
為替に関係ない物語。
私のソウルミュージック(大人になっていく過程でなじんだものとのニュアンス)を挙げるとすればまずは津軽三味線。続いてねぶた・ねぷた祭りのお囃子あたりでしょうか。いずれもいくつかの決まった型を持つが三味線のほうは本来、門前での即興性の濃い演奏(古くは目の不自由な男性が生活の糧を得るために弾いていた)でジャズやロックの世界でみられる即興=インプロビセイションのような魅力がございます。
高いテクニックと鋭い感性が混ざり合い生まれてくる音は刺激的で美しく、かつて弾き手が寒風下で厳しい暮らしを余儀なくされていた時期の哀愁を漂わせる。
過去の三味線名人の中では初代の高橋竹山さんが一番、印象に残っています。1990年代の終わりまでご存命だったゆえ音源も豊富で、東京・渋谷にあった小劇場のジァン・ジァン(現在はカフェ・ミヤマだかに変わった)でよくライブをやってたため馴染んでいた方も多いのでは。北島三郎さんの演歌「風雪ながれ旅」のモデルになったともされる。それはさておき、彼の魅力はところどころ加わるインプロビセイションの妙でした。
少々マニアックな話だけれど、英国で活躍したプログレッシブ・ロックバンドのキング・クリムゾンがファースト(クリムゾン・キングの宮殿)やセカンド(ポセイドンの目覚め)アルバムで繰り広げた即興パートとどこか共通点を感じちゃうんすねぇ。