3月17日放送分
火が消えないように手で覆いながらヨレヨレのタバコにマッチで火をつける。両手の隙間から立ち上る紫煙の先にフッと視線を向ける。こんな仕草に憧れた青春時代もあった。私も20代の期間だけ喫煙をしていた。10年間の喫煙期間ではあったが、ヘビースモーカーであったと思う。20代最後の方はファンドマネージャーという仕事の所為なのか、1日にセブンスターを2箱吸っていた。9時から15時までの取引時間中に1箱、その前後で1箱という感じである。そのヘビースモーカーがピタリと禁煙をした。1989年8月1日から1本も吸っていない。禁煙で辛いのは3日目、1週間、1ヶ月、3ヶ月そして1年目だと思う。時々ではあるが、夢の中でタバコを吸い慌てて目を覚ますこともある。食後の一服、仕事を終えた時の一服が特に美味しいのは今でも覚えている。でも、禁煙して良かったと思っている。食事が美味しい。これは禁煙1週間後に白米を食べてそう思った。最近、レストラン、特にお寿司屋さんなどでタバコを吸われると、店員に頼んで席を替えてもらう。とにかく憧れていた紫煙が今では味を落としてしまうのだ。これは喫煙する人にはわからない感覚であろう。とにかく衣食住のうちの食事が台無しになってしまう。もちろん、これはTPOによるが、喫煙する人は回りに気を遣ってもらいたい。言えた立場ではないが、かつてのヘビースモーカーからのお願いだ。
ところで、なぜ、こんな話をしたのかというと、オープニングでは喫煙についての質問を受けたからだ。海外ではタバコの値段を上げることによって、禁煙者を増やすとともに税収も変わらずにする試みが行なわれている。私自身はタバコの値段を上げることについては以前から賛成である(批判的な立場の人がいるのはもちろんわかるのだが)。
最近は、喫煙フロアからエレベーターから乗ってくる人に染み付いたタバコの臭いが気になってしまう。本人はなかなか気づかないものである。そういう小言を言うようになった私は加齢臭の気になる歳になってしまった。
2008年3月19日(水)18:35