月曜コラム「週刊 独り言」 外為どっとコムFXブログ

スイス・フランの売り介入。

先週の為替市場での最大のイベントは、何と言ってもS.N.B.=(スイス・中央銀行)が利下げと同時に行った、スイス・フラン売り介入であろうか?
政策金利を0.25%引き下げて現行の0.25%にすると共に、
“外国為替市場で外貨買い介入を行った。”=(中央銀行・スポークスマン。)と発表した。この外貨とは、恐らくユーロであろうが、要するに“スイス・フラン売り&ユーロ買い”の介入を行ったのである。

正直なところ、驚いた。
この介入は、スイス・フランが高過ぎるから、将来のデフレ懸念及び輸出への悪影響を考えて、スイス・フラン売りを行って、介入で押し下げようという意図も勿論あったが、売ったスイス・フランを市中に放置して量的な金融緩和を行おうということも大きな目的であったのではなかろうか?

つまり、利下げを行って通常の金融緩和を行い、同時に量的な金融緩和も目指したというところか?
これを、“非不胎化介入”と言う。

中央銀行による久々の為替介入で、当然スイス・フランは下落し、ユーロは上昇、そしてドル・円も95円台から98円台へと3%も上昇した。

興味が有るのは、一部の評論家が、“これにより我が国金融当局による、円売り介入がし易くなった。”と言い、ドル・円の上昇の一つの原因となったと言う。

何故、“円売り介入がし易くなった。”かのロジック=(論理)が、イマイチよく理解出来ない。

我が国の政策金利(現行0.1%)が、これ以上の利下げを行う余裕が無いほど低いのは重々承知はしているが、S.N.B.と同じことをやってまで(円売り介入を行い、その円を市場に放置する。)量的緩和を早急にやる必要があるとも思えないし、そもそも円売り介入は、財務省の管轄で中央銀行である日本銀行はその執行を行うだけ。

また、もしドル・円で円売り介入をする為にはアメリカ財務省との合意が必要であるが、ビッグ・スリーを代表とするアメリカの主要産業が下手をすると倒産の憂き目に合うかどうかの瀬戸際の今、アメリカ政府がそれを認めるかどうかは、甚だ疑問である。

この突然の介入でドル・円が上昇して円安となり、ちょっぴり嬉しい人が結構いようが、どうもこのままどんどん円安が進むとも思えない。

決算月である3月も、残りあと僅か半月となり、株価、為替相場も目まぐるしく動く。
どうやら、年初から大見得を切って言っていた、“1ドル=65円までの円高”は無さそうになってきた気がする。

相変わらず、日米欧が“三すくみ”である現状では、突出して強くなりそうな通貨は見当たらないが、売りたい通貨は山とある。

まあ、今は塾長得意の“のらり・くらり・ディール”を続けて、機が熟するのを待つのが肝要であろうか?

 

先週の金曜日、週刊・経済誌である“日経ヴェリタス”に頼まれて、金沢で講演を行った。
同じ主旨で先々週は大阪で講演を行ったが、お越し頂いたお客さんの反応がまるで違う。

大阪は熱気に包まれ、幾つかのご質問も頂いた。
金沢は総じて静か。

随分昔に仙台でセミナーを行って、やはり皆さんが大変静かで大人しいのに驚いたことがあったが、これも気質であろうか?

総じて、東北、そして裏日本の方々は控えめでいらっしゃる気がする。
その反対が、大阪。 実は、塾長は大阪の皆さんの”ノリ“は、大好きである。

東京も皆さん熱心であるが、ちょいと“気取った”ところがあるので、中々手を上げて質問をするということは無いかも知れない。

 

この原稿の準備を日曜日に行っているが、外はポカポカ。
大変、暖かい。
と言う事は、花粉がブンブン!
目が痒くて、鼻がグズグズして、甚だ不快である。
まあ、これも春を待つ身としては仕方あるまい。

もうそろそろ、桜の開花のニュースが聞かれる頃だ。

4月3日(金)は桜の日となりそうである。

日中は、日本一桜の綺麗な“桜ヶ丘・カントリークラブ”でゴルフを行い、夜は東京一の桜の名所である“千鳥が淵”で、“桜を愛でるパーティー”に呼ばれている。
これは、春の恒例行事で、毎年ご招待頂いている。

両方の場所の、綺麗な桜の写真をご披露することを約束致します。

 

 “杉花粉の飛散のピークは過ぎた。”と聞いてほっとしている塾長。
 

コメント一覧

コメント4件

酒匂塾長様  こんにちは。出張お疲れ様です。テーマの介入の件ではないのですが、中国の温首相が“巨額の資金を米国に貸し付けており、資産の安全には当然関心がある。正直に言えば、私は少し心配している。”とコメントしました。個人的にはこちらの方がサプライズだと思いましたが、反応は全くありませんでした。その後オバマ大統領自ら“米国債市場は世界で一番厚みがあり、安全である。”と弁明していました。もし中国に限らず米国債保有国が自国利益優先のため米国債を売り崩したらどうなるのでしょうか?。引受け手はFRBだけになるのでしょうか?ご意見いただければ幸いです。

投稿者:小樽市銭函|2009年3月16日  11:33

小樽市銭函さん、
そのニュースは知っていますが、
温首相の心配も当然。
オバマ大統領の弁明も当然。

“そりゃあ、そうだよな!”というのが市場の反応でしょう。

* もし中国に限らず米国債保有国が自国利益優先のため米国債を売り崩したらどうなるのでしょうか?。引受け手はFRBだけになるのでしょうか?*

もし、これが本当に起きれば、FRBの引き受けだけでは到底間に合いません。

債券価格とドル相場共に、大暴落するでしょう。

但し、もしそれが一辺に起きたら、米国債を保有する人達全員が大損をするので、“心配ではあるけど、結局何も出来ない。せいぜい、米国債を買い増すのは手控えよう。”ということになるんでしょうね。


実は、塾長が依然としてドルに猛烈Bearish.である理由は、温首相と“同じように”心配しているからです。

投稿者:塾長|2009年3月16日  17:25

酒匂塾長様  こんばんわ。ご返事ほんとうにありがとうございました。最近の円安ドル高に、もしかしたら円高の中長期トレンドも反転するのかもと心配していましたが、塾長のご意見を伺い安心いたしました。僕はドル安、株安、債権安のトリプル安でアメリカが売り崩されるのではないか(そうなると世界恐慌なのでしょうか?)と心配しております。

投稿者:小樽市銭函|2009年3月16日  18:21

塾長、僭越ながら申し上げますが“裏日本”という表現はかつては普通に使われていましたが、今では差別的ということで使うべきでない表現とされています。マスコミで使ってはいけない言葉は、塾長のブログにおいても使わないほうがよろしいかと思います。太古の昔にさかのぼれば、大陸の文化は日本海を伝わって日本に伝来したのであって、日本海沿岸地方は歴史的には表日本だという意見もあります。生意気な指摘をしてすみません。私のこのコメントもご覧になられたら削除して下さい。

投稿者:かたな|2009年3月16日  19:35

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