正気の沙汰か?
今朝の日経新聞のある記事を読んで仰天した。
愛媛県に在る伊方原子力発電所3号機の運転の差し止めを広島市の住民(何故広島市なのだろう?)らが求めた仮処分申請に対して広島高裁が2018年9月30日まで運転を差し止める決定をしたが、その判決理由が”熊本県の阿蘇山が過去最大規模(約9万年前に起きたらしい。)の噴火をした場合は安全が確保されないからだと言う。
伊方原発から阿蘇山迄の距離は約130キロも有るのだが”もし噴火した場合、火砕流が原発の敷地に到達する可能性が小さいとは言えず、伊方原発の立地は不適。”と判断したのだ。
科学には詳しくはないが、火砕流が豊後水道を渡って130キロ先の土地にダメージを与えるなんて荒唐無稽としか考えられない。
そんな噴火が起きたら日本列島上空は火山灰に覆われて草木も生えなくなるだろう。
厳正なる裁判結果にケチを付ける積もりは無いが、正気の沙汰とも思えない。

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。
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