5月の米国雇用統計の発表後に大きく円安に振れた相場が、再び円高となり、中々難しい展開となっている。
実は、これは我々個人投資家にだけ難しい展開ではなく、プロのディーラー連中も相当苦労しているらしい。
“全くテーマが無くて相場が動いている。”とかで、彼らでさえ高値で掴まされて、それを安く投げ、安値で持って行かれて泣く泣く高いところで買い戻しているらしい。
その背景には、短期で大玉を振って市場を撹乱する少々お行儀の悪いBRICsの一部の中央銀行もいると聞く。
我々は相手にしなければいいだけであるが、インターバンク市場に参加しているプロのディーラーは、好むと好まざるとに関わらず、否応無くバトルに引き摺りこまれる。
それが、プロの宿命。
先週、ドル・円相場は高値98.56、安値95.49で約3円動き、比較的Volatility.=(変動率)の低いドル・円としては、結構動いた方であろうか?
日中だって1円から1円50銭くらいは動いていた。
テーマが無くて動いているのだから、中々先が読めない。
ファンダメンタルズ分析など、一向に役に立たない。
チャートなどのテクニカル分析はどうなのであろうか?
15日に98.56の高値を付けた後、3円も落ちるという兆候を見せるのだろうか?
17日に95.49の安値を付けた後、97.18まで1円70銭も上がるという兆候を見せるのだろうか?
そして、それが再び95.80まで落ちるという兆候を見せるのだろうか?
こういう相場展開だと、下手をすると上のプロでもやってしまった高値で買って安値で売る、或いは安値で売って高値で買ってしまうことがしょっちゅう起きる。
“塾長が言っている損切りを励行したら、損切りの嵐に見舞われた。”ということになりかねない。
先ずそれを避けるためには、
―よく分からない相場には手を出さない。
―自分の想定レンジの上サイドでは絶対に買わない。
自分の想定レンジの下サイドでは絶対に売らない。
が肝要であるが、実際に取引をやっていればそうは簡単に行かないことは承知している。
それに、リスクを取らなければ、リターンは無い。
上の二点を了解した上でポジションを取ったとして、現在の様な相場展開の時には、損切りのラインを少し緩めたらどうであろうか?
98円でドルを売ったとして、通常なら50~60銭(或いはパーセンテージでもいい。)=(98.50~98.60)で損切りをきっちり入れるところを、99.50くらいまで余裕のある損切りにする。
96円でドルを買ったとして、通常なら50~60銭=95.40~95.50)で損切りをきっちり入れるところを、94.50くらいまで余裕のある損切りにする。
但し、この時に極めて重要なのは、レバレッジを小さくすることである。
皆さんの通常のレバレッジが如何ほど位なのかはよく知らないが、通常10倍位までのレバレッジを使って取引しているのなら、3倍位までに留めるべきであろう。
残念ながら損切りが付いても、損失額はほぼ同じである。
言い換えれば、レバレッジを普段の三分の一に留めれば、相場が自分の考えている方向に約3倍も動くまで我慢が出来るということになる。
いいですか、損切りをするなと言っているのではないですよ!
レバレッジを小さくしなさいと言っているのです、特に昨今の様に相場が“テーマ無しに、理不尽に動く。”時は。
先日、金融庁のFXに対するレバレッジ規制について議論が白熱したが、一体何倍のレバレッジが、適切で、安全であるかどうかは誰も分かる筈は無い。
業者にとってみれば、出来高が減少することは商売上の痛手ある事は間違いないし、投資家にとっては、満額使うか使わないかは兎も角、折角提供されている便利なサービスを制限されるのは面白くはない。
業者、個人投資家共に“一方的な、お上からの規制”に対して反対の意見が出てきても不思議ではない。
むしろ、当然であろう。
只、永年お上=行政とお付き合いをしてきた者から言わせると、あの様な形で具体的な数字(25倍規制)まで発表したということは、この規制は既に“決まりごと”なのである。
25倍までの規制のその25倍の根拠については知る由も無いが、個人的には25倍でも“結構なレバレッジの高さ”だと思うのだが。
皆さんも、レバレッジを使わない場合、そして2倍、5倍、10倍、25倍のレバレッジを使った場合の損益のシュミレーションをおやりになったら宜しい。
いや、損益と言わず、損の時だけのシュミレーションで宜しい。
自分にとって、何倍くらいが、“安全で、そして効率的なFX投資”に向いているレバレッジかが、ある程度はお分かりになると思う。
依然として微熱があり、歩くとふらりとする塾長。
コメント一覧コメント10件
先週の事、98円台で売っていたドル円が95円ミドルまで落ちたので、それまで置いていたストップ(98円台)を97.20に下げて眠りについたところ、翌朝きっちり決済されていました。それもBIDで97.16までだったのでぎりぎりセーフかと思って確認したら決済されてました。普段のスプレッドは2-3銭なのになんか業者にやられた感じがします。(他の業者では97.20はつけてませんでしたから)
朝には96.80台まで落ちていましたからほんとにがっくりです。
今の相場、ほんとにストップの置き方も難しいです。
投稿者:がっくり|2009年6月22日 16:00
今96.25ですがここで売りを一枚いれ96.00で買うと
ハンバーグ一個食べられますか。
もっと上でしょうか。
マックならば5個なんです。ドーナツならば10個以上
指10本しかないので、それ以上数えられません。
失礼しました。
投稿者:りりー|2009年6月22日 16:11
塾長さん
再度投稿です。
言いい忘れました。
微熱があると体がだるいのでは、
布団に包まり汗をかき熱を出してください。生姜湯を飲むと体が温まります。根生姜をすり砂糖か、蜂蜜を入れて飲みます。できれば、ニンニクをすりおろし一緒に飲みましょう。あるいは、漢方処方のギョリュウを煎じてのむと熱が下がります。
何はともあれ御身大事ですよ。お大事にしてください。
皆さん心配しています。
投稿者:りりー|2009年6月22日 16:24
がっくりさん、
こういうの、悔しいですよね。
でも察するところ、利喰いのストップですよね。
いいではないですか。 きっぱり、忘れましょう。
こういった相場は利喰いも難しいですね。
また、次に頑張りましょうよ。
りりーさん、
ご心配をお掛けして申し訳ありません。
こういう時は、ゆっくりウチで休むのが一番なんでしょうね?
ところが、今週も夜の約束が一杯なんです。
やっぱり、疲れもあるんですかね?
今、予定を見ると、来月も夜の予定が無いのは二晩だけです、
何れ、これも埋まるでしょう。
C-chanからのゴチも、ランチで勘弁してやることにします。
投稿者:塾長|2009年6月22日 17:34
お大事になさってください。いつも、微熱なのかと思ってました。巻き舌でふぁっとした感じが。でもすきなんです。お話もセミナーもブログも。^ー^
投稿者:inoma|2009年6月22日 19:11
塾長の事ですから、
予定をキャンセル
出来ないんでしょうね。
新型インフルエンザ
も出回ってる事ですから、
一寸でも、異常に思ったら
検査する事もご検討ください。
これもリスクヘッジ!!
投稿者:singa|2009年6月22日 23:09
大丈夫ですか?余計なお世話かもしれませんが相場のリスク管理だけではなくご自身のリスク管理も大切にして下さいね。
レバレッジに関してですが私もやはり低レバレッジに賛成ですね。リスクを取ればリターンも大きくなりますがどうももったいないところで切ってしまうことが増えるんですよね。逆に損切りは早くなってしまいがちですし何より相場が常に気になってしまって本業がおろそかになってしまうのが問題ですね。
投稿者:大根おろし|2009年6月23日 00:13
いつも楽しくご意見を拝見させて頂いてますが、書き込みは久しぶりになります。
今回のご意見を見て、やはり風林火山が徳作だと思っています。
こんな時には、今にも増してグルメな記事お願いいたします。
投稿者:t4b20|2009年6月23日 00:16
レバレッジ25倍ということは・・・
ドル円(1ドル100円として)で1万通貨の取引をする際に最低4万円ないと取引できないってことでしょうか?
よろしければ、どなたか教えてくださいませ。
投稿者:poppo|2009年6月23日 03:26
inomaさん、
恐れ入ります。
早口の、マシンガン・トークで申し訳ありません。
singaさん、
京都に行くんでしょ?
大根おろしさん、
確かに、FXに関しては己を厳しく律している積りですが、健康管理は甘いですね。
気を付けます。(と言っても、これが中々実現しないんですよね…….。)
t4b20さん、
はい、承知しました。
今日は、先日ご披露したステーキ・ハウスに偵察に行って参ります。
ステーキ用に、久し振りにごってりの“スーパー・タスカン”のワインを2本持って参ります。
poppoさん、
はい、その通りです。
言い方によっては、“4万円有ると、ドル・円で1万ドル取引出来ます。”となります。
そして、1円動くと1万円(25%)の損益となります。
投稿者:塾長|2009年6月23日 13:53
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