為替物語 第2章 外為どっとコムFXブログ

2009年8月31日アーカイブ

バランスの問題。

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズ・インベスターズ・サービスが31日リリースした日本の政権交代に関するリポートで、民主党の施策が財政赤字の拡大につながりかねないと懸念するトーンは共通していました。国の信用格付けは主に財政収支の動向にリンクしている。民主党サイドは国の売り上げ(税収)が戻らぬ場合でも強引な積み増し(消費税率引き上げ)は避ける方針で、経費の削減や特別会計の余資活用で何とか他に回すカネをねん出したいとの考えですが、具体性が見えぬだけにご心配はごもっともか。
 新政権が既得権益をうまくあぶり出すなどして各種の変革をもたらせば上々、されどお金については根っこの少子高齢化、社会保障費の増大といった論点でなかなかしんどい。雇用の問題も経済のパイが増えねばいかんともしがたい。政党によっては「法人マネーをもっと吸い上げろ」みたいな訴えも出てますけど、企業活動の活力がそがれれば人の採用と納税額のアップは見込めませんから、しわよせが政府に行って公共事業ドライブの元の木阿弥になりやしないか。しかも失敗したら財政のドツボが待っている――。
 日本は対外黒字国なんで当分大丈夫だろう、などと達観してばかりもいられまい。
 要はクルマのごとく動輪は通常、2つ以上は存在してて、バランスを崩すとうまく走れない。政党的にはキャッチーなワンフレーズのほうが耳あたりはよいし、他党との違いを出す目的で主張はどこか偏りがちなれども是々非々の調整は必要なんでしょう。

 *****

 私が1990年代半ばにかけ、ガタガタきたソ連邦や新生ロシアを眺めた際に感じたことはまず、貧富の格差是正にはトップダウンの余地が大きいという点すね。ロシア地域は民衆主導の政治システムの経験が短かったにもかかわらず民主化方向への変化が急激で、消化不良の期間が長かった。このへんはお上重視の日本が以前、構造改革や市場原理主義に傾いた後のドタバタにも通じる。一方、富める者が堕ちれば貧者はさらに窮地に追い込まれ、国は立ち行かない。ロ国は資源のカミカゼが吹いたとはいえ一時は金融危機で青息吐息となり、右傾化で波乱の芽が伸びた。わが国はどうか。 

 ともあれ、振り子の制御って本当に難しいもんですね(水野ハルオ氏風)。

迷走風。

 出先です。相場は…円は堅調なんだろうけどドルも対ユーロなどで底堅いため、中国株安を受けたリスクマネーの失速に絡む動きのほうが強めでしょうかね。メディアも「日本買い」と騒いではみたものの日本株がドボンだったからちょっと肩透かしか。
 投機戦略はレンジ打破に成功すれば「結果オーライ」の面はありますが、ロジックの整合性がとれないままだとキシミはいずれ表面化する。まぁどうなるか。

31日のヨタ話。

 ※まったくのヨタ話です。

 K:ちょっと見ないうちに需給が崩れちゃいましたね。

 T:よくわかんないんだけどさ、月末の中値ってドル余剰だったの?何か便乗の仕掛けっぽいんだけど…。

 K:政権交代をはやして、っていうには日本株相場が円高警戒でリバウンドしちゃいましたしね。いささかバランスが悪い。

 T:投機のバックにはまだ「良い円高」シナリオがあんだと思うよ。ただおそらく、「悪くても円高」ってイメージを持ってるんだろう。中国株が揺れてるから。ゆえに円買いが先に来る。

 K:過去の機械売買は株安・円高、株高・円安をベースにしてましたもんね。いずれにせよ「いいとこ取り」というか、長期スタンスの投資家には説得力が乏しいトレードをしてる。
 相対評価も金利の話も何も踏み込まずにムード歌謡。

 T:ま、儲かればいいんだよ。政治のオカズだって賞味期限が来る前に食べちゃえばおいしかったですね、で終わるんだ。
 で、次の注目材料は?

 K:欧州、豪州の金融政策…イマイチかなぁ。豪イベントは市場での利上げの織り込みが十分でないので声明が多少は気にはなる。あとはもちろん米景気指標の一群。

 T:また米雇用統計か。後講釈が多そうでヤなんだけどな。少なくともヘッドライン・ディール(ニュースの見出しに対して条件反射の取引をすること)は絶対にしない。

 K:とはいえTさん以前、あれこれ考えて動くとロクなことはねぇ、って騒いでましたよね。相場が間違っている!とか。

 T:TPOだよTPO。

 以上

攻め込む。

 しばらく離席しておりました。相場は日本の株高・円高から株安・円高に移ってる感じですかね。けっこう仕掛けは効いたか。日本の生産指標がご祝儀ムードをちょいと押した後、株は円の上昇を嫌がったものの、株安連動で円買いってパターンもかつてはあったわけだしね。
 一度需給が崩れると思考が偏っちゃうので、しゃあない面はございます。中国株も安いし。
 長い目での方向性にはあんまり補足事項はなさそうすね。

抑え。

 31日早朝の東京外国為替市場で円は走りもせずってところですかね。日本株にらみなのか単純に「日本の選挙はそれほどのことか」との達観か。まぁよくわかりませんが、いずれにせよワンウェイになる要素は乏しい。

ご祝儀。

 おはようございます。週明け31日のオセアニア外国為替市場で円は高めですかね。「ご祝儀買い」ってことでしょう。30日実施の衆院選で民主党が記録的な勝利をおさめ、国会のねじれ現象が解消されるわけだから外国人はポジティブにとらえると思います。
 すなわち、「ようやく種々の懸案事項が解決に向け動き出す」という期待すね。
 とはいえ関連政党の支持者はさておき、選挙の結果が出ただけでバラ色の未来を描く人はどうなんでしょう、少し楽観が過ぎるのではないかなぁ。
 日本に今後、景気回復から経済の高成長にいたる劇的な変化が起こり得るかや、金融政策との関連はどうか(例えば、正常な利上げプロセスまで阻害したりはせぬか)といった多様な論点でスッキリしていく必要がございます。
 ともあれ期待は「ほどほど」が一番かなと。 

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