野村雅道のID為替 (レポート)

今日は金利、明日中国

2009年09月10日 08:33
野村雅道
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    9/10「今日は金利、明日中国」
2009年9月10日(木)―2009年9月11日(金)
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総括「今日は金利、明日は中国指標多し」
需給「日本経済=ESP、景気ウォッチャーに不安」
テクニカル「最近の南アランド状況」
当局、円無常「素早い中国の対策」
ID為替「自己資本比率強化と貸し渋り」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「波高し」

 ドル円90-95、ユーロ円132-137
    
 FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2005年=100)9月9日東京引け前回 9月4日からの変化 円113.8弱し、ドル94.2弱し、ユーロ114.8強し、9月9日ドルインデックス IN NYBOT77.01弱し、CRB253.22強し、CRUDEOIL71.7強し、金993.26弱し、DOW9547.22強し、日経平均ドルベース東京引け111.61強し、IMM円投機筋9月1日 円32365(前週比+20178)ユーロ9017(前週比-9154) 
 
1、予定 

(今週の予定)

7(月)NY&トロント休場、日 外貨準備高、 独 製造業受注、BIS総会

8(火)日 国際収支、対内対外証券売買、マネーストック、景気ウオッチャー、企業倒産、月例経済報告、野村証券企業収益見通し、中国国際投資貿易商談会、スイス 失業率、独 国際収支、鉱工業生産 ,英 鉱工業生産、製造業生産、RICS住宅価格指数、加 住宅建設許可、米 消費者信用残高

9(水)日 景気動向指数、工作機械受注、須田日銀委員講演、豪 小売売上、OPEC、北朝鮮建国記念日、独 CPI確報、英 貿易収支、加 住宅着工、米 消費者信用残高、MBA住宅ローン申請、ベージュブック

10(木)NZ 政策金利、日 機械受注、企業物価指数、オフォス空室率、豪 雇用統計、仏 鉱工業生産、製造業生産指数、貿易収支、ECB月例報告、英中銀政策金利、加 貿易収支、米 貿易収支、失業保険、加 中銀政策金利

11(金)日 2QGDP二次速報、オプションSQ、消費者態度指数、投信概況、中国 CPI、PPI、工業生産、固定資産投資、小売売上、OECD景気先行指数、英 PPI、ECB月報、加 新築住宅価格指数、米 輸入物価指数、米 卸売在庫、ミシガン大消費者信頼感指数、月次財政収支、ブラジル2QGDP、同時多発テロから8年

(来週の予定)

14(月)NZ 小売売上、日 鉱工業生産確報、香港 鉱工業生産、PPI、ユーロ圏鉱工業生産
15(火)NZ 2Q製造業売上、RBA議事録、仏 CPI、経常収支、スイス 2Q鉱工業生産、英 CPI、小売物価、独&ユーロ圏ZEW景況感調査、加 2Q 設備稼働率、米 PPI、小売売上、NY連銀製造業景気指数、企業在庫
16(水)スイス 小売売上、英 失業率、失業保険、ユーロ圏CPI、 米 2Q経常収支、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率、NAHB住宅市場価格
17(木)日銀会合、3Q法人企業予測調査、第3次産業活動指数、香港 失業率、英 小売売上、ユーロ圏 貿易収支、建設支出、加 CPI 米 住宅着工、建設許可、失業保険、フィラデルフィア連銀景況指数
18(金)日 景気動向指数改定値、金融経済月報、独 PPI、ユーロ圏 経常収支、英 マネーサプライ、加 卸売売上

2.総括「今日は金利、明日は中国指標多し」

今日は3中銀の政策金利決定がある。8月下旬からの中国株価急落が出口戦略の示唆であったので世界の中銀はかなり慎重、臆病になっている。G-20も出口政策時期尚早とした。

*NZ中銀=結果据置2.5%。

*英中銀=予想据置0.5%(前回はサプライズで資産買い入れ枠を増大、キング総裁はさらなる増枠を提案していた、ダーリング財務相は今刺激策をやめたら景気回復は難しくなると発言、ただインフレは7月+1.8%と適切)

*加中銀=予想据置0.25%(景気回復の兆しあるももだGDPはマイナス成長、失業率も高い、CPIも前年比マイナスでは据置か。1ドル1.0に近い為替水準に言及するか。昨日のカナダ7月住宅建設許可は-11.4%と大幅減少)

 明日11日(金)は中国の指標が数多く発表される

取敢えず前回の数字を把握して備えたい。

*7月貿易統計は106.3億ドルの黒字で輸出は前年同月比で23.0%減、輸入は14.9%減。黒字は前月比では増加した。

*7月CPIは前年同月比-1.8%、PPIは-8.2%低下(前年比)

*7月小売総額は15.2%増(前年比)

*1-7月都市部固定資産投資は32.9%増(前年比)

*7月工業生産は10.8%増(前年比)

*7月マネーサプライM2は+28.42%(前年比)

*貸出は7月末で+32.58%増の40.2兆円


3.需給「日本経済=ESP、景気ウォッチャーに不安」

内閣府の外郭団体の経済企画協会が「ESPフォーキャスト」という調査を毎月発表している。これは、37の予測機関(フォーキャスター)に毎月先行きの見通しをアンケート調査し、その平均を「コンセンサス」として発表するものである。結果は経済企画協会のホームページから誰でも閲覧できる。

9月8日に発表されたフォーキャスト調査では日本の3QGDP予測はの平均は年率1.96%と前月の2.12%より下方修正された。*CPIは-2.21%と2Qの-1.0%から下落幅が拡大する。失業率は2Qの5.2%から3Q5.65%、4Q5.86%でその後は低下する。*金利引き上げは2010年8月以降と足元は確りしていない。
また昨日内閣府が発表した8月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが41.7で、前月比0.7ポイント低下した。低下したのは8カ月ぶりだ。

4.テクニカル「最近の南アランド状況」

南アフリカも参加したロンドンG-20では「出口政策」は先送りとなり財政出動と金融緩和の継続となった。南アのCPIはインフレターゲットを超えているが2QGDPは-3.0%(前期比年率)、小売売上は大幅マイナスが連続している南アは安ど感が漂っただろう。金利は引き上げにくい上に政治に影響力を持つ労働組合が利上げに強く反体しているからだ。国際的に利上げ時期尚早というコンセンサスが出来たので話は進めやすい。現在南アの政策金利は7%だが6%程度までの利下げでは景気への好影響が強くランドの売り材料とならないだろう。むしろ株価が上昇してランド買い繋がるだろう。

 先週以来金を中心に資源価格が上昇している。特に工業資源であるプラチナやパラジウムを産出する南アにとっては好ましい。ドルランドは続落、昨年8月以来の1ドル=7.6割れとなった。

月足では2月-3月からの上昇ラインが有効である。日足では一目の雲の上に出ている。8月25日と28日の下降ラインも上抜けた。5日移動平均線も上向いてきた。ボリンジャーバンドはレンジは狭いだけに下限から一気に上限へ達したと強いテクニカル指標も多い。

 ただ昨日はムボエニ南ア中銀総裁がランド高に対して懸念を表明している。

5.円無常「素早い中国の対策」

 8月下旬から中国では融資規制、自己資本比率の向上、生産過剰抑制などの報道が相次いだ。株式市場は資金の流入の減少を嫌い、大量の投げ売りが続いた。政府も必死に毎日これまでの金融緩和政策と財政出動の維持を市場にアピールし株価の回復に努めた。

 今後の焦点は既に軍事パレードの予行演習までして盛り上がっている建国60年に当たる国慶節に向けての株価対策を打ち出すことだ。投信の組成の認可を早めたり、需給要因が悪化するIPOを遅らせたり、外国人の投資に対して規制を緩和している(QFII制度の規制緩和)。

 一党独裁体制なので議論する必要なく景気対策の指令が伝わるのは極めて早い。日本の民主党も素早く対策を打ち出せるように衆議院だけ参議院も多数を握る為に社民党などと連立することとなったが政策の決定から遂行までは時間がかかりそうだ。
 
 
6.ID為替「自己資本比率強化と貸し渋り」

 世界中でまた銀行が自己資本比率引き上げの方向へ向かっている。中国も4%の自己資本比率を7%まで引き上げようとしている。
取引先の倒産に備え銀行が体力増強のため自己資本比率を増加させるのは当然である。自己資本比率を高めるのは二つあって分子の資本を増やすか分母の貸出を減らすかのどちらかだ。後者をとれば貸し渋りに繋がり、お金が回らなくなる思惑が生じて8月下旬からの中国の株下げのような事態の原因ともなる。前者では劣後債券などを発行して機関投資家に引き受けてもらえばいいのだが最近は機関投資家の台所事情も苦しく、個人投資家向け劣後債となっていることも多い。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、米ロ冷戦、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)、外為取引税(トービン税)
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 内需拡大−規制緩和−市場開放−小政府−財政均衡−自己責任−公明正大   50―超円高−100―円高−150−普通円−200―円安−250−円安− 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8、横浜湘南便り「波高し」

一昨日、みなとみらいは穏やかな日々であったが、臨港パークの海へ近づくと波高し、水位は増し、水はあふれてきている。結構無防備な横浜の海。
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