10月22日放送
「孝行したい時には親はなし」という言葉があります。自分自身が人生の中間点を過ぎ、いよいよ後半戦に入った頃から意識し始めたのが両親の存在です。普段は親の存在を空気のような存在、すなわち、いるのが当たり前として生活してきたのが、親の老いと同時にいつしか訪れる別れを意識し始めたのです。父親の存在を意識したのは17年前に観た映画、「フィールド・オブ・ドリームス」です。その映画の中で、主人公のケビン・コスナーは大リーガーであった自分の父親とキャッチボールをするのです。もちろん、父親はゴースト、ケビン・コスナーが畑をつぶして作った野球場に現われるゴースト(亡霊)なのです。この映画を観た晩、僕の枕は濡れました。自分はもう2度と父親とキャッチボールをすることが出来ないんだ、と。僕に野球を教えてくれたあの元気な父親の姿は今はなく、認知症が始まっている年老いた父親は窓の近くで日当たりの良いソファにちょこんと座っているだけです。
僕の学生時代には星一徹ではないかと思うぐらい厳しかった父親。無理もないです。子供の教育費は一人、1500万円から2000万円かかると言われています。僕らのために教育費を稼いでくれていたのですから。しかも、僕は二人兄弟で、揃って高校から私立高校しかも浪人経験(浪人1年100万円)、父親の脛は僕ら兄弟がかじってしまいました。
これから、益々、高齢化のスピードは増していきます。医療、介護、年金等々問題も山積しています。高齢化問題はお年寄りだけの問題はなく、若い人も含めて真剣に取り組んでいかないといけない問題ですよね。
2007年10月24日(水)15:06