今日も、“恐ろしいほど”の円高になっている。
為替ディーラーを何年もやったが、この様な激しい動き(円高)が全通貨に対して起きることは見たことは無い。
これは、“ファンダメンタルズ”や“金利差”などでは説明の出来る動きではない。
“リスク資産の縮小”が起きていることは明確であるが、その規模とスピードが速過ぎて、“自分が保有しているポジションのリスク”がどうなっているかが分かっていない人が多いと聞く。
為替は簡単にリスクが計れる。
99.80でドル・円をショートにしたのなら、95.50までドルが下落すれば1ドル当り、4円30銭の利益。
思惑で99.30でドル・円をロングにしてしまったのなら、95.50までドルが下落するまで放ったらかしにしていたのなら、残念ながら3円80銭の損失。
今起きていることはこんなに簡単に計れるものではない。
ノーベル賞を受賞したような頭のいい人たちが複雑な派生商品を作り出し、それが世界中に散らばってしまい、訳が分からなくなってしまった。
相場のスプレッドが大きくなり、Liquidity.=(流動性)が極端に小さくなり、反対取引をしようにも相手が居ない。
売ろうとしたら、Bid.を強烈に下げられる。
買おうとしたら、Offer.を強烈に上げられる。
当然、相場が乱高下する。
怖いのは、この乱高下が何時収まるかが全く分からなくなってしまったことである。
“金融メルト・ダウン”と呼んでもいいかも知れない。