野村雅道のID為替研究所 (Day) 外為どっとコムFXブログ

2008年9月17日アーカイブ

激しいが迅速な米国の対応、日本は?

       9月17日(水)「激しいが迅速な米国の対応、日本は?」本日はTV外為マーケットビュー、チーファンラマアップ致しますP1000001tr.JPG

 AIGへの公的資金投入観測モルガンスタンレーやゴールドマンサックスの予想より良き決算FOMCでの強いインフレ懸念と2.0%に据え置きでドルは安値から戻した。買収を拒否したバークレーもリーマンの一部投資銀行部門を買収を検討。日経テレコンでは協調介入の観測記事も昨夜出ていたがドルインデックスは3月のベアスターンズ救済時は70であり現在は79と頗る強い。最近の日経は何故か介入観測記事が多いが世界の同意を得ることが出来るかどうか。あるいは当局の示唆があるのだろうか?

 株と違って為替は殆ど同じレベルを、特にドル円は、激しく行ったり来たりする。変動狙いは頻繁に引き摺ることなく、こだわらず売買したいが必要なのは精神力。一方金利差狙いは時間力が必要。変動は出来るだけ短く頻繁に、金利差狙い(スワップ狙い)は出来るだけ長く保有するのが私が30年近く続けてきた方針である。中途半端は収益性が低い。

 さてAIGの報道を気にしつつ今日は日銀会合、RBA(豪中銀)総裁講演、米国住宅着工などがある。月曜日に出遅れたドル売りが出るかどうか。昨日の米国8月CPIは前年比+5.4%、コア+2.5%とこれでは中銀マンとしては余程の緊張感がないとFFレートを2.0%以下には下げにくい。労働市場の弱さとのジレンマにある。

 日本の失われた10年では銀行では北拓、長銀、日債銀、証券で山一、三洋、生保で東邦、日産、千代田などが破綻、さらに銀行の合併、外資による買収などが行われた。今回は経済規模が大きくなっているだけに金額的には未曾有の危機と言われているが、問題は単純で住宅ローンとハイレバレッジである。80年代の中南米債務危機、98年からのアジア、ロシア、アルゼンチン危機ほどの複雑さはない。また報道は一瞬にして世界を駆け巡る時代なので一斉に激しく売買されるのは昔と違う。ただ去年はサブプラ問題発覚の年で今年は迅速な処理の年ということだ。

 今回は日本だけが自国通貨高(=円高)が進んでいる。他国は自国通貨安となりさらに利下げ、減税で景気回復を狙っている。街を歩くと不動産市況の悪化の話をよく聞くようになった。10月は短観で始まるが、景気低迷が長引くのは対策をとらない日本であると思う。

(写真=3年ぶりの横浜トリエンナーレが始まっている。現代美術はわかりにくい。自分でも創作出来そうな誤解をしてしまう。前回は弊社前の山下埠頭で開催されたが、今回は赤レンガ倉庫、新港埠頭、みなとみらい、運河、三渓園など5ヶ所に分かれている。同時に黄金町バザールなども開催されている。 )P1000005tr.JPGP1000011tr.JPG
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