STEP6 コラム. 中級・上級トレーダーを目指して

初心者を超えて、中・上級トレーダーを目指すには?塾長がその心構えとポイントをズバリ伝授します!

さて、ある程度為替のリスクを理解し、FXを自分の余裕資金運用の重要なツールとして使えだしたとして、これから更に効率よく、しかも安全に運用するにはどうしたらいいか?先ずは、自分がFXをやる目的を再度理解する様に努めることが大事である。

一部の人が夢見る、デイ・トレーディングで大成功をするように頑張るか?
それとも、ある程度中・長期的にポジションンを保持して、金利差を取ろうとするか?
皆さんの多くは普段はご自分のお仕事をお持ちになっていませんか?
FX取引はあくまでも、自分の余裕資金の運用の一つではありませんか?
もしそうであれば、相場がよく分からない時に、のべつ幕なしに取引をする必要は有りますまい。
プロの為替ディーラーはそんな贅沢は言っていられない。
相場が動こうが、動くまいが、常に通貨の売買を行うことを義務付けられており、否が応でも取引を続けければならない。
そして、それが彼らの仕事である。
筆者も経験したが、為替ディーラーの仕事はきつい。
自分の意思だけで、上がるなと思ったら買い、下がるなと思ったら売っておく、という易しい商売ではない。
それは常に、例えば実需の顧客や、インターバンクのカウンター・パーティーが、好むと好まざるとを得ないポジションをぶつけてくるからである。

例えば、相場が下げトレンドだとしよう。
大手の輸出業者が、ヘッジの為に500本(5億ドル)のドル売りを行うことを決め、五つの銀行にプライスを聞いたとしよう。
その時の東京外為市場のインターバンク(銀行間同士で出し合う相場)が、82.00-03であったとしたら、恐らく多くの銀行が同じ様に82.00-03でQuote.=(相場を提示する。)し、その輸出業者が82.00で五つの銀行に1億ドルずつ売ったとする。
インターバンクの気配値は瞬間に81.96-00となり、採算レートである82.00では殆ど売れない。
で、相場はあっと言う間に81.87-90となり、そのドル売りを喰らったディーラーは何もしなかったとすると、数秒の内に1300万円の損失を被ることになる。

何故、損をするのが分かっているのに、そんな相場を出すか?
損を恐れて81.97-03でQuote.すると損は免れるが、顧客はもう2度と帰っては来ない。ディーラーとは全くもって因果な商売なのである。
さて、腕のいいディーラーはどうするか?
何もしないでいるとやられるのは分かり切っているから、先ずは喰らったドルを売り捌き、もっと沢山売ってそれを安く買い戻そうとするのである。
81.98、81.95、81.93、81.90、81.85、81.80と兎に角売り下がって行き、今度は自分で1億ドルのショートにして(全部で2億ドル売ったことになる。)、それを81.75で買おうとするのである。
お気付きであろうが、最初の輸出業者の5億ドルの売りオーダーが、東京市場全体では10億ドルの売りとなってしまったかも知れない。 そりゃあ、相場は下がります。
上では、実需の輸出業者の話をしたが、他にも海外の海千山千のヘッジ・ファンドや中央銀行が、常に貴方を損させてやろうと虎視眈々と狙っている。
プロのディーラーは、それから逃げる訳にはいかないが、我々一般投資家は違う。
自分でレンジを設定して「お、大分上がったな。レンジの上に来たから売ってみるか」とか、逆に「お、大分下がったな。レンジの下に来たから買ってみるか。」と自由気ままにやればいい、但し自己責任で。

FXで勝つ秘訣は、
−分からない時には手を出さない。
−リスクをよく理解し、分不相応のレバレッジは掛けない。
−市場が常に正しい事を自覚し、損切りを早くする。と心得る。

さあ、これをマスターしたら、皆さんもこれで、中・上級者の仲間入りが出来ました。