件でメールします。

投稿者:AK@修道94|2009年9月21日  16:27

いつもの塾長さんのブログに戻った感があってとても嬉しく
また参考になりました。

投稿者:味ポン|2009年9月21日  22:23

賢者の資格
第一に、職業人としても、成功した人生を送った人
第二に、自分の資産運用や投資面でも成功者で、一般投資家の抱える悩みや課題を具体的に理解できる人
第三に、いくつもの景気循環を経験し、経済の黄金時代やインフレ、高金利の時代、デフレ、低成長、低金利時代を知っており、さまざまな相場サイクルを経験した人
第四に、今回のバブルとその後の暴落に匹敵するような時代を経験し、あるいはその時代を生き抜いてきた両親の背中を見て育ったような人生経験

こうした豊富な人生の経験と職業実績を賢者の必要条件考えると、年齢的には少なくとも60代、本当に円熟するのは70代…
ある本より

投稿者:smile|2009年9月22日  14:21

おはようございます。

連休も終わり今日から仕事も相場も休暇気分を切り換えていきたいと思います。
しかし世の中、「不景気だし実体経済も悪い」と言われつつも消費欲はまだまだ失せるどころか改善していると実感できる休暇でした。
日本人投資家は悲観者が多いようですが少なくとも私には景気の底入れが肌に感じれた連休でしたよ。
仮にもし2番底を付けようと下げ始めたら塾長の仰るように利益確定売りやショートすれば良いのだからね。
でもやはり世の中の雰囲気は改善したと言えるのではないでしょうか?

ここのブログの書き込みを上半期の上げ相場と照らし合せると、どうも楽観的なセンチメントを信用出来ず、疑ったままこれまでのアップトレンドに乗れずじまいに豪ドル円が80円に成った今も60円台の暴落を信じ傍観してるようですね。
そういった傍観者は仮に暴落したとしても安値で拾う事がきっと出来ないでしょうね。もし出来るならもう既に出来ている筈だからです。
要は安くなればまだ下がりそうで損したくないので買えない。高くなればなると、こんな高いレベルでは何時落っこちるか解らないのでこれまた損したくないので買えない、、、
どの道このタイプのトレーダーは、リスク取らずのトレーダーに成らずの傍観者でしかあらずでしょうね。

投稿者:L|2009年9月24日  11:17

Lさん。


ベア派の傍観者には下げのスピードについていけずについつい傍観してしまって売ったら反転ツッコミ売りがトラウマになっての傍観者が多いと思われます。

投稿者:CC|2009年9月25日  15:33

*下げのスピードについていけずについつい傍観してしまって・・・*

最近の豪ドル円に関しては、下げのスピードが遅く感じますよ。
だからあまり大下げしませんね~。
豪ドル米ドルでまだまだ米ドルは弱いから、、、

投稿者:L|2009年9月28日  18:20

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