FXブログ 為替物語


2008年5月22日アーカイブ


「普通のドル安」の行方。

 おはようございます。21日のニューヨーク外国為替市場では20日以降の流れに沿って「普通のドル安」が進んだ後、通貨ごとに振り子の方向が変わっています。米株安の影響でオセアニア通貨にはやや調整が起き、円は心持ち強め。ドル・円は1ドル=102円台後半まで下落しました。

 ユーロは独Ifo経済研究所が21日発表した5月景況感指数の改善でフォローの風が吹いています。カナダドル、スイスフランも追随。英ポンドは若干出遅れ。カナダドルは4月の物価上昇率の高まりが買いを誘っていて、エネルギー価格高などは自国含めた世界景気の不安材料としてよりも単純に輸出のプラス要因として好感されている気配です。

 物価はかくも場面場面で解釈が自在に変わるということがわかります。

 とまれ、こうしてみると米株価が下げたとはいえ商品相場高で潤っているマネーが多い分、リスク許容度の低下、というほどの話ではなさそうですね。オーストラリア(豪)ドルもそれこそ若干の調整という程度で、資源国通貨であるという観点からの押し目待ちの買いもそこそこあるのでしょう。

 ちなみに米連邦準備理事会(FRB)が21日発表した4月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では利下げが「きわどい判断」(ぎりぎりの判断)だったことが明らかになりました。状況次第では利下げ停止→ドル買いにもなり得たでしょうが、この地合いでは不況下のインフレリスクが強く意識され、米株式相場やドルの重しになりやすい。

 各市場とも当面は投資家心理の揺れに振り回されることになりそうですが、まぁ、米景気の悲観論修正なるものも心理的な要素が濃かったわけで、その意味では振り子の落ち着きどころを探る状況が持続しているとはいえるのですが。

 引き続きよろしくお願いいたします。

 

2008年5月22日(木)05:31 個別ページ

外為どっとコムからのご案内

外為どっとコムTwitter