野村雅道のID為替研究所 (Day)

ベン&ヘンリーご苦労様

2008年09月26日 07:09
野村雅道
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     9月26日(金)「ベン&ヘンリーご苦労様」本日は南十字星(NZドル)アップ致します TGIF
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 ベン(バーナンキ)&ヘンリー(ポールソン)ご苦労様。仕事を投げ出すことなくご苦労様。法案通過が遅れるなら今まで資金を拠出していた中東、中国、シンガポールそして最後には日本の三菱UFJ、野村が資金投入となっていただけに米国メンツまるつぶれといういう記事を今朝書こうとしていたが、先走りしがちな私よりやはり米国人はやることが早い。日本の失われた10年をほぼ1年でやってしまった。もちろん急速にやったことでの痛みは出てくる。米国の雇用はさらに悪化するだろうが、ファンダメンタルズの悪化は世界どこでも同じなので影響はそれほど大きくない。また既に世界は協調して為替相場の安定をはかることを表明している。最近の資金協調供給と同じように為替相場は介入や金利操作を含め当局の手のひらで動かされ大きなサプライズはないだろう。

 今朝はまもなくNZ2QGDPの発表、既にNZ政府は1Qに続き2Q、3Qもマイナス成長を示唆している。利下げと減税で回復に向かうのは4Qからとしている。市場がどこまで織り込んでいるかだが、小さな市場なのでいつものように乱高下に備えたい。

 日本の8月貿易統計の赤字は1月以外では26年ぶりということだ。原因は原油・鉄鉱石などの資源価格の高騰と世界的な景気減速による輸出の減少だ。赤字は前年同月比で中東は軒並み50%増、アフリカは100%増で対南アは30%増、豪は鉄鉱石の大幅値上げで88%増、その他マレーシア、インドネシアの赤字も大幅増となった。黒字は景気減速の米国が48%減となった

 資源価格が高止まりすれば赤字月も増加してくるだろう。為替相場の基本原則は貿易収支。貿易黒字国は通貨高、赤字国は通貨安だ。巨額貿易赤字の米国は戦後ドル安だし、日本も貿易赤字だった戦前は円安、黒字の戦後は円高だ。もちろん小局面では上がったり下がったりする。最近のドル円相場でセンチメントや新聞ではドル安で高まっているにもかかわらず意外とドルが下がらないのは日本の貿易黒字の減少に他ならない。投機筋だけでは相場は動かない。

 今年の私のテーマはねずみ年なので「中中中」とした(2007年12月27日のID為替リポート参照願度)、中国中東のドル資金還流がなくては金融経済が動かない。G-7にはこの2地域を入れなければならない。またどこの国の問題も一瞬に世界に波及する。中銀間の協力が一層重要となる。中中中=中国、中東、中銀に今後も注目したい。経済のグローバル化、フラット化はさらに進行している。ある意味それを阻害するのが為替相場なので、世界当局はより一層の安定を計るだろう。ユーロのような統一通貨も他地域でも誕生する日も近い。

(写真=続、ハマの秋@ハローウィンA国慶節=10月1日、台湾の双十節は10月10日で中華街は10月初旬賑わうB食欲の秋) P1000017y1.JPG
 

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