野村雅道のID為替 (レポート) 外為どっとコムFXブログ

短観、FOMC、日銀金利

    12/15 「短観、FOMC、日銀金利」
2008年12月15日(月)―2008年12月19日(金)P1000027nam.JPG

総括「危機といえども対策は小泉時代以下」
需給「貿易黒字はプラザ合意以前の水準へ」
テクニカル「ドルランドどっぷり雲につかって15日」
当局、円無常「エクアドルがデフォルト」
ID為替「HIA IN 9年度税制改正大綱」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「篤姫で生麦賑わう」

 ドル円 89-94 ユーロ円 119-124
     
 FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2005年=100)12月12日東京引け前回 12月10日からの変化 円119.8弱し、ドル99.9弱し、ユーロ110.6強し、12月12日ドルインデックス IN NYBOT83.711弱し、CRB226.96強し、CRUDEOIL49.12強し、金820.15強し、DOW8629.68弱し、日経平均ドルベース12月12日東京引け91.82弱し、IMM円投機筋12月9日 円+43259(前週比+356)ユーロ-16668(前週比+3529) 
 
1、予定 

(今週の予定)

15(月)NZ3Q製造業売上、日銀短観、マンション市場動向、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率、NAHB住宅市場指数、
16(火)RBA議事録、日 第3次産業活動指数、日銀資金循環統計、OPEC米CPI、住宅着工、建設許可、FOMC
17(水)南アCPI、ユーロ圏CPI、
18(木)独 GFK消費者信頼感指数、IFO景況指数、南アPPI、ユーロ圏貿易収支、建設支出、米 失業保険、フィラデルフィア連銀景況指数
    景気先行指数
19(金)日 全産業活動指数、日銀政策金利、独 PPI、南ア経常収支

(来週の予定)

22(月)NZ 3Q経常収支、日 金融経済月報
23(火)NZ 3QGDP、日 天皇誕生日、ユーロ圏経常収支、米 中古住宅&新築販売、リッチモンド連銀製造業指数、住宅価格指数
24(水)日 4Q 法人企業予測調査、貿易統計、米 個人所得、支出、デフレーター、耐久財受注、失業保険
25(木)日銀議事要旨(11月21日)、企業向け物価指数、クリスマス
26(金)日 雇用統計、家計調査、CPI、鉱工業生産、小売統計、介入状況

2、総括「危機といえども対策は小泉時代以下」

(今朝のシドニー=若干全通貨でドル高、東京午前5時、NZ午前9時現在)、オバマ大統領91兆円景気対策、ブッシュイラク電撃訪問で記者から靴投げられる、自民山崎議員政界再編示唆、予算復活折衝廃止、コレラのジンバブエ連立政権への憲法改正で野党懐柔?)

 さていよいよ日銀短観の発表となる。2Qに続き3Qもマイナス成長となった日本、また大幅人員削減を行わざるを得ない企業の現状からは前回に比べ大幅悪化の数字となる見込み。大企業製造業では前回の-3から-23、非製造業は+1から-9となる。設備投資計画は+1.7%から-0.7%となる。現状は調査時期よりさらに悪化しているだろう。

 金曜日には3QGDPと短観をふまえての日銀政策決定会合となる。日銀白川総裁は先週「財務大臣の権限で介入も」と言い、財務大臣は日銀の量的緩和を求めている。どちらも自分自身は大胆な政策をとりたくないような雰囲気である。株安か円高を止めないと金融機関の自己資本比率はは低下し融資に積極的になれなくなるし、円高ではトヨタでさえ赤字にしてしまう。ただこの現象はサブプライム問題をきっかけにして起きたのではなくそれ以前の日銀が利上げをし株売りをした昨年2月から起きている。その点で米国のせい、あるいは米国次第という他力本願の政策をとるのではなく自前の対策をとるべきだろう。またそれ以前から日本の製造業は中国はじめアジアへ工場をシフトしていたので雇用の悪化も当然の流れであった。

 小泉内閣時代のように利下げ、為替介入、量的緩和、株買取、規制緩和、行政改革を行わないといけない。現在打ち出された政策よりはお金がかからない政策であった。未曾有の危機と言いながら現在の対策は小泉時代以下のように思う。対策を取らなければ株安と円高は進むかもしれない。マクロでは円高にはメリットはない。円高で株が上がった試しはない。

 ドル円は先週末に長い下ヒゲを出したことと週明けゴトビのドル需要で反発もあるだろう。その後は米自動車ビッグスリー救済案の政府の対応の仕方次第となる。TARP(不良債権救済プログラム)資金の7000億ドルのうち150億ドルまで使えるそうだが、それだけでは十分でないということだ。 

FOMCもある。FRBの目標は雇用と物価の安定。現状の雇用状況では0.5%利下げせざる得ないだろう。
 
3.需給「貿易黒字はプラザ合意以前の水準へ」

 2008年1-10月貿易統計は2.5兆円の黒字で2007年1-10月の7兆円を4.5兆円下回っている。11月は既に発表されている上中旬では4411億円の赤字で前年11月上中旬は4167億円の黒字であった。輸出が24.7%減少、輸入も7.1%の減少であり全体としての貿易額も減少している。昨年11月全体は7874億円の黒字。発表は12月24日(水)。年間2,3兆円の黒字で終われば第二次石油危機以来、1980年以来の小額の黒字となる。

4.テクニカル「ドルランドどっぷり雲につかって15日」

 ドル円は総括で述べた先週末の長い下ヒゲと週明けゴトビのドル需要がポイント。10月24日(金)のような長い下ヒゲを出している。10月はその後G-7円高懸念声明が出たが今回はまだ音なしである。
 一目の雲に突入すると予想していたユーロドルは雲入り2日目となり雲の上抜けも狙う。1.36で雲抜けとなる。豪ドルドルも雲の下限に絡んでいる。先に雲入りしたドルランドは既に15営業日雲にどっぷりとつかって安定している。政局不安、資源安、ジンバブエのコレラ問題もあるが何故か安定している。
  
5.当局、円無常「エクアドルがデフォルト」

 エクアドルは外貨建て債務の不履行を宣言した。ここ10年で2度目。中南米では私も保有する2002年にデフォルトしたアルゼンチン債以来となる(ただしアルゼンチン債は今のところリスケジュールに基づいて利払いを行っている)。過去の政権の債務の違法性ということで利払いを停止したようだが、これでは投資家はどうしようもなくなってしまう。ただそうなればエクアドルも今後一切資金調達は出来なくなってしまうだろう。政治的な要因での債務不履行ではIMFからの救済の融資を受けることも難しくなる。前政権の過ちを主張するということはサラサラ返済する気持ちはないということかもしれない。現在行われているトヨタサッカークラブ選手権には南米代表としてエクアドルのリガ・デ・キトが出場している。アルゼンチン同様デフォルトを起こす国はサッカーが強い。アルゼンチンの時は私も「サッカーやるなら金返せ」と思ったものだ。

6.ID為替「HIA IN 9年度税制改正大綱」

 自民公明両党は2009年度与党税制大綱を決定した。住宅減税、証券優遇税制の延長、新車購入支援の他に「海外からの利益還流」を益金不算入とする項目があった。海外子会社の利益を日本へ還流する時は非課税にするということ。米国が2005年に実施したHOME INVESTMENT ACTと同じものとなる。2005年前後は対ユーロ中心にドル安が続いていたが2005年だけはこのHIAでドル買い需要が高まりドルは上昇した。

2009年4月以降円買いの需要が出る可能性はある。これも日本の財政逼迫を緩和する為の方策だがこれで円高が進めば今年度同様国内企業からの税収が減ってしまって所期の税収増は達せないだろう。
 
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、米ロ冷戦、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大   50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8、横浜湘南便り「篤姫で生麦賑わう」

 朝日新聞に拠れば今年はNHK大河ドラマの篤姫人気で生麦事件参考館が賑わっているという。生麦事件は横浜居留地から川崎大師へ観光に馬で出かけたイギリス人一行が江戸から京都へ向かう薩摩藩の行列と遭遇し列に入り込んだ為、藩士に切りつけられた。その後薩英戦争に発展したが戦力の差を見せつけられた薩摩藩が攘夷から開国へ政策転換を行い倒幕へ向かった。
(写真=①②生麦事件の碑③現場近くの旧東海道)P1000028nam.JPGP1000030nam.JPG


 

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