FXブログ 野村雅道のID為替 (レポート)

財務省の破局のシナリオ通り

     P1000012b.JPG8/11「財務省の破局のシナリオ通り」
2008年8月11日(月)―2008年8月13日(水)

総括 「織込み前に手仕舞い、次の焦点探し」
需給「上げもコツコツ下げもコツコツ」
テクニカル「円に続き、ユーロも90日線下向く」
当局、円無常&ID為替「財務省作成=破局のシナリオ予測の途中経過」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「オリンピック月餅」

 ドル円108.50-111.50、ユーロ円163-167
     
 FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2005年=100)8月8日東京引け 前回 8月6日からの変化 円92.0弱し、ドル88.8強し、ユーロ112.4弱し、8月8日ドルインデックス IN NYBOT75.85強し、CRB387.42弱し、CRUDEOIL115.2弱し、DOW11734強し、日経平均ドルベース8月8日東京引け120.10弱し、IMM円投機筋 8月5日 円-12081(前週比-5801)ユーロ-9447(+6771) 
 
1、予定 

(今週の予定)

11(月)
12(火)日 企業物価指数、消費者態度指数、米 貿易収支、
13(水)NZ 2QPPI、日 2QGDP、国際収支、米 小売売上
14(木)ユーロ圏&独 GDP、ユーロ圏 CPI、米 失業保険、CPI、南ア 政策金利
15(金)NZ 小売売上、米 NY 連銀製造業指数、対米証券投資、ミシガン大消費者信頼感指数

(来週の予定)

18(月)日銀政策決定会合、ユーロ圏 貿易収支、米 NAHB住宅市場指数
19(火)日銀政策決定会合、独 PPI、ユーロ圏&独 ZEW景況感調査、ユーロ圏 建設支出、米 PPI、住宅着工、建設支出
20(水)全産業活動指数、
21(木)日 貿易統計、米 失業保険、景気先行指数、フィラデルフィア連銀景況指数
22(金) 

2、総括 「織込み前に手仕舞い、次の焦点探し」

 人をふんだんに使った北京オリンピック開会式であった。世界の人口の5人に1人が中国人である。中国はまだ国際社会、市場経済、スポーツに進出してきたばかりなので今後さらに世界に与える影響が大きくなるだろう。新鮮な中国情報を入手し続けたいが報道統制もあり難しいところもある。比較的情報が流れやすい株式情報を入手したり自分で行って体感するしかないだろう。

 さて日本とユーロ圏・独のマイナス2QGDP織込み相場も終盤となってきた。13日が日本のGDP、14日が欧州のGDP発表となる。常々織込みのポジション取りは2週間くらい前からと言っているがドル円は107円から110円、ユーロドルは1.56台から1.49台へドル高通貨安となってきた。発表前に一旦閉じて発表後は瞬間的デイトレを行い、その後は次の焦点探しであるが今のところ大きな焦点はない。日本の8月後半の円高要因がどう出るか(利払いとリパトリ)、また秋のG-7はどうかとも考えるが、「ドル高、原油安」が続けば大きな問題はないのでシャンシャン総会のようなG-7になってしまう。いまだ大きく報道されているサブプライム問題は為替相場にとって今春から視野にないことは今まで通りの考えだ

 米国はサブプライム問題発覚後利下げ、資金供給、減税と景気対策をとってきた。今それをNZ、豪がやろうとしている。さらにGDP次第では欧州勢もインフレ懸念があるとはいえ何らかの対策をとってくるだろう。ドイツはすでに年金給付の増額、住宅児童手当の増額、ガソリン減税の提案、中所得者の減税、高所得者の増税案などが浮上している。NZ、豪は財政の余裕あり、欧州も厳しい財政規律の範囲内で行われる。利下げと減税を行う余裕がある。半年程度の期間で米国同様に回復してくるだろう。危機と新聞に叫ばれた時からは買い場探しの旅としている。ただ利下げも減税も余裕のない日本は麻生自民党幹事長が赤字国債30兆円枠撤廃、株式投資の非課税案を出しているが「その場もしのげない策」のような気がする。やるなら株式投資に限らず所得税減税、ガソリン税撤廃であろう。やはり円が心配だ。

3.需給「上げもコツコツ下げもコツコツ」

 1973年の変動相場制開始以来ドル円相場が円高の歴史であったことは一目瞭然だ。360円から79円へ。短期的な相場においては2,3円でも1日でドルが上がることは滅多にないが、ドル下げは5円でも10円以上の日もあった。この原動力は貿易黒字の一言に尽きる。その貿易黒字に変調を来たしているのは何度も申し上げているが、今年の黒字が半減していることだ。だから今年はもう少しドスーンとドル円が下がってもいいかなと思うと時に意外と底が浅いのが今年の相場の特徴だ。今のところ上げも下げもコツコツコツコツという動きとなっている。

4、テクニカル「円に続き、ユーロも90日線下向く」

 3月からドル上げを予想していたが、移動平均線も上昇トレンドをサポートしてきた。もちろん5日線は3月、21日線は4月に上向きとなっていた。90日線も6月から横ばいとなり7月2日には上向きに転じドル上昇トレンドをさらにサポートした。200日線はまだ下降中だがこれが上向きになるとさらに長期的な上昇トレンドとなろう。200日線が下向きになったのは昨夏8月15日であった。200日移動平均線が下向きから上向きに変わるということは200日前の相場が現在の相場より低くなる時だ。200日前は昨年10月の115円から117円の相場であるから200日線の反転上昇はまだ先のことだが3ヶ月ほど110円近辺でドル円相場が推移すると、200日前は110円を切ることになり自動的に200日線も上向くこととなる。私は移動平均線は短期から長期までその向きを重視している。ちなみにユーロドル90日線はドル円に遅れること約1ヵ月、7月29日に下向きとなりドル上昇、ユーロ下降トレンドを加速させたといえる。
 
5&6.当局、円無常&ID為替「財務省作成=破局のシナリオ予測の途中経過は」

 1998年の大蔵省のリポートでは次の予測が掲載されていた。

A.2025年には政府の借金がGDPの153%になる
B.2025年には経常収支の黒字がGDPの14.3%の赤字となるということだ

 A.については2025年を待たずに早々と達成している。今はGDPの200%近いのではないだろうか(EU基準はGDPの60%)。
 B.についてはおそらく大蔵省も予測していなかった所得黒字増加で経常収支は黒字のままだが、貿易黒字は今年大幅減少している。所得収支黒字の半分は外貨準備の利金の配当なので円には換えられず円高要因となっていないと思う。

また
C.「日本も米国と同様に財政、経常の「双子の赤字」を抱えて日本は債権国から純債務国に転落することになる」とも予測していた。さすが優秀な官僚であり、AはOK、Bも方向性は間違っていなかった。C.となれば悲惨だが、この予測をした頃=1998年からドル円はともかく円相場全体に陰りが出てきて「ドル安円安」が続いてきたのであった。財務省(当時大蔵省)作成のこのリポートのタイトルはなんと「破局のシナリオ」である。今はこのようなネーミングのリポートは出せないだろう。冗談ではなくなってしまうからだ。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、北京オリンピックボイコット、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大   50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8、横浜湘南便り「祝北京オリンピック月餅」

 中華街にあるローズホテル(重慶飯店経営)には祝北京オリンピックとして巨大な月餅が飾られていた。表面には頑張れ日本と書かれてあった。後ほどお客に振舞われるようだ。
(写真=①②ローズホテルの月餅③均昌閣ではお饅頭のプレゼント)P1000014b.JPG
P1000011b.JPG

2008年8月11日(月)06:15 コメント(0)
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