何と言っても、先週のエポックは、約8ヶ月ぶりに日経平均株価が1万円の大台を回復したことであろうか?
たった(?)3ヶ月前の3月頃は7千円台でうろうろし、期末に6千円台に突入したら、多くの金融機関が多額の評価損を計上せざるを得なくなり、“これは大変なことになる!”と多くの市場関係者や政府が戦々恐々としていたことが嘘のようである。
期末は何とか8千円台を確保したものの、多くの企業決算が出揃う5月は再び反落するであろうとの憶測の、“5月危機説”も何のその、大きなCorrection.=(水準訂正)も無いまま、1万円台に突入した。
塾長は、株に関しては全くの素人で偉そうなコメントを言うほどの立場にも無いが、正直言って、この株価の上昇は少々“出来過ぎ。”であろうと思う。
確かに日本経済は2月から3月に掛けて底を打ち、徐々に回復しつつあることは間違いの無いことであろうが、たった3ヶ月の内に株価が約4割も戻すほど実体経済が急速に良化したかどうかは定かでは無い。
聞くところによると、昨年の“100年に一度の金融危機”で、自分の金融資産に相当な痛手を被った個人投資家が再び株式市場に戻ってきて、この大台回復の後押しをしていると言う。
また、株式や外貨建て債券に投資をしている投資信託にも個人投資家からの買いが入り、先月の投信全体の純資産残高は2008年9月末の水準まで回復したらしい。
これらの現象を一言で言い表すと、“昨年の金融危機の煽りで3~4割も自己保有の資産価値を失った個人投資家が、我が国の景気底入れに期待をしだして、株式や投信市場に帰って来た。”ということか?
これは正に結構なこと!
経済の血液と言われる株式市場が活況を呈し、その結果投信市場も元気が出てくれば、これは言うことは無い。
問題は、この活況が“本物”か、或いは塾長も感じるように、“ちょいと出来過ぎ”かがよく分からないことである。
“本物“なら結構。
“出来過ぎ”ならある程度の水準訂正があっても不思議ではない。
株に素人の塾長は、この様な加熱相場に対して、非常に冷静にお客さんである個人投資家に対して、“もしかして相場が過熱気味かも知れないので、ちょっと様子を見ましょうよ。”と仰った証券会社の社長さんの言葉に耳を傾ける。(先日の、日々のブログでご紹介した。)
永年相場をやってきた者としては、みすみすこの様な“もしかして加熱気味”の相場では買わない。
相場が安くなるのを待つ。
但し、相場は相場。
大した水準訂正も無く、じわじわ1万2千円を目指すかも知れない。
或いは、8千8百円まで戻すかも知れない。
誰にも分からない。
余裕資金を保有していて、この上げ相場に乗れなかった人にとって賢明なやり方としては、一度に一つのレベルでどんと買うのではなく、ゾーンで考えて、ここら辺で少し買い、下ったら又買い、上がっても買い増していく、という方法があろうか?
“相場がよく分からない。”時に、レバレッジを使うのは大変リスキーであると思う。
むしろ、逆に100の資金が有るとしたら、ここで20買い、下れば更に20~40買い増し、また上がれば更に買い増していって、トータル100の取得価格をゾーンで均す、というのは如何であろうか?
実はこの手法は、勿論FXでも同じように通用する。
“相場が上がる。”との強い相場観を持っていても、一点買いをしないで、ばらして買う。(ある程度、相場が逆に行って下ることは覚悟していなくてはならない。)
“相場が下る。”との強い相場観を持っていても、一点売りをしないで、ばらして売る。(ある程度、相場が逆に行って上がることは覚悟していなくてはならない。)
ご自分でシミュレーションをやって頂きたいが、レバレッジを高くしていると身動きが取れなくなって、この様な機動的な対処が出来ない。
先週のドル・円の安値は97.07で、高値は98.84.
ユーロ・円の安値は135.69で、高値は138.31.
共に、1週間の値動きとしては、今年に入って一番小さいものだったらしい。
皆さんを含めた市場全体も、ある意味強い相場観に欠ける展開であったのであろうか?
さて、今週はどうだろう?
明日、ロシアで開催されるBRICS首脳会議で、IMF債購入などの話が出て、中・長期的なドルの信認に対しての議論が交わされる可能性を注視している塾長。
コメント一覧コメント8件
こんにちは 以前新聞の1面の見出しに商品、為替、株価などの価格が大きく載るとおおむねその辺が天井か底になると面白いことを言った人がいました。土曜の日経新聞は1万円回復と大きな見出しでした。さてどうなるか?
ただ株もそうですが豪ドルも買いたいので調整しないかと待ってる人が多いきがします。
投稿者:やまだ|2009年6月15日 16:56
こんばんわ。
市場心理が回復することは良いことだと思います。ただ、期待ばかりが先走るのは大きな痛手となりかねないと思っています。
期待すればするほど裏切られた時の失望感はより大きなものとなるはずですからね。
最近は少し悲観的過ぎるぐらいのほうがちょうどいいのかなぁなんて思っています。
投稿者:大根おろし|2009年6月15日 19:13
いつもブログやセミナーを楽しく拝見しています。
以前から思っていたのですが、
塾長は、我々一般的なFXプレイヤーのレバレッジの使い方を
かなり誤解されているのではないでしょうか?
塾長はいつも、レバレッジを高くしていると、機動的な売買ができない、と仰っていますが、
我々はまさに、機動的な売買をするために、レバレッジを使っています。
100万円の投資資金があった場合、
レバレッジなしに、一度に10000ドルの売買をしてしまうと、
それこそ身動きが取れなくなってしまいます。
予想どおりに相場が動いても、買い(売り)増すこともできませんし、
思惑と逆の方向に相場が動いたら、損切りするしか選択肢がありません。
でも、10倍のレバレッジをかけて、10000ドルの売買をしていれば、
仮に相場が逆に動いたとしても、自分の相場観に自信があれば、
買い(売り)増すことができますし、
あるいは一時的に両建て戦術などを選択することもできます。
確かに、ハイレバレッジで投機的な取引をしているFXプレイヤーもいるのでしょうが、
多くの人は、機動性を確保するためにレバレッジを使っているのだと思います。
レバレッジの話を書き込むと、ブログが荒れてしまうので、
あまり言いたくなかったのですが、思い切って書き込ませて頂きました。
他の読者のみなさま、冷静な議論をよろしくお願いいたします。
投稿者:終太郎|2009年6月15日 21:05
終太郎さん、
申し訳ありませんが、よく理解出来ません。
* 100万円の投資資金があった場合、
レバレッジなしに、一度に10000ドルの売買をしてしまうと、
それこそ身動きが取れなくなってしまいます。*
何故でしょう?
何故、10000㌦という取引単位に固執するんですか?
10倍のレバレジを使う用意があるなら、10万ドルまで取引すればいいのではないですか?
* でも、10倍のレバレッジをかけて、10000ドルの売買をしていれば、*
投資資金は10万円なのですか?
取引の桁が一つ増えるだけで、メカニズムは全く同じだと思うのですが。
投稿者:塾長|2009年6月15日 23:23
塾長、お返事ありがとうございます。
>10倍のレバレッジを使う用意があるなら、10万ドルまで取引すればいいのではないですか?
残念ながら、私のようなサラリーマン投資家には、投資に回せる資金がそれほど多くありません。口座に預けた資金の全てを一度の取引で使ってしまえば、次の一手が打てなくなります。
100万円の資金で、10倍のレバレッジをかけて、10万ドルを一度の取引につぎ込んでしまったら、次の一手(両建てにするとか、他の通貨ペアでヘッジするとか)が打てなくなります。口座にはもう残金がないのですから。
>投資資金は10万円なのですか?
投資資金という言い方がまずかったかもしれませんが、100万円の資金を証拠金としてFX会社に預けて、一度の取引でそのうちの10万円を使うという意味で申しました。
口座には90万円が残っているわけですから、買い(売り)増すなり、両建てするなり、追証を入れることなしに、いろいろな次の一手が打てます。
うーん、上手に説明できなくて、申し訳ありません。
たぶん私と同じようなレバレッジの使い方をしている方が多いと思うのですが…。
投稿者:終太郎|2009年6月16日 00:47
塾長は既に理解されていらっしゃいますが、終太郎さんの書き方だと、売買単位側($10,000)が基準になっているため少々分かりにくいですね。
自分の投資資金(例えば100万円)を基準に、売買している通貨が何倍になっているか、がレバレッジのメカニズムですよね。
$1=100yenが95yenになった時、レバ1倍で$10,000を買っていたら投資資金は95万円に減りますが、5万円程度の損ならここからナンピンで買い増すことも、逆にドル売りに転じることもできる。 しかし最初レバ10倍で$100,000を買っていたら投資資金は50万円に減ってしまい、「これ以上失敗できない」という状態に陥って損切りも買い増しもできなくなってしまう、というのが塾長のおっしゃる間違ったハイレバレッジの使い方、と理解します。
終太郎さんの「レバレッジなしに、一度に10000ドルの売買をしてしまうと」というコメントからは、売買する度にレバレッジ倍率を自分で設定するような発想が伺えますが、ほとんどの業者では口座毎に「最大xx倍」という形で決められており、その範囲で自由に買い/売り増せるようになっています。(レバレッジ200倍の口座なら、100万円の投資資金に対し2億円≒$2,000,000くらいまでポジションを膨らませられます)
ただしここで怖いのは、外貨を買った時にレバ10倍でも、評価損が膨らむとポジション数が同じでも勝手にレバがどんどん上がっていくことです。
(先ほどの100万円の投資資金の例ですと、$1=100yenで$100,000買い=レバ10倍ですが、95yenになると95x100,000=9,500,000yen ÷ 投資資金残50万 となり、レバ19倍に上がってしまい、負ければ負けるほどどんどん投資資金の変動割合が大きくなります)
投稿者:外貯め|2009年6月16日 01:02
塾長の動画コメントはいつもは意見させていただいてます
昨日から今朝のドル円は下げました
塾長の指摘道理の、ファンダメンタルの的な下げなんでしょうね。
これは、下げの入り口かもしれませんね。
クロス円に対してのドル円の下げはまだ甘いようにおもわれます
どんなもんでしょうか?
私はかなり素人なのですが、上げたらまた売りという感じに思えます。
昨日はびびりながら売ってみました
挫折しそうなときも、
塾長の楽しい話で元気がでてきます。
来年にはなんとか、成果があがってるとおもいます
いつもありがとうございます。
投稿者:楽汰楼|2009年6月16日 07:47
株価が10000台に行ったと思ったら、やっぱり落ちましたね。
世間一般では、株価が回復して景気も回復基調にある、という話ですが、僕が唯一所有しているJAL株は、世間の基調とは無関係に下がる一方のようです。
ただ、僕はこれを儲けるために所有しているのではなくて、国内線をなるべく安く利用したいので、優待券目当てに所有しているので、ここで塾長がおっしゃるように、下がった時に買い増す方法で、じわじわと増やしています。
残念ながら資産額は目減りする一方ですが、優待券の権利が段々安く入手できるようになる、と思えば、そんなに悪い話でもないかな、と開き直っています。
投稿者:ほげほげ|2009年6月16日 10:58
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