感覚が麻痺か?
- 2008年10月 4日(土)13:12
- この記事についてつぶやく
- ブックマーク





ここ数週間、波乱の相場展開が続き、以前読んだ新聞記事をもう一回読み直そうと思ったら、溜まった新聞の厚さが5センチくらいにまでなっている。
たった2週間前の記事を読み直しても、今では何の役にも立たない。
次から次へと驚くようなニュースが矢継ぎ早に出てくるので、殆どが陳腐化してしまった。
まあ、ニュースに対しての感覚が麻痺しつつあるのかな?
雇用統計が予想値よりも悪くて、ドルが買われる。
金融安定化法案の修正案が下院で可決されてもドルが下がる。
シティーバンクに銀行業務を売却すると決めていた、経営危機に陥っている米銀大手のワコビアが、それを撤回して政府支援なしで条件の良いウェルズ・ファーゴの買収提案を受け入れると言う。政府支援なし、とうのがミソ。
政府の支援を受けて、ああだこうだと干渉されることは誰もが嫌う。
修正案が可決されても、株もドルも下がったのは、“そう簡単に政府の思う通りにはならないだろう。”との市場の読みがあるのであろう。
我が国の大手証券会社と、米系証券会社の日本法人が統合を検討していると言う。
これは外資系金融機関に長く居た者にとっては、面白い見ものだ。
統合が実現すれば、お互いのいいところを補いつつ、強力な金融機関が誕生しようが、そうは事は簡単ではない。
かたや、お堅い日本の銀行出身者が実権を握る“組織”の会社。
かたや、徹底的な“実力・成果主義”を重んじるバリバリのInvestment Bank.
報酬一つ取っても、“お互いに”理解出来ないほどの格差があることは明白である。
Good luck, Guys !
東京の、主に外国人向けの高級賃貸マンションの稼働率が激減していると言う。
理由は、簡単。
高い家賃を払ってくれる、高給取りの外国人が減少しているからである。
今はどうかは知らないが、昔は我が国の高率の所得税を嫌って、高い家賃のマンションに住んで、それを報酬から外して貰う、というのが流行った。
例えば、基本給を6千万円で契約したとすると、約50%の3千万円を源泉徴収として所得税で取られた。
家賃200万円のマンションに住んで、200万円×12ヶ月=2千4百万円(年間)を会社が社宅として借りてくれる。
で、報酬は6千万円-2千4百万円=3千6百万円となり、所得税は1千8百万円で、約1千2百万円節税できた。
会社にとってみれば、払う額は6千万円で、どちらでもいいこと。
こういうのが減りつつあるんでしょうなあ。
今朝の新聞を見ても、
-ナントカ危機。
-ナントカ売却。
-強まる後退色。
-マイナス成長。
-内需不振の悪循環。
など、まあNegative.=(悲観的)なニュースばっかりが並ぶ。
今日の天気のように、久々にパーッと爽やかで、いいことは無いものか?
そうだ、内需不振といえば、インフレ懸念の台頭によりドル安阻止に動いたアメリカが、外需に活路を見出すために、また少なくても“Benign neglect.”=(この場合は、ドル安放置。)を決め込むかも知れない。
付き合っていられませんなあ。
- 2008年10月 4日(土)13:12
- コメント(4)















コメント一覧
コメント4件塾長様、こんにちは。
米は難産の末、出来レースの金融法案を通しました。
各所で先送りの話や、その効果について論じられていますが、どちらかと言うと無いよりはましなのかな、と見ております。
日本のバブル後の日銀等の対応を見ての通り、おそらくは本人達は真剣に「どうだ!」なのでしょうけど、周りから見るととても滑稽に見えます。
これも致し方なしなのでしょうかね。
只今の私の最高の財産は、このバブル後の経験値でしょうか。
今の相場を何もせずにぼんやり眺めながらそう感じております。
でも問題はあるのです。
投機でも、投資でもなく、資金を消費を続ける家計(奥様)。これは何とかならないものでしょうか?
少し値が下がったら、「安いのよ!安いのよ!」。
泣きそうです。 (TT)
投稿者:ぷくぷく|2008年10月 4日 13:46
塾長、こんばんわ。質問です。FRBが0.5bp利下げすると市場は織り込みだしているようですが、もし利下げされた場合は当然ドル安になるのでしょうか?最近はダウとドルの相関が高いような気がしますが、もし利下げされるとダウ上昇(景気回復期待で)、ドル安となるのでしょうか?
投稿者:himare|2008年10月 4日 19:37
前者は、金融安定化法修正案可決への期待感。後者は、すぐによくならないだろうと言う戻り売り、かと思いました。
今井さんが、こう書いてました。”今回は多分可決され、安心感から円安方向。しかし、そのまま円安が継続する環境とはいえないため、円安になったところで円買い。ドル円は106円近辺、ユーロ円は147円程度が1つの目処”と。事柄や材料よりも、それを人々がどう捉え、どのように行動するかを、的中させてる所が、凄いと思います。
余談です。夜、トイレに起きても、普通に眠れます。しかし、レートチェックに3回も目を覚まそうものなら、翌日の仕事はフラフラです。人間の体は、反自然なことは受け入れぬよう、うまく出来ていると思います。
投稿者:win|2008年10月 5日 11:40
ぷくぷくさん、
いいではないですか。
亭主の甲斐性があるからですよ。
今の世の中、借金をしてまで消費を行ってはいけませんが、塾長も“買えるなら、買う。買えないのなら、買わない、いや買えない。”の主義で、相当我が国の個人消費に貢献している積りでおります。
himareさん、
金融安定化法案が下院で可決されたにも拘らず、ドルが売られ、株値も下がりました。
今日の円高も、英国やオーストラリアの利下げを織り込みつつあるのでしょう。
市場が金利差の縮小に敏感になりつつあるのであれば、米国で利下げが行われたら、ドル安になるのかなと思っています。
50bpsの利下げでは、株価は上がらないでしょう。
winさん、
夜中は、ストップをちゃんと置いて、レート・チェックは止めましょう。
そして、よく眠りましょう。
自慢ではありませんが、塾長は現役の頃から、夜中にレート・チェックなんかしたことは一回もありません。
チェックしてもどうなるものでもない。
Favor.に動いていれば、放っておけばいい。
Against.に動いていれば、ストップでアウトして、一安心。
投稿者:塾長|2008年10月 6日 18:05
コメントを書く