テーマの無い相場展開。
- 2009年6月22日(月)14:26
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5月の米国雇用統計の発表後に大きく円安に振れた相場が、再び円高となり、中々難しい展開となっている。
実は、これは我々個人投資家にだけ難しい展開ではなく、プロのディーラー連中も相当苦労しているらしい。
“全くテーマが無くて相場が動いている。”とかで、彼らでさえ高値で掴まされて、それを安く投げ、安値で持って行かれて泣く泣く高いところで買い戻しているらしい。
その背景には、短期で大玉を振って市場を撹乱する少々お行儀の悪いBRICsの一部の中央銀行もいると聞く。
我々は相手にしなければいいだけであるが、インターバンク市場に参加しているプロのディーラーは、好むと好まざるとに関わらず、否応無くバトルに引き摺りこまれる。
それが、プロの宿命。
先週、ドル・円相場は高値98.56、安値95.49で約3円動き、比較的Volatility.=(変動率)の低いドル・円としては、結構動いた方であろうか?
日中だって1円から1円50銭くらいは動いていた。
テーマが無くて動いているのだから、中々先が読めない。
ファンダメンタルズ分析など、一向に役に立たない。
チャートなどのテクニカル分析はどうなのであろうか?
15日に98.56の高値を付けた後、3円も落ちるという兆候を見せるのだろうか?
17日に95.49の安値を付けた後、97.18まで1円70銭も上がるという兆候を見せるのだろうか?
そして、それが再び95.80まで落ちるという兆候を見せるのだろうか?
こういう相場展開だと、下手をすると上のプロでもやってしまった高値で買って安値で売る、或いは安値で売って高値で買ってしまうことがしょっちゅう起きる。
“塾長が言っている損切りを励行したら、損切りの嵐に見舞われた。”ということになりかねない。
先ずそれを避けるためには、
―よく分からない相場には手を出さない。
―自分の想定レンジの上サイドでは絶対に買わない。
自分の想定レンジの下サイドでは絶対に売らない。
が肝要であるが、実際に取引をやっていればそうは簡単に行かないことは承知している。
それに、リスクを取らなければ、リターンは無い。
上の二点を了解した上でポジションを取ったとして、現在の様な相場展開の時には、損切りのラインを少し緩めたらどうであろうか?
98円でドルを売ったとして、通常なら50~60銭(或いはパーセンテージでもいい。)=(98.50~98.60)で損切りをきっちり入れるところを、99.50くらいまで余裕のある損切りにする。
96円でドルを買ったとして、通常なら50~60銭=95.40~95.50)で損切りをきっちり入れるところを、94.50くらいまで余裕のある損切りにする。
但し、この時に極めて重要なのは、レバレッジを小さくすることである。
皆さんの通常のレバレッジが如何ほど位なのかはよく知らないが、通常10倍位までのレバレッジを使って取引しているのなら、3倍位までに留めるべきであろう。
残念ながら損切りが付いても、損失額はほぼ同じである。
言い換えれば、レバレッジを普段の三分の一に留めれば、相場が自分の考えている方向に約3倍も動くまで我慢が出来るということになる。
いいですか、損切りをするなと言っているのではないですよ!
レバレッジを小さくしなさいと言っているのです、特に昨今の様に相場が“テーマ無しに、理不尽に動く。”時は。
先日、金融庁のFXに対するレバレッジ規制について議論が白熱したが、一体何倍のレバレッジが、適切で、安全であるかどうかは誰も分かる筈は無い。
業者にとってみれば、出来高が減少することは商売上の痛手ある事は間違いないし、投資家にとっては、満額使うか使わないかは兎も角、折角提供されている便利なサービスを制限されるのは面白くはない。
業者、個人投資家共に“一方的な、お上からの規制”に対して反対の意見が出てきても不思議ではない。
むしろ、当然であろう。
只、永年お上=行政とお付き合いをしてきた者から言わせると、あの様な形で具体的な数字(25倍規制)まで発表したということは、この規制は既に“決まりごと”なのである。
25倍までの規制のその25倍の根拠については知る由も無いが、個人的には25倍でも“結構なレバレッジの高さ”だと思うのだが。
皆さんも、レバレッジを使わない場合、そして2倍、5倍、10倍、25倍のレバレッジを使った場合の損益のシュミレーションをおやりになったら宜しい。
いや、損益と言わず、損の時だけのシュミレーションで宜しい。
自分にとって、何倍くらいが、“安全で、そして効率的なFX投資”に向いているレバレッジかが、ある程度はお分かりになると思う。
依然として微熱があり、歩くとふらりとする塾長。














