酒匂塾長の『独り言』日刊 外為どっとコムFXブログ

Give me a break !=(勘弁してよ!)

米証券取引委員会(SEC)が、証券化商品に時価会計適用を事実上緩和することを検討していると聞く。

ちょっと待て!

ついこの前まで、我が国の簿価会計に対してあれだけ文句を言ってきた筈なのに、これは何だ?

時価会計とは、Mark to market.=(市場の実勢相場に合わせて、保有資産を評価する。)で、これが一番透明な会計基準であることは誰もが認めるところである。

Greedy.=(強欲)な連中が、サブ・プライム・ローンを複雑にデリバティブ化して、資産の本当の価値が分からなくなった。
40で買って、100になったと思っていたら、80しか価値が無いと言う。
仕方無いので、80-100=-20を減損処理したら、“いやいや、まだ価値は低いよ。50しか無いんじゃあないの?”と皆が言う。
仕方ないから、再び50-80=-30で決算発表したら、“いやいや、まだ価値は低いよ。売るとしたら、20でしか売れないんじゃあないの?”で、現在の大騒ぎが始まった。

売れば、足元を見られて、20でしか売れない。
でも、我慢して持っていれば将来50の価値が有るかも知れない。

こういう時、金持ちは余裕である。
“よっしゃあ、じゃあ我輩が35で買ってやろう。”と名乗り出てくる。

そこでSECがしゃしゃり出て来る。
“市場で売ったら、20でしか売れないんだったら、無理して売らなくてもいいよ。決算は、当面は買った簿価の40で処理していいよ。”と言うのが今回の措置だと思う。

Give me a break !=(勘弁してよ!)

ブログに何方かが書いておられたが、問題の先送りでしかない。

でも、今のところこの様な小細工しか他に打つ手は無い。

アメリカ上院で、どうやら修正法案が可決されたらしいが、皆余りドルを買いたがらない。
だって、America is sick, and so is US Dollar.なんだもの。


 

コメント一覧

コメント9件

簿価会計の例えはわかり易いです。素人にもなんとなくわかりました。アメリカの苦しくて、のたうち回って入るような対策を、「機敏だ、すばらしい。日本と違って対応が早い。折込済みだ。」と評するN氏。同じ現象を立場の違いで差があるから、為替の上がり下がりがあるのですね。デモトレの何気ない109円代の売りが、久しぶりに開いたら大きな利益を生んでいました。毎日気を揉んでトレードしているより大きな利益を。

投稿者:H.T|2008年10月 2日  15:09

こんにちは、塾長。
塾長もやはりそう思われますか。

問題の先送り、でも、
いまのブッシュ政権にとっては、実は関係ないことかもしれません。
背負うのは、次期大統領の政権。
2年・3年して、問題が出る
「時限爆弾」を背負うようなものです。


しかも、
時価会計を緩和する理由が、
「市場が機能していない時期の価格はほんとうの価格ではないから」。

市場経済を牽引してきたアメリカとは思えない、
噴飯モノの理由です。

モノの価格は市場が決めるのではなかったでしょうか?

行き着く先は、
不況の長期化、になると思います。

金融安定化法案のメジャーな部分の影で、
こっそりと、こういうことが行われているのは怖いですね。

投稿者:lucifer406|2008年10月 2日  15:49

滅多に強く書くことがない当方が強く意見書きます。

あんたがた(アメリカ様)はあれだけ、原理原則を通してこれはないぜ。(世俗的なことを承知して)

原理原則が信頼たるものだから皆が信用してきたんだよ。ここが、根本じゃない。

でも、公的資金注入に理解を示すタカ派でありますから、やっぱりアメリカは好き。

お猿、ヤクザ、ひげもじゃ いいじゃないですか?
(揶揄しましたが皆様方に敬意を持っています。)
本当に優秀な方々と心から思っています。

今日は濁ワインで酔っ払っています。0.3ワインです。

投稿者:smile|2008年10月 2日  17:45

塾長様、ご無沙汰しておりました。
塾長が、以前からおっしゃっていた、怖くて口にできなかったことが表沙汰になってしまい、金融市場は世界的大混乱となってしまいましたね。
今更なんですが、リーマンを見捨てたことがことの発端だったのでは? と私は思いました。
最大7.000億ドルもの公的資金を投入するくらいなら、リーマンをはじめ、事実上破綻に陥った金融機関をどれだけ救えたことか。
深いところはわかりませんが、米国のやってることが、素人の私から見てもその場凌ぎにしか見えません。
金融安定化策と言う言葉自体、庶民とっては、とても腹が立つのではないでしょうか。
金融機関の安定はとても大事ですが、根本的な問題をほったらかして、なおかつ必死で払ってるサブプライム層
の税金まで投入するのはおかしい。
こんなことだから、米国民は納得できないんでしょう。
金融安定化修正法案は可決される見通しですが、米国の未来は暗いですね。

投稿者:MIJ|2008年10月 2日  18:08

始めまして。
アメリカは言ってる事とやって事が違いすぎる。

ダウ先も法案が否決されて暴落。
可決されても下落。
多少戻ったとしても方向は下みたいですね。

投稿者:DYO|2008年10月 2日  20:37

サブプライムのはるか前から今の米国経済の有り様を予見していた塾長は凄いの一語につきます。塾長がFRBの要職にあったら今のような事態は回避できたのではと考えてしまいます。冗談ぬきで。

投稿者:surf99|2008年10月 2日  22:24

たしかにアメリカのやっていることは対処療法でしかなく、効果も一時的ですが、いまの米経済状態で105円台をkeepしていることに感心します。
本来なら、今は100円割れしていてもおかしくないと思うのですが、ドルではなく欧州通貨が売られている。

ドルはもっともっと下げているはずと思うのですが・・・。

投稿者:キンドコ|2008年10月 2日  22:41

塾長

 今年ももう10月。例年、12月は、プロで一定の成績を上げた方々はお休みにはいるので、あまり動かない傾向があるということをおっしゃっていたことを思い出しています。

 今年の異例づくしともいえる状況でも、プロの方々はこのような異例続きの状況でもしっかり利益を上げているでしょう。だったら、やはり、年末は動かないのでしょうか?それとも、年末にかけて予想外の出来事が起きて、大きく動くのでしょうか。

 私は、お小遣いもほしいし、大きく動いてほしいなあ、と他人事のように期待しているのですが、一方、クリスマスぐらいは、世界中でのんびり過ごせるようなひとときであってほしいと願うものです。

 塾長は動くように予想されますか?お聞かせいただければ幸いです。

投稿者:rakuuda|2008年10月 3日  02:08

H.Tさん、
*デモトレの何気ない109円代の売りが、久しぶりに開いたら大きな利益を生んでいました。*
皮肉なものですね。
デモトレなので、スワップ・ポイントを気にせずに、円をロングに出来ていたのでしょうか?

lucifer406さん、
それと腹が立つのは、我が国が不良債権処理で苦労している時に、散々我が国の簿価会計を批判してきたことです。
色々ご都合主義を言ってきますなあ。
まあ、それだけ彼らも大変なんでしょう。

smileさん、
珍しく、口角泡を飛ばしていますね。

MIJさん、DYOさん、
塾長は既に相当騒ぎましたので、もう何も言いません。
考えは、全く変えておりません。

surf99さん、
こういった形で、恐れが実現するのはちっとも嬉しくないですね。
まだ、ゴタゴタは続くんでしょうね。

キンドコさん、
だから、難しいパズルを解くようなものだと申し上げました。
まだ解けません。

rakuudaさん、
動くと思います。
しかも、参加者が少なくなって、極めてVolatile.=(変動の大きい)な相場になるのではないでしょう・
下手をすると、円・ロングでも、円・ショートでもやられる危険があります。
絶対に、ストップを置くべきだと思います。

例として出して申し訳ないのですが、ほんの数ヶ月前に円がまだ安かった頃、豪ドルが103円の時に、塾長に“いい加減に降参して、豪ドルを買いなさい。私は88円でロングにして大喜びしています。”と言った方がいましたが、今は何と82円!

“ほれ見たことか。“なんて言う気は、全くありません。
相場ってこんなものです。 もしかしてあの方が思っていたように、106~108円に行っていたかも知れない。
一旦動き出したら、オーバー・シュートすることが結構あります。
だから、取り敢えず一旦はストップで逃げることも大事です。

投稿者:塾長|2008年10月 3日  18:31

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