饒舌なる藤井財務相の発言が気になるところであるが、市場の反応は落ち着いたものである。
直近の“為替が異常変動すれば、国益の為しかるべき措置を取る。”との発言も、ご尤も。
“なるべく為替介入はしない方がいい。”と、
“為替介入はしない。”とは全く意味が違うし、今まで“為替介入はしない。”とは仰っていない。
異常変動とは、短期間の内に急激に相場が変動することで、今回の円高は、今朝方の発言にあった、“(今の)為替変動は誤差の内。”と考えていいだろう。
市場のドル・円の予想が、“次は今年1月に付けた87.10がターゲット。そしてそれが付けば、次は1995年4月に付けた円の史上最高値の79.75がターゲット。”などと囁き始めれば、円高に対する牽制発言が出て来ても不思議ではない。
推測でしかないが、不均衡是正を論じたピッツ・バーグ・サミットでの日米財務相会談で、円高阻止の円売り介入は見合わせるとの議論があったかも知れない。
なだらかなドル下落であれば、アメリカはそれを厭わないし、なだらかな円の上昇であれば、藤井さんは個人的には問題は無い。
但し、それを大っぴらに語られてどんどん円高が進んでしまっては、財務省の事務方は困るし、株価にも悪影響を与える。
“大臣、あたかも円高を容認するようなご発言はお慎み下さい。”とのご注進でもあったのであろうか?
責任のある人の不注意な発言で、相場があっちこっちに行くのは迷惑千番。
相場に関する事には、寡黙でいて貰いたいと思うのだが…..。