野村雅道のID為替 (レポート) 外為どっとコムFXブログ

損切りと嫉妬が動かす相場や歴史

    10/22 「損切りと嫉妬が動かす相場や歴史」
2009年10月22日(木)―2009年10月23日(金)
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総括「平時に売られる円」
需給「郵政がGICにテマセックに?」
テクニカル「今月のポンド円相場は為替の教科書」
当局、円無常「インフレ懸念あらば自国通貨高は仕方はない」
ID為替「損切りと嫉妬が動かす相場や歴史」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「秋の散歩コース根岸競馬場」

 ドル円88-93、ユーロ円134-139
    
 FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2005年=100)10月21日東京引け前回 10月16日からの変化 円113.9強し、ドル92.3強し、ユーロ116.5弱し、10月21日ドルインデックス IN NYBOT75.12弱し、CRB284.09強し、CRUDEOIL81.01強し、金1058.99強し、DO9949.36弱し、日経平均ドルベース東京引け113.87強し、IMM円投機筋10月13日 円33339(前週比-11304)ユーロ43367(前週比-7678) 
 
1、予定 
 
(今週の予定)

19(月)バーナンキFRB議長SF連銀総裁で挨拶、英 ライトムーブ住宅価格指数、日銀支店長会議、日銀議事要旨、地域経済報告、日銀支店長会見、粗鋼生産、第三次産業活動指数、百貨店売上、香港失業率、ユーロ圏建設支出、米NAHB住宅価格指数、ASEANサミット、EUクルス委員挨拶、EU財務相利理事会(為替)、

20(火)日 景気動向指数改定値、企向けサービス価格指数、藤井財務相会見コンビニ売上、RBA議事録、独 PPI、英 マネーサプライ、加 卸売売上、景気先行指数、米 PPI、住宅着工、建設許可、米 半導体BBレシオ、加 中銀政策金利、ゲーツ国防長官来日、フィラデルフィア連銀総裁講演、

21(水)西村日銀副総裁講演、BOE議事録、、MBA住宅ローンサービス、ベージュブック、リッチモンド連銀総裁講演、ボストン連銀総裁講演

22(木)日 貿易統計、全産業活動指数、藤井財務相講演、ス-パ-売上、ユーロ圏経常収支、ECB理事会、香港CPI、英 小売売上、加 小売売上、米 失業保険、南ア中銀政策金利、米 景気先行指数、住宅価格指数、加 中銀マネタリ-リポート、中国(GDP、固定資産投資、小売売上、鉱工業生産、CPI、PPI)、ボストン連銀総裁講演、タドリーNY連銀総裁講演

23(金)ASEAN首脳会議、仏 消費者支出、独 IFO景況指数、ユーロ圏製造業&PMI改定値、鉱工業新規受注、独連銀総裁講演、 英 3QGDP速報、米 中古住宅販売件数、バーナンキ議長講演、コーンFRB副議長講演

(来週の予定)

26(月)豪 3QPPI
27(火)仏 消費者信頼感指数、香港貿易収支、ユーロ圏マネーサプライ、米 ケースシラー住宅価格指数、消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数
28(水)日 小売り統計、豪 3QCPI、独 CPI、南ア CPI、米 耐久財受注、新築住宅販売
29(木)NZ政策金利、貿易収支、日 企業向けサービス価格指数、鉱工業生産、独 雇用統計、南ア 失業率、英 消費者信用残高、マネーサプライ、ユーロ圏消費者信頼感指数、加 鉱工業製品価格、米 3QGDP、個人消費、失業保険

30(金)NZ建設許可、日銀会合、日 雇用統計、家計調査、CPI、介入状況、英 GFK消費者信頼感調査、仏 PPI、香港財政収支、ユーロ圏CPI、失業率、スイス KOF先行指数、南ア 貿易収支、加 GDP、米 個人所得支出、PCEデフレーター、シカゴPMI、ミシガン大消費信頼感指数確報

2.総括「平時に売られる円」

 今日は中国の3QGDPに注目したい。中国の雇用安定のためには8%成長が必要とされたが年初はIMFや世銀は6%台の成長見通しとしていた。ただその後はサブプライム問題による世界景気の悪化、輸出の減少などがあったが4兆元の経済対策の効果出てきて内需中心に景気は拡大し1QGDPは前年同期比6.1%、2QGDPは7.9%となっている。3Qの予想は9%前後である。中国の成長が世界経済の原動力であるので注目したい。同日には固定資産投資、小売売上、鉱工業生産、CPI、PPIなども発表される。また23日には英国の3QGDPの発表があり予想は前期比+0.1%である。

 相場は豪が出口政策一番手となり世界市場をリードしている。NZ中銀も量的緩和を撤廃した。ユーロ圏も英国も米国も出口戦略の準備を始めたようだ。日本はそのデフレの深刻さから、またこれまでの出口政策の度重なる失敗もあり慎重になるべきだろう。世界経済は平時に向かいつつある。平時になればけっして買われることのない円である。それはクロス円相場の2000年からの年足で一目瞭然である。円高となったのは昨年の後半だけで残りの9年半は円安推移している。

もちろん世の中は平時のほうが圧倒的に長い。勘違いしてはいけないのはドル円の円高局面を見てまだ円高が続くと思うことである。ドル円はここ10年でもクロス円のような明確なトレンドがなく行ったり来たりである。それは円より弱い、どっこいどっこいのファンダメンタルの国は米国だけだからだ。

 ドル円の円高だけを見て日本は力があると思うのはディーラーだけでなく政治家などにとっても先行きを見誤ることになろう。通貨全体を見れば円は弱者の部類に位置していることは間違いない。 
 
3.需給「郵政がGICにテマセックに?」

 郵政新社長に決まった斎藤氏に郵政がシンガポールのような政府系ファンドになるかとの問いに新社長は否定せず、就任してから考えると答えた。もともと郵貯簡保は為替市場を大きく動かすこともあった世界に冠たる投資家であったので興味深いことである。

シンガポールの政府系ファンドではGICやテマセックが有名だ。GICは海外投資が中心で テマセックは国内のインフラ産業中心に投資している。GICなどは国家機関である以上、資産運用によるリターンの極大化を狙うとと同時に自国通貨の為替レート保持という重大な使命を負っている。GICは1981年に設立され外貨準備の運用を行ってきた。国際的な長期投資で株、債券、不動産、商品を取引し日本へも投資している。それに絡む為替取引は大きい。テマセックは1974年に設立され総資産は800億ドルでGICよりは小さい。国内の水道、ガス、航空、電力などの企業に投資するが最近はアジアやOECD諸国への投資も拡大している。東京市場の引けから欧州市場参入時に出てくることも多いがその時は市場が薄いので大きく動く。 

4.テクニカル「今月のポンド円相場は為替テクニカルの教科書」

 今月のポンド円はテクニカルの上げ要素満載であった。チャート入門書にとりあげられてもいいのではないだろうか。資産買い入れの停止提言や買収案件の話もあったが、基本的には買いサインが多かった。

 先ずはボリンジャーバンド下限にきていたこと、そこで長い下ヒゲのローソク足が3本出たこと。鍋底で買いエネルギーを貯めていた。下降トレンドラインを上に切ったこと、一旦上昇した後も下ヒゲで買い圧力を示し、ボリンジャーバンド上限へ押し上げた。移動平均線5日線が先に上向いてから大きく上伸した。ここまで139円から151円へ約12円上昇した。

5.当局、円無常「インフレ懸念あらば自国通貨高は仕方はない」

 昨日NZ中銀のボラード総裁がNZ高は利上げの妨げとならないとした。ここまで政府中銀ともに輸出企業の収益悪化をもたらすNZ高を懸念していたが、やはり中銀はインフレ抑制が務め為替より物価重視だろう。 

6.ID為替「損切りと嫉妬が動かす相場や歴史」

相場を動かすエネルギ-は損切りの力だと思う。昨年の世界同時不況での金融市場での動きはその最たるものだ。金融危機発覚前に持っていた株や為替のポジションを世界中で一斉に解消した。ポジション造成よりもその解消のエネルギーは凄まじく値幅も大きいものとなった。
 損切りが相場を動かすのは日々の取引でも同じことが起きている。市場がどういうポジションに傾いているかを知ることは重要である。

 さて同じようなことを「嫉妬の世界史」山内昌之著、新潮新書で読んだ。世界史を動かすのも所期の志よりも、他人の幸運、富、名声、徳性に対する妬みであることが多いということが書かれている。手に負えない男の嫉妬が政治を変え歴史を変えた例を取り上げている。
古代ギリシアの政治家テミストクレスがサラミスの海戦でペルシア軍を撃破しながら強烈な嫉妬と反感にあって死刑を宣告されたこと、忠臣蔵でも大名たちが吉良に抱いていた嫉妬の産物であったらしい。関ヶ原の合戦、湾岸戦争、太田道灌、徳川慶喜と勝海舟、島津久光と西郷隆盛など内外の数多くの嫉妬がその後の歴史を動かした例のようだ。

 何かを動かすのは為替相場でも政治でも正のエネルギーでなく負のエネルギーであることも多い。最近の郵政にかかわる動きもその兆候がなきにしもあらずだと思う。亀井さんの動きがすべて嫉妬からのエネルギーとは言わないが、自民党から石もて追われたことが復活のエネルギーになっているのだろう。勝者は反発のエネルギーに気を使ったり懐柔すべきだろう。さもなくば反撃のチャンスを与えてはいけないのだろう。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、米ロ冷戦、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)、外為取引税(トービン税)
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大   50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8、横浜湘南便り「秋の散歩コース根岸競馬場」

幕末に横浜の外国人居留地における娯楽施設として建設された。当初は現在の桜木町駅近辺にあったと聞いている。山下からちょっと遠出の散歩コース。山手からフェリス方面へ向かい中華義荘(中国人の方の墓地)を過ぎてもなかなかつかない
           

(写真=秋の根岸競馬場)
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