FXブログ 野村雅道のID為替 (レポート)

利下げ、減税出来る国、出来ない国

    9/11「利下げ、減税出来る国、出来ない国」
2008年9月11日(木)―2008年9月12日(金)

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総括 「NZ中銀0.5%利下げ、明日は日本のGDP」
需給「黒字なら円高、赤字なら円安だが人は逆を望む」
テクニカル「毎朝の基本」
当局、円無常「よくわからないが厳しい人々がいる」
ID為替「日本と比べれば米国財政赤字は小さく限定的」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「クライストチャーチの青い空」

 ドル円106-109、ユーロ円149-152
     
 FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2005年=100)9月10日東京引け 前回 9月5日からの変化 円96.8弱し、ドル91.9強し、ユーロ108.8弱し、9月5日ドルインデックス IN NYBOT78.87強し、CRB367.7弱し、CRUDEOIL106.23弱し、DOW11220弱し、日経平均ドルベース9月10日東京引け115.39強し、IMM円投機筋 9月2日 円-5020(前週比+14950)ユーロ-38623(前週比-4845) 
 
1、予定 
(今週の予定)

8(月)日 景気ウオッチャー、
9(火)豪 小売売上、独 国際収支、米 中古住宅販売保留、
10(水)日 企業物価指数、国際収支 
11(木)NZ 中銀政策金利、日 機械受注、豪 雇用統計、ECB月例報告、米 失業保険、貿易収支、 
12(金)NZ 小売売上、日 2QGDP二次速報、米 PPI、小売売上、ミシガン大消費者信頼感指数

(来週の予定)

15(月)NZ 製造業売上、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産、設備稼働率
16 (火)日 消費者態度指数、RBA議事録、独&ユーロ圏ZEW景況感調査、ユーロ圏CPI、米 CPI、対米証券投資、NAHB住宅指数、FOMC
17 (水)日銀会合、ユーロ圏貿易収支、米 住宅着工、建設許可
18(木)日 第3次産業活動指数、米 失業保険、景気先行指数、フィラデルフィア連銀景況指数、
19(金)独 PPI、南ア2Q経常収支

2、総括「利下げ減税出来る国、出来ない国」 「NZ中銀0.5%利下げ、明日は日本のGDP」

 NZ中銀は政策金利を0.5%引き下げ7.5%とした。予想は0.25%引き下げであった。26日に発表される2QGDPが弱いかもしれない。

 さてやるべきことをやった国にはご褒美があると思う。米国は利下げ、減税を行い、また迅速にサブプライム問題に対応したからこそドル高になっていると思う。3月からは対円で最近は対欧州通貨中心のドル高が進んでいる。

 現在利下げ及び減税中なのがを行ったのがニュージーランド、さらにオーストラリアとなる。米国のように半年から8ヶ月程度(年末から来年初)で効果が出てくるのではないだろうか。欧州は伝統的にインフレに極めてセンシティブな為に利下げは遅れるだろうが、あるいは利下げしないが、各国個別では景気対策を行い始めている。市場は欧州中銀への利下げ催促相場となろう

 明日は日本の2QGDP二次速報が発表される。おそらく先進国の2QGDPでは最弱のものとなろう。ただそれは仕方がない。米国のサブプライム問題同様起こってしまったものは仕方がない。問題はそこから立ち上がろうとしないことだ。日本が金融緩和も減税も行わなければ、いや財政状況で行うことが出来ないなら、他国が回復する時に追いつかなくなるだろう。緩和も減税も出来ないなら小さな政府にする手もあるがやらないようだ。為替相場や格付けにも遠からず影響してくるだろう。

3.需給「黒字なら円高、赤字なら円安だが人は逆を望む」

 需給の基本は貿易収支である。日本が貿易赤字だった戦前は円安で、黒字の戦後は円高。貿易赤字の米国のはドル安、南ア、豪、NZも貿易赤字で自国通貨安が大きなトレンドであった(但し何故高金利で貿易赤字国で金利差益をとっているのかは別の話で既述)。黒字国は自国通貨安を望み、赤字国はインフレ抑制で自国通貨高を望むことがある。

 最近書店で極端な円高を容認する本を見かける。これも日本が次第に黒字が減少してややもすれば赤字国になる可能性を示唆しているのではないだろうかと思ってしまう。赤字国は通貨高が有利だ。ただ需給的には通貨安が進む。人々は貿易需給にそった相場の逆を望むものなのだろう。

4、テクニカル「毎朝の基本」

 いつもここに書いているわけではないが、デイトレや短期変動狙いをする時は必ず毎朝チェックする。P&Fが上か下か。移動平均線が上向きか下向きか、移動平均線がクロスしそうか、ローソク足の陰陽やパターン分析、ヒゲの有無、トレンドラインを破りそうか、一目均衡表での位置、ボリンジャーバンドの位置などだ。まったくの初歩的な基本動作を忘れないようにしている。ただこれを多くの通貨ペアでチェックするのには時間がかかる。

5.当局、円無常「よくわからないが厳しい人々がいる」

 私は常々米国の今年3月からのサブプライム問題への対応の迅速さを評価している。それゆえにドルが上昇していると思っている。しかし今回のGSEの公的資金投入でも日本のあまり専門家でない人から米国の対策は甘いとか止血剤に過ぎないという声を聞く。

米国の基本方針はとにかく洗いざらい膿を出してそこへ内外の民間、公的資金をつぎ込むいうことだ。この迅速さは80年代の中南米債務危機、98年のアジア通貨危機、ロシア通貨危機、2000年のアルゼンチン通貨危機とは比べものにならない。日本の失われた10年とも比較しようのない速さだ。

 後になれば米国金融機関の体力は強まり、また今年問題機関に資本投資した内外ファンドは絶好のバーゲンセールであったと気づくのではないだろうか。 

6.ID為替「日本と比べれば米国財政赤字は小さく限定的」

7.のリスクの項では小泉改革が頓挫したと思った頃から「日本物格下げ」を加えていた。昨日はニューヨーク市場で「S&Pが日本国債の格付けを引き下げる噂」が出たことも円売りに影響した。日本の単年度赤字は30兆円を超えGDPの6%を超える。米国は2008年度で4070億ドルでGDP比2.9%となる見込み。さらにGSEへの公的資金投入で増加する。ただ日本はダラダラと目的もなく増えているが米国は今回増加してもその原因がはっきりしていることが格付け会社に格付けの変更をする予定がないと言わしめているのだろう。ユーロ加盟国は単年度財政赤字をGDPの3%以内に抑える規律がある。 

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、米ロ冷戦、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大   50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8、横浜湘南便り「クライストチャーチの青い空」

 クライストチャーチの一般的な住宅街は平屋が多かった。この風景は80年代に3年間住んでいた米国ニュージャージー州にも似ていた。当時勤務していたのは無摩天楼や住居も高層マンションが聳え立つのはマンハッタン地区だが、ひとたびニュージャージー州などニューヨーク郊外へ出ると自然豊かな街並みとなり2階建てより平屋の住居が多くなっていった。首をそって見上げなくとも自然に青い空が見える。この開放感が良い。東京に長年通勤していた時は感じなかったが、最近たまにしか行かない東京は何故か息苦しく感じていた。高層ビルで空が見えにくいからであった。弊社の事務所というか休憩所のある横浜山下公園地区は半面が海なので空が広く大きく見える。クライストチャーチは2階建て禁止ではないが敷地も広く利便性からも2階建てにする必要はないのであろう。

(写真=クライストチャーチの住宅)P1000035nz1.JPG
P1000031nz2.JPG

2008年9月11日(木)06:44 コメント(1)
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コメント一覧コメント1件

こんばんは。
毎日 野村先生のブログを
楽しみに拝見しております。

先生のブログの内容の中で…
”日本が金融緩和も減税も行わなければ、いや財政状況で行うことが出来ないなら、他国が回復する時に追いつかなくなるだろう。緩和も減税も出来ないなら小さな政府にする手もあるがやらないようだ”

…とありますが、現在 与党の中で、
諸外国の減税による景気対策を見習い、
また、生活必需品の物価上昇に対し生活者を守るため、
定率減税の引き下げを行う政策が進行中だそうです。
財源は「無駄を省く」と言っていました。

投稿者:五丈原|2008年9月12日  23:41

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