6月1日放送分
「あったよ!ほら、あった!」と健二が叫んだ。
「本当だ!やっぱり、こっちの道でよかったんだね」内心はどうなることやらハラハラしていたのだが、目的地に辿り着けたことでさっきまでの緊張が一気に解き放たれた。
「しかし、あの目印がなくなっていたのが、そもそもの原因だよな」さっきまで、顔に『どうしよう』と大きく書かれているぐらい心配していた涼太も、目印がなくなっていたことに怒りをぶつける余裕をみせている。
今まではその「迷路」に迷うことは無かった。いくつかの目印があったからだ。ところが、今日に限って、その目印がなくなっていたのだ。普段、意識したことのない風景も目印ひとつなくなるだけで見えてくる風景も変わってしまう。僕らはまんまと道に迷ってしまったのだ。だが、そこで諦めていては目的地に着くことはできない。仲間三人で記憶を辿りながら、お互いの記憶を補完しあいながら、どうにかこうにか辿り着いた。この地下街は洞穴のようだ。
今日のテーマは「地下街」です。紹介した話は僕が実際に子供の頃、友達と行っていた東京駅は八重洲地下街の話です。当時、仲間と東京の本屋へよく行っていました。そのひとつが、八重洲地下街の本屋なのです。地下街は子供にとって冒険する洞穴に似て、楽しかったことを憶えています。まりなちゃんはこの話をきいて「映画のスタンド・バイ・ミーみたいですね」と言っていましたが、その通りだと思います。大都市には地下街があります。地下街が出来ることによって、人の流れが変わり、モノの流れも変わり、街が変わっていきます。今、札幌に大きな地下街が誕生しようとしています。
僕は、大人になっても冒険が好きで、梅田の地下街で1時間半迷子になったことがあります。