
とらえ方。
米大統領の経済諮問委員会(CEA)のローマー委員長は4日、各メディアとのインタビューで、この日発表された8月の米雇用統計で失業率が記録的な水準に上昇したことを受けて「ひどい数字だ」、「悲劇的だ」といった感想を述べながらも「米労働市場の基調は回復の方向。かつての欧州のように失業率が高止まりする公算は小さい」とも語っています。まぁ将来をどの程度楽観・悲観しているのか、また立ち直りまでのスパンをどう見てるかは判然としなかったものの過度に悲観をしてるわけではないとは申せましょう。
労働や所得環境の変化は景気の循環に遅行しやすいとされます。経済が最悪期を過ぎたとの傍証が多い局面では、雇用データの悪化は先々を読む際には「心もとなさ」の源になり得る一方、現状把握では「過去の数値」と切り捨てることも可能。今回の雇用統計で非農業部門雇用者数の減少ペースが鈍った点への若干強めの反応はその構図の中で理解すべきです。