G-7真空斬り、NZボラード総裁のフォワードルッキング
- 2008年7月24日(木)07:57
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7/24「G-7真空斬り、NZボラード総裁のフォワードルッキング」
2008年7月24日(木)—2008年7月25日(金)
総括 「G-7真空斬り、NZボラード総裁のフォワードルッキング」
需給「どの通貨を取引するか①(変動狙いの場合)」
テクニカル「どの通貨を取引するか②(変動狙いの場合)」
当局&円無常「投資商品の詐欺」
ID為替「質問=豪ドルは米ドルより強くなるか?」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「マリンタワー再生」
ドル円106-109、ユーロ円168-171
FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2005年=100)7月23日東京引け 前回 7月18日からの変化 円92.7弱し、ドル86.9同、ユーロ114.4弱し、7月16日ドルインデックス IN NYBOT72.763強し、CRB414.15弱し、CRUDEOIL124.33弱し、DOW11632強し日経平均ドルベース7月23日東京引け124.01IMM円投機筋 7月15日 円50105(前週比+44780)ユーロ23049(-958)
1、予定
(今週の予定)
21(月)豪 2QPPI、米 景気先行指数
22(火)日 全産業活動指数、米 リッチモンド連銀製造業指数、住宅価格指数
23(水)豪 2QCPI、米 ベージュブック地区連銀経済報告
24(木)RBNZ政策金利、日 6月貿易統計、独 IFO 景況指数、ユーロ圏経常収支、米 失業保険、中古住宅販売件数
25(金)日 CPI、企業向けサービス価格指数、米 耐久財受注、新築住宅販売
(来週の予定)
28(月)NZ貿易収支、独 GFK消費者信頼感指数
29(火)NZ 住宅建設許可、日 雇用統計、家計調査、小売売上、南アPPI、米 消費者信頼感指数
30(水)豪 住宅建設許可、日 鉱工業生産、南アCPI、米 ADP雇用者数、
31(木)豪 小売売上、貿易収支、独 雇用統計、ユーロ圏 CPI、消費者信頼感指数、失業率、南ア貿易収支、米 2QGDP 失業保険 シカゴ購買部協会景気指数
1(金)独&ユーロ圏 製造業PMI 独 小売売上、米 雇用統計、ISM製造業指数、建設支出
2、総括 「G-7真空斬り、NZボラード総裁のフォワードルッキング」
「He's done it! Bollard cuts interest rates 」今朝のニュージーランドヘラルド紙(ウェブサイト)の一面はこう始まっている。今朝の政策金利決定会合では据え置きの見方が多く、利下げは9月11日の会合に持ち越される見方が多かったがNZ中銀ボラード総裁は利下げに踏み切った。2003年7月24日の利上げ以来5年振りに利下げを行った。かねてから豪中銀とともにNZ中銀も「足元インフレ懸念先行き減速」という発言をしていた。日銀や他の中銀は「足元で減速を認めても先行きは楽観」という表現を使うのが常であったので違和感は感じていたというか謙虚な中銀の姿勢を感じていて今回の利下げとなった。先行きの成長減速、インフレ低下を先取った。
据え置きの見方が多かったのはやはりインフレがターゲットの上限を超えていたからだろう。NZ中銀はいわゆるフォワードルッキングで景気の先行きは明るくない、またインフレも低下すると予測して利下げを行った。10月には減税も行うので景気対策としては打つ手を打っている。やや穿った見方をすれば、秋に総選挙があり現在政府労働党は苦戦を強いられている。野党国民党キー党首は再三利下げを要求していた。
ただ中銀コメントに今後も利下げを予想するが、それはインフレが改善し、為替レートも下落しなければという条件をつけているので、昨年のようにNZ売り介入しても為替レートを下げるということはなく為替レートにも十分気遣いを行っている。今朝の利下げ発表後踏みとどまっているのはこの為替コメントによるものだ。
さて今日は日本の6月貿易統計の発表がある。昨年と比べれば1-5月でほぼ黒字が半減するペースで減少している。これもドル円の底堅さの要因の一つである。
また米ドルは3月(ベアスターンズ買収)から米国及び、G-8、中国、中東の思惑通り底堅く推移している。介入という最終手段を使わず(株の空売り規制は使ったが)にドルを安定化させたのは「真空斬り」のようで評価してよいだろう。あくまで市場原理にまかせるという筋を通している。 米国はめったに介入しない。欧州もそうだ。サブプライム問題も出来るだけ公的資金は民間につぎ込まない努力をしている。
次の焦点はGSE法案の議会通過と7月31日の米国2QGDPだ。2QGDP予想は年率+0.3%から+3.0%までの予想がある。後に発表される日欧よりも強いかもしれない。
3.需給「どの通貨を取引するか①(変動狙いの場合)」
短期取引でどの通貨ペアが良いと聞かれると迷わず「ドル円」といっている。もちろんドル円より変動幅の大きい通貨はいくらでもある。ただドル円という通貨ペアが日本人にとって一番アドバンテージがある。日本の情報はまず日本語で発信される。その情報をいち早くつかむのは日本人である。生活実感もあり景気がいいか悪いかもわかる。為替の需給も日本の商慣習や決算時期による事情もわかる。これだけの報を他の通貨で日本人が真っ先につかめることはない。語学の問題もある。
私は邦銀、外銀と日本の為替のディーリングルームにいたが、どこのルームもドル円の収益が80%以上を占めていた。時にはドル円の収益が120%になることもあった。他の通貨の取引では損失が出ていたからだ。ドル円で儲けられない人は他の通貨では儲けられないと思う(例外は少ない)。これが欧州のディーリングルームにいくと儲け頭はやはり地場通貨であるユーロドル米ドルの取引となる。
4、テクニカル「どの通貨を取引するか②(変動狙いの場合)」
それでも他の国通貨を取引したい人はいるだろう。ただ自分が得る情報は現地の方が得るよりも遅くなっていることは自覚しておきたい。
ドイツでドイツ語で発信された情報でドイツ人は先に取引するが、日本人はそれが英語になり、その語日本語になってから漸く取引が出来る。南アフリカの情報ではここ1年では政局不安、電力不足問題、ジンバブエ問題があった。現在はいずれも底を打って改善する方向へ向かっているが日本のメディアでは伝えられていない。南アフリカに割くスペースは確保されていないのだろう。
現地情報を掴みにくいハンディを低下させる方法としてはやはり現地紙のウェブサイトを読むことだろう。時間がなければ見出しだけでもいいだろう。なんとなく空気が読めてくるし、焦点もハッキリしてくる。
ただ大げさに言えばドル円で家を建てた人はいるが、ポンドドルではあり得ないということだ(日本人の変動狙いの場合)。またどの外国のどの新聞がいいかは後日ご紹介したい思う。
5.当局&円無常「投資商品の詐欺」
日本人はリスクをとるのを好まず、個人資産の多くは銀行預金となっている。ところが最近報道されている「エビ養殖」や「円天」の事件では簡単に数百億円から数千億円の資金が集まっている。外貨証拠金取引会社の1社の預かり金と同じくらいの資金を集めてしまう。よほどそのセールストークが上手いのだろう、一度聞いてみたい。おそらくリスクなしで資金が倍になることを手を換え品を換え説き伏せているのだろう。
市場金利、例えば、日本の国債利回りが1.6%程度であるが、これを超える金融商品は必ずどこかにリスクがあるものだ。ここ7、8年ではFX取引では資金を倍いやそれ以上にした方もいるだろうがそれは為替リスク、金利リスク、時間のリスクをとったからだ。リスクなしで市場金利以上に儲かるならば人に勧めることなく自分でやればいい。それでも驚くべき金額が詐欺商品に向かうのはリスクの問題ではなく
日本人がやはり他人に優しく信じやすいという点を巧みについているということだろう。
6.ID為替=質問「質問=豪ドルは米ドルより強くなるか?」
「G7から日本が外れて中国が入れば、とか戦前も含めた歴史から為替を眺めるとか、いつも野村さんの大局的な視点に感服して拝読しております。一つおたずねします。現在不調の米国、好調なオーストラリアですが、米ドルより豪ドルが高くなるという逆転は、ディーラー・投資家の抵抗感(保守的感情)から、少なくとも当分は起こらない、従ってドル安はそろそろ限界なのでは、と考えているのですが、いかがでしょう?イスラム圏や中国がかつて超先進国だったように、いつかアメリカも途上国に凋落するのかも知れませんが、それはまだ先だろうと。経済にも歴史にも全くの素人なので、片腹痛い浅薄な考えかも知れません。」 Urbanfox様
*ドル安と原油高については抑制するというコンセンサスがG-8、中国、中東も含めて出来上がっていると思っています。6月の大阪財務相サミットで議論されています。米国はインフレ阻止のため、膨大なドルの外貨準備を持つ輸出国(中東、アジア諸国)はドル資産の目減りを防ぐため、ユーロ圏も輸出業者保護と行き過ぎたユーロ高是正のためで各国の利害が一致しています。そのドル高基調の流れでは豪ドルだけが大きく伸びることもないし、豪中銀は先行き需要鈍化、インフレ低下の見通しを立てていることもさらなる豪ドル買いを抑えるでしょう。
ただ長期的には「持てる国」でかつ財政黒字のメリットがある豪ドルは安定ないし上昇することはあると思います。また1982年ごろまでは豪ドルは1ドル以上でしたのでそれほど違和感はないと思います。豪ドルの歴史的ナデータはRBAのウェブサイトのEXCHANGE RATEから1969年以降の相場データが入手できます。対米ドルだけではなく、NZドル、円、ポンド、韓国ウオン、マレーシアリンギットなどに対しての豪ドル相場も記載されています。対円では400円、対NZドルでは1.7という時もあったようです。*
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、北京オリンピックボイコット、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)
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内需拡大−規制緩和−市場開放−小政府−財政均衡−自己責任−公明正大 50—超円高−100—円高−150−普通円−200—円安−250−円安− 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取)
8、横浜湘南便り「マリンタワー再生」
弊社から程近くにある横浜マリンタワーが再生する。カフェ、バー、レストラン、ウェディングホール、展望台などを備えた施設に生まれ変わる。以前は展望台と鳥たちがひしめき叫びあう野鳥園、みやげもの屋などがあって遠足、修学旅行生の観光が中心でリピーターもなく閑散としていた。2006年には経営難となり閉鎖、横浜市が管理。マリンタワーは開港100周年事業の一環で1961年に開業したもの。今度は来年の開港150周年へ向け再生する。
(写真=マリンタワー近辺)
- 2008年7月24日(木)07:57
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コメント一覧
コメント1件丁寧なご指導ありがとうございます。1982年とは結構最近かと思いましたが、当時私は中学生でした。為替に必要な教養は近現代史ですね。先生のこれからのご活躍ぶりを楽しみにしております。
投稿者:Urbanfox|2008年7月24日 08:25
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