FXブログ マット今井の「実践トレードのつぼ」

2008年6月アーカイブ


アメリカの金融機関は辛い

 アメリカの銀行はサブプライムローンなどという危なっかしいものに手を出してしまったことでずっと苦しんでいます。こういうときは、中央銀行が金利を下げて手助けをしてくれるというのがよくあるパターンです。金利が下がると銀行は市場からお金(調達資金)を安い金利で集められる、一方貸す金利は少し時間差をおいて下げていくので、鞘が抜けて儲かる。単純に言えばこういう構図でしょうか。

 しかし、アメリカでも物価も上昇が続いているので、バーナンキFRB議長さんは、物価の上昇を抑えるためにもう金利を下げないと宣言してしまいました。銀行にとっては大きな痛手です。おまけに物価が上がって企業の業績が悪くなり、リストラで失業者が増えてきているので、クレジットカードなどの延滞も増えてきてしまい、泣きっ面に鉢です。

各銀行ともリストラを一生懸命していますが、業績回復のウルトラCが無い状態では、何もやってもあまり効果が上がらない。四面楚歌の状態です。

こんな状態では、ドルに積極的に投資しようという人はあまりでてはきませんね。やっぱりドルはまた弱くなってしまうかもしれないということでしょうか。

2008年6月27日(金)17:31 個別ページ

米株とドル相場の疎遠

 昨日は、ドル相場が簡単に上がってしまいました。アメリカの株価は回復していないにもかかわらず。最近、ドルと株は縁を切ってしまったらしく、殆ど独立した動きをしますね。投資家が株安=ドル安の構図に飽きてしまっていることがはっきりしました。為替相場は益々、混迷の時期に入ってきました。こうなると金利差に資金は向かっていきますが、どの通貨がいいか、続きはストラテジーで

 アメリカの有名な投資家ウォーレン・バフェットさんとの昼食会に参加する権利がオークションで落札されたそうです。最高額は日本円で何と830万円 凄い....

2008年6月24日(火)12:01 個別ページ

地球からのメッセージ

 今週もよろしくお願いします。先週末はアメリカの株の急落で、若干ドル安、円高に向かいましたが、以前ほどの大きな動きとはなっていません。アメリカの株価が悲惨な状態になっていかない限り、こんな相場展開が続きそうです。もし、株価が悲劇的な状態になってしまったら、そのときは相場観を練り直す必要がでてくるかもしれませんが。 

 今日は、ちょっと為替には直接関係のない話を。

 僕は田舎で育ったせいか、自然というのは人類の想像を超えた力を持っているのではないかと常々思っています。地球には意思があって、どこかで誰かがやりすぎると、それに対して罰を与える。こういう力を地球は持っているのではないかと思います。

 たとえば、自然界で起きる自然淘汰というのは、地球の意思の元で行われているのではないでしょうか?

 ここ200年ほどで世界の人口は爆発的に増えました。生物学っぽく言えば、異常繁殖です。1800年には10億人しかいなかった人口が1900年には20億人、そこから急に人口が増えて今や66億人。これだけ人類が急拡大すれば、生態系が崩れるのも当然です。

 また、人類は、地球の資源をためらいもなく使っていきます。資源には限りがあるので、当然枯渇していく。だから物の値段は上がっていき、人類の生活に逆にしっぺ返しがくる。

 温暖化も人類が起こした現象で、それによって異常気象が起きていますが、これも地球の怒りをあらわしている。異常気象になれば、災害が人類の命を奪い、穀物などを不作にして、食料の高騰、更に飢餓をもたらす。

 これから地球はどうなっていってしまうのか、本当に心配です。多分今人類は地球に試されているのでしょう。最近、世の中エコブームになっていることが、せめてもの救いですが、まだ根本的な解決になりません。

 経済の発展ばかりではなく、地球とどう接していくか、大きな課題です。できるところから何かやっていかなければと、ほんの少しですが、僕も一歩踏み出してみました。

2008年6月23日(月)12:38 個別ページ

方針は変えてもいいが...

 ここのところ、ドル相場はもみ合いに入る。その他はオセアニア通貨を中心にゆっくりと円安が進むという相場観の元で、トレード戦略を考えてきました。詳しくはストラテジーを見ていただきたいと思います。

 今のところ、その考え方を変えていません。しかし、これからもずっとそう思っているかといえば、そうではないですね。どこかで相場観も変わるものです。市場の環境が変化すれば、それはそれに合わせて変えていく必要は当然あるし、戦略も変えないと。

 ただ、ちょっと下がり出すと、もっと下がる、上がりだしたら、上がると ころころ変えてしまってはあまりに情けない。そこには相場観を変えるしっかりとした理由が必要です。

 自分はこういう理由で上がる(或いは下がる)と思っていて、その理由が間違っていた、或いは何か変化があったら、もう1度頭を整理して、考えを変えればいいだけのことです。

 先日個人投資家の方から、専門家の1人がつい2週間ほど前までFRBが年内に利下げするといたのに、突然、利上げの可能性が高まったと言っていますがどう思いますか?と聞かれました。別に変えるのは悪くないと思います。でも、そこには変えるだけのしっかりとした理由が必要なんじゃないでしょうか。それをはっきりと述べて堂々と見方を変えればいいと思いますが。しかし、それでもし、景気が悪くなってきて、また利下げの可能性がでてきたときに、「やっぱり最初に僕が言ったとおりでしょ」とでも言ったら、さすがに...

 「他山の石」と真摯に受け止めておきたいと思います。

2008年6月20日(金)14:09 個別ページ

動かないな、しょうがない金利でも稼ぐか

 為替相場は本当に動かなくなってきました。こういうときは銀行のディーラーやることがないんですね。売っても買ってもあまり動かないので、やりようがない。何もしていないとサボっているように見られてしまうので、何か仕事をしているフリをしなければと焦って仕事をしているように見せるディーラーもいるはず。 本当にディーラーというのは、因果な商売です。

 さて、こうやって動かなくなってくると人は、「仕方ない、金利でも稼ごうか」と考えるようになってきます。金利差相場の復活ですね、詳しくはストラテジーで。

2008年6月18日(水)13:28 個別ページ

週末のG8

 この週末に大阪で主要8カ国が集まって会議が行われました。各国の財務大臣が集まっていろいろ話合いが行われたのですが、これは世の中で言われているG7という会議とは違って、サミットの前に行われる特殊な集まりです。ここでは、サミットに向けての話し合いが行われるわけですが、今年は何といっても、福田さん肝いりの環境サミット、当然テーマはこれが中心になります。

 ですから、あまり為替を正式に議論するような席ではなかったので、声明文の中に為替の記述がないのは、まあ当然でいったところでしょう。

 ただ、そのかわり非公式にはポールソンさんがドル高を望んでいるといって、それを他の国のお偉いさん達が、頷いて聞いているというシーンはあったようですので、まあそれなりには各国の姿勢は一致しているということは示すことはできました。

 こうなると、やはりドルを売っている人にとっては気持ち悪い。ちょっと一旦諦めようかというムードが高まるのはこれも当然か。

 ただ、不安もあります。ここから本当にドルを買っていいのか?アメリカの景気がまだ良くない状態で本当にドルは強くなっていくのか? 投資家の悩みは尽きません。

 となれば、下がったところを買いたいなとみんなが考えるのは人情というもの。ドルが下がったら買うという行動にみんながシフトしてきそうなムードです。

 

 

2008年6月16日(月)16:46 個別ページ

タッグ オブ ウォー

 おはようございます。皆さんは「Tug of War」という英語をご存知でしょうか? これは「綱引き」という意味です。市場の中で売りの材料と買いの材料がぶつかりあってしまって、どちらにもいきづらくなってしまっている状態を「Tug of War」と呼びます。運動会の綱引きで赤組と白組の力が拮抗してしまてって、どちらにも動かないというイメージです。

 今の市場は正にそういう状態になっています。実は、ここ最近もサブプライムローン担保証券のようなものの価格が下落しつづけています。また、アメリカでは普通のローンの延滞も増加してきています。 そうなれば、どうか? 当たり前の話ですが、金融機関の業績はまだまだ悪くなってくるということです。先日、アメリカの大手の証券会社リーマンブラザーズが大幅な赤字を発表していましたが、これは何もリーマンだけのことではありません。他も似たようなものでしょう。これはもちろんドル安要因。また、景気だってそんなに急に回復するわけではありませんね。ドルがガンガン上がっていくような環境でもない。

 しかし、バーナンキ、ポールソン、ブッシュなど「チームアメリカ」がドルを支えると言っているわけですので、お上に逆らってまでドルを売っていくのもちょっと怖い。「前門の虎、後門の狼」にはさまれ、「綱引き」状態に入ってしまっています。

 おそらくアメリカの株がまだ下がるでしょうから、強気にここから金利差を狙って円を売っていくのにも躊躇してしまう。こんな状態が続いているということだと思います。

 「綱引き」状態の中、毎日でてくるいろいろな材料にあたふたする「猫の目相場」が続く.....

2008年6月12日(木)08:27 個別ページ

中国株急落

 FXをやっている私たちはあまり影響がなかったのですが、実は昨日中国の株価が急落しました。代表的な指標である上海やシンセンの株式指数は何と1日で8%近くも下がってしまいました。恐ろしい...

 中国では、去年から物価が急騰して庶民の生活が苦しくなってきています。中国国民の不満も段々爆発寸前になってきているようです。これは放ってはおけないということで、中国の政府もインフレ退治に取り組んでいます。

 具体的にはというと、今年物価の上昇を止めるために、まず金利を引き上げてきました。また、輸入の値段を下げるために人民元も強くさせるように誘導してきたわけです。しかし、金利を上げたり、人民元を強くすれば、中国の輸出企業には打撃です。そのため、中国株がずっと下がってしまってきていました。

 ここで、また弊害が発生。

 今度は中国の個人投資家の怒りが爆発。慌てた政府は、4月に株の取引をする際に払う印紙税を0.3%から0.1%に引き下げ、株式市場にお金を呼び込もうとしました。ネットで「中国政府万歳!」との書き込みが増えたのはこの時期でした。

 しかし、それも所詮、小手先の対策で、本当の問題は何も解決されていません。それがまた噴出してしまったのです。株価は印紙税を下げた前のところまで下がってしまっています。

 北京オリンピックを控えて、またまた中国には難問が降りかかってきています。

 

2008年6月11日(水)11:48 個別ページ

ポールソン言った!!

 昨日は、アメリカのポールソン財務長官が 「(為替介入)の可能性を排除しない」と言ったことにみんなが驚いてドル買いを一生懸命買いました。

 ユーロドルの動きを見ると、ここ1週間文字通り「乱高下」をしています。最初は、バーナンキFRB議長が金利をもう下げないという感じの話をして、しかも「ドル安心配」とも。これにびっくりして、みんなユーロ売りドル買いをしました。

 しかし、今度はトリシェECB総裁が「来月金利上げるよ...」っぽいことを言ったので、今度は慌てて、ユーロを買い、更に翌日、アメリカの雇用統計が凄く悪くなっていたのをみて、ユーロ買いドル売りに走り、週末で小休止。 

 週が明けると、今度はポールソンさんがドル買い介入の可能性なんていうものだから、また慌ててユーロ売りドル買いをしています。

 目が回るような展開ですね。まるでオセロで白黒パタパタと入れ替わるような感じの動きです。

 しかし、昨日の発言、実はある女性記者に「介入をするのか、しないのか?」と、社民党の辻本議員が小泉さんに「総理!、総理!」と迫ったかのごとく聞いたことに、しぶしぶ答えたということなので、まあ言わされたということです。こう聞かれたら、「可能性はある」としか答えようがないですよね。あまり、過剰反応しないほうがいいかも。

 それにしても、円相場は安定してきました。これに関しては、ストラテジーで。

2008年6月10日(火)10:52 個別ページ

雇用統計に絶句

 先週の金曜日に発表されたアメリカの雇用統計を見たとき、思わず、「ええええええ」と驚いてしまいました。失業率5.5%。何かの間違いで後で修正されるんじゃないかと疑ってしまったのですが、どうやら本当らしい。予想が5.1%で5.5%。失業率が予想とこんなに違っているのを見たことがない。多分。世界中で驚きの声が上がっているだろうなと思ったら、頭にシカゴのIMM取引所のブースの中で、みんなが絶叫しているシーンが頭に浮かびました。「これはドル売られるよな」

 さて、週末の間にみんなも頭を整理して、東京市場を迎えたわけですが、アメリカの雇用環境が悪くなってくるのは、誰でも予想していたこと。ただ、今回は短期間で悪化しすぎたということ。どうやら、市場参加者も冷静な気持ちを取り戻しているようです。やはりここ1年いろんなショックがあったので、学習効果が出てきているということでしょうね。

 もちろん、アメリカの景気はまだまだ悪くなりそうですが、以前のようなパニックは起きないでしょうね。

 

 

2008年6月 9日(月)13:06 個別ページ

各国の金利はまちまち

 おはようございます。昨日はまた、2つの大きな出来事がありました。まずニュージーランドの中銀総裁 ボラードさんが、 ニュージーランドは景気が悪くなってきて、多分物価も下がるから年内に利下げしようかなと言ったんですね。ニュージーランドドルは金利が高いので魅力があるわけで、それが金利が下がるとなると「まずいまずい」といって投資家がNZドルを売ったわけです。しかし、考えてみれば、年内ってまだ7ヶ月もあるので、あまり慌てることはなさそう。先のことは心配しておいたほうがいいですが。

 ECB。トリシェさん。遂に言いました。来月利上げすると...バーナンキさんがその前の日まで「ドル安が嫌だ!」と言ったことでユーロ安ドル買いが進んでいたところへのカウンターパンチ。これは効きました。ユーロを売っていた人はノックアウトです。

 オーストラリアは金利が上がりそうですし、イギリスはどちらでもなく、カナダは金利を下げそう。それぞれの国が少しバラバラになってきました。

 基本は金利が上がっていきそうな通貨買いです。

 それにしても日本は全く金利の話出てこないな...

2008年6月 6日(金)11:33 個別ページ

バーナンキ再び

 おはようございます。今日もオンラインセミナーがあり、約1000名の方のご参加がありまして、大変有難うございました。今月は外為どっとコムさん、セミナー強化月間ということで、いつもやっているQ&Aセミナ−がありませんので、それを兼ねてセミナーをやりましたが、さすがに時間が全く足らず、質問に全部お答えできませんした。すいませんでした。また、別の機会にお答えさせていただこうと思います。

 さて、昨日もバーナンキFRB議長が発言しました。「インフレ抑制が最優先」これがポイントです。サブプライムローン問題が起きた後、彼は「景気回復を最優先課題とする」と発言しました。つまり、金利を下げるよ。と言っていたわけです。それが「インフレ抑制を最優先」と表現を変えたのは、明らかに意図的で、「金利をそのうち上げるよ」と意思表示しているわけです。

 為替相場は金利の変化に敏感に反応するのは、周知の事実です。それだけを考えるとドルは当面強そうだなということが想像できますね。そこまでではなくても、少なくともあまりドル安が進んでいくという環境ではなくなってきたなということは言えそうです。

 今日はニュージーランドドルが下落していますが、そのあたりに関しては、会員限定のストラテジーのところでご紹介しておきます。

2008年6月 5日(木)09:42 個別ページ

バーナンキ発言に市場びっくり

 昨日、バーナンキFRB議長が講演会で話をしました。その中で、今の金利水準は適正であるという話をしました。つまり、これ以上金利は下げないよという意味ですね。

「また、ドル安がインフレの加速をもたらしている。私たちは心配している」という発言もしています。バーナンキさんが為替相場に関しての意見を言ったのは、おそらく初めてではないでしょうか?

 日本で円安になると、海外からの輸入金額が上がってしまいますね。最近はユーロ高円安でヨーロッパのブランド品もすごく高くなってしまいました。

 これと同じで、アメリカでも自分の国の通貨が弱くなる、つまりドル安になると海外からの輸入品の値段が上がってしまいます。アメリカでも日本同様、物の値段が上がって、庶民が困っています。特に自動車大国のアメリカではガソリンの値上がりは深刻です。最近ドルが安くなると原油が上がるという関係が見られていたので、それにも配慮をしての発言ということだったのでしょう。

 金利は当面下げない。ドル安を心配していると言われてしまえば、ドルが下がると思って売って人にはたまったものではありません。「まずい、まずい」といってみんなドルを買い戻していたというのが昨日の動きでした。

 だからといって、ドル買い介入などの実弾を使うつもりもないようなので、この発言の効果がどの程度持続するかはまだわからないですが、ちょっとドルを売りにくくなったなという印象は残しました。

2008年6月 4日(水)11:58 個別ページ

アメリカとイギリス

 昨日は、イギリスのB&Bという金融公社の代表が交代して、同時に増資を発表しました。これで、またイギリス大丈夫か?というムードが高まりました。イギリスでは去年、ノーザンロックという金融機関が経営困難で国有化され、市場の混乱を招きました。それをまたみんな思い出したわけです。

 また、アメリカの大手格付け会社S&P社がメリルリンチ、リーマンブラザーズ、モルガンスタンレーなど名だたる証券会社の格付けを引き下げました。ワコビアという銀行もトップも更迭です。

 最近、話題になっていませんが、金融機関の経営状態は病魔にじわじわと侵されているかもしれません。今月はこうしたニュースがまだでてくる可能性がかなりありそうなムードです。以前ほどはパニックにはならないとは思いますが、昨日のような突然、円高になるという日がまだあるかも......

2008年6月 3日(火)12:06 個別ページ

今週から6月がスタート

 今週から6月がスタートしました。6月といえば、梅雨の季節ですが、今年は既にかなり雨の日が沢山あり、いつが梅雨なのかよくわからなくなってしまっています。これも温暖化のせいなのでしょうか?(確か温暖化になると、低気圧や台風ができやすくなると聞いたような)

 さて、月初はいろいろ重要な経済指標があります。初日の今日はISM製造業景況指数5月分、予想は48.5となっています。この指標はISMという協会が製造業に今の景気について銅感じているかを調査するもので、50を切ると景気が悪い状態にあるといわれているもののです。企業への調査なので、株式市場に影響が大きいといわれていますが、今の為替市場は株価の影響を受けるので、私たちにとっても重要な指標です。

 さて、今日はどういう結果となるでしょうか? 予想より悪ければ、ドル安と円高が同時進行、良ければ逆と単純に考えておきたいと思います。

2008年6月 2日(月)15:28 個別ページ

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