酒匂塾長の『独り言』日刊 外為どっとコムFXブログ

2009年11月 5日アーカイブ

トヨタよ、お前もか!


トヨタが、今年一杯でF1からの撤退を発表した。
“ああ、トヨタよ、ついにお前もか!”と感無量である。

我が国の自動車メーカーやタイヤ・メーカーの国際的なモーター・スポーツからの撤退競争は凄まじい。

2008年にはホンダが早々とF1から撤退し、塾長が現在所有しているインプレッサをWRCに参戦させていた富士重工も、そのWRCから撤退した。
今年になってからは、川崎重工がオートバイのモトGP選手権、三菱重工がダカール・ラリーから撤退し、そして昨日、トヨタもF1から撤退すると発表した。

つい先日も、F1にタイヤを供給し続けてきたブリジストンが、来期限りでその供給を止めると発表した。

自動車メーカーや、タイヤ・メーカーが莫大な経費の掛かるレースに参戦する理由は幾つかあろう。
先ずは、技術力の向上。
現在の上級車やスポーツカーには普通に装着されている、アクティブ・サスペンション(コンピューターがサスペンションを、カーブ時やタイヤがスリップしだした時に自動制御する。)や、パドル・シフト(ステアリングに、シフトをアップ・ダウンするレバーがあり、ステアリングから手を離さないで、ギヤ・チェンジが出来る。)は、F1の産物である。

そして次は、何と言ってもメーカーのイメージ・アップ。
トヨタはついにF1で優勝することは無かったが、塾長が11年間も所有してたホンダ・NSXを発売した時は、“F1技術の粋を結集した、本格的スポーツカー”と謳っており、オーナーとしては何だか擽られるような気がしたものである。
タイヤだって、そうだ。
F1・マシンのタイヤの横にくっきり書いてある、“Bridgestone.”とか、“POTENZA”と同じタイヤを履いていると思うと、これまた浮き浮きしたもんだ。

これらメーカーの撤退理由は非常に簡単で歴然としている。

費用の削減。

世界的な景気後退で、企業業績が悪化し、“金食い虫”のレース参加を続けることが出来なくなった。
それと、これもやはり世界的な傾向である、“環境、省エネルギー”を考えれば、化石燃料を浪費して、二酸化炭素を大量に排出するレース続行は、企業としても考えるところがあるのであろう。

確かに、F1技術を結集して最高時速330キロの車を沢山作っても仕方無いし、えーいっとステアリングを切っても、タイヤが強烈にグリップしてスピンしないで曲れる車は街中では不要である。


とは言っても、やはりモーター・スポーツを愛する者にとっては、極めて寂しいニュースである。

今年になって、省エネルギー車の筆頭である1リッター18キロも走るトヨタのプリウスから、1リッター8キロしか走らないスバル・インプレッサ・STIに代えたが、これも“省エネや環境問題は理解するが、やはり速く走って、早く止まる車も魅力がある。”と思うからである。

うん、やはり寂しいなあ………。
 

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