
抜け駆けはせずに。
25日閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)は声明や個別発言から判断すると、要は「まだいろいろと大変なので、今後も抜け駆けなんかせずに皆で頑張りましょうね!」というオチなのかなと。当然、国ごとに景気の動向や施策対応に濃淡は生じてしかるべきで、外国為替市場ではドルの先安論者などが自らの戦略にあわせ引用してくるとは思うけれども、ビビットには新味は見出しづらい。
新興国の地位向上を訴える人ですと「中国の存在感がますます高まった」と判じましょうし、円の強気派ならば某ベテラン議員(かつ閣僚)や元財務官のコメントを同時に引いて「日本は相手の事情をかえりみず円安政策をとることはせん」と主張するかもしれぬ。
とはいえ日本政府・日銀は2008年の秋にも何だかんだで実力行使はせず、04年の3月中旬以降は放置プレイを続けている。一方、円や日本だけがいじめ抜かれた(とのムードを共有可能な状況になった)とすればどうか。よほどの「M」じゃなければさすがに動くんじゃないか…との読みもし得るわけすね。
とまれ、政治アピールには「玉虫色」が潜むもの。外為に限りませんが相場判断には経済の基礎的条件から生臭いカネの流れまで多様な目配りが必要になる。これは変わらぬはずです。